絶望の底にいる顧客の救世主になるには

絶望の底にいる顧客の救世主になるには

絶望の底にいる顧客の救世主になるには
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台所で洗い物をする時のことです。
強力な洗剤だと…手に良くないです。経皮吸収してしまうので,ちりも積もれば健康被害。
そこで,家族は,オーガニック系の安全な洗剤を買ってきます。

このオーガニック系の洗剤の問題点。
それは油汚れがイマイチ。
結局,某CMのごとく,油汚れをきっちりと落とす,オーガニック系ではない洗剤に回帰せざるを得ません。

全米屈指のコピーライターにして,「億万長者メーカー」と称賛されるコンサルタント,ダン・ケネディ。
彼は,
「顧客は静かな絶望を抱いている」
といったことを述べているそうです。

定義【絶望】
すっかり望みをなくすこと。希望を失うこと。

心のなかで,
「どうせ〜だし…仕方ない」
と思っていたり,感じていたりすること。これを指すのでしょう。

つまり,
「どうせ,安全なオーガニック系洗剤は落ちないから,経皮毒が危険でも,仕方がない」

これは,食器洗い洗剤を例にした話です。
しかし,顧客は多かれ少なかれ「静かな絶望」を抱いて諦めているのです。

他に例を出すなら,いくらでも出せるでしょう。

「どうせダイエットが続けられないから,デブなままでも仕方ない」
とか。

「どうせ売上なんてなかなか上げられないから,貧乏でも仕方ない」
とか。

「どうせ綺麗になれないから,美容なんてやっても意味がない」
とか。

「どうせ今は良くてもすぐ肩こりに悩むのだから,どうしようもない」
とか。

ここでのポイントは,「絶望」という極めて強烈な単語です。
一回上手く行かなかったら絶望するでしょうか。
ちょっと期待して駄目だったら絶望するでしょうか。
たった一回,ちょっと駄目では「絶望」にまでは至りません。

つまり,顧客は,
期待しては裏切られ…
それでも期待しては裏切られ…
それでも期待しては裏切られ…
それでも期待しては裏切られ…
それでも期待しては裏切られ…
それでも期待しては裏切られ…
それでも期待しては裏切られ…
それでも期待しては裏切られ…
絶望に至ったのです。

絶望の底で…あきらめて,不満足に甘んじているのです。

あなたは,顧客の救世主になれるでしょうか。
もしなれるなら,なってあげてください。
ただし,ここで忘れてはならないのは,顧客は「絶望」している,ということです。

あなたが,安易に
「私ならあなたの問題を解決して,あなたを絶望から救い出してみせます」
と,暑苦しく迫っても…

「うるさい。いいから帰れ」
となるでしょう。

ではどうすればいいのか。
絶望している…ということは,裏を返すと
「それでも信じたい」
と願っているということです。助けてほしいのです。
だまされ続けたから「助けて」と言えないのです。

最初の一歩は,その人が,どれだけの絶望のどん底で苦しんでいるのか。
これを理解することです。
ポイントは,理解です。

絶対にやってはいけないのが,共感です。

定義【共感】
他人の体験する感情を自分のもののように感じとること。

もし,
「あなたがどれだけ苦しんてきたのか。それを共感します」
と言ったら,きっと
「お前に何がわかる」
とブチ切れられて終わります。

共感は不可能です。
ですが,理解はできます。

ここでは,顧客の
「どうせ〜だし…仕方ない」
を特定することです。

もし,
「どうせ,安全なオーガニック系洗剤は落ちないから,経皮毒が危険でも,仕方がない。そう思っていませんか??」
などという広告があったら…この絶望に抱いている人は,思わず注目してしまうのではないでしょうか。

どうしたら絶望の底にいる人に信じてもらえるかは,また別の話です。
ですが,話を聴いてもらわないことには,信じてもらいようがありません。

まずは,絶望の底から顧客に注目してもらう。
そのためには「本当に何に絶望しているのか」を特定して下さい。

全てはそれからです。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

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