「当たり前」という「理想」状態

「当たり前」という「理想」状態

「当たり前」という「理想」状態
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最近はさっぱりですが…5〜6年くらい前は,年に2〜3回,海外まで勉強に行っていました。
成田空港から,アメリカの空港まで,だいたい10時間〜11時間くらい。
ずっと座っていると…腰やら尻やらが痛くなって大変です。

11時間のうち,最初の2時間くらいで,だんだん痛くなってきて,あとはひたすら苦痛の時間が続きます。

ある時,何かで知って,
「たび・ざぶ」
という旅行用グッズを手に入れました。

はじめは半信半疑。
ただ無駄に荷物を増やしただけじゃないか…くらいに思ってました。

しかし。これが全然違ったのです。

国際便の11時間中,8時間までは苦痛を感じなくて済んだのです。

2時間経過後から始まった苦痛が,8時間まで苦痛を感じなくて済む。
片道6時間,往復12時間,苦痛を感じる時間が短くなるわけです。

今となっては,札幌までの片道2時間半の運転中も車中に持っていきます。
2時間程度の会合でも,持っていき,椅子の上に敷きます。

すっかり,手放せなくなりました。

実際にこの「たび・ざぶ」を敷いているのを見た人から尋ねられることはよくあります。
その際に,上述の通り2時間で感じた苦痛を8時間まで感じなくなった…と言っています。

さて,本題。

今日のタイトルは,

「当たり前」という理想状態

です。
何を意味するのか。
極論を言うと,人は
「快楽」
に慣れるのです。

あるいは,「苦痛を避けている状態」に慣れてしまうのです。

よくある例が,「生活水準」です。
貧乏で極貧にあえいでいた人が,がんばって収入をあげます。
収入がだんだん上がってくると,これまで我慢していたのを我慢しなくなります。
少しずつ,支出が多くなります。
洋服代が増え…外食が増え…人付き合いが増え…

その後,何らかの理由で収入が減ります。
ですが,一度慣れた生活水準を落とすことができません。
その結果…借金をしてでも生活水準を維持して,前以上に苦しむ羽目になるのです。

もし,はじめの極貧状態のままだったら,生活水準が上がらなかったら…そこまで苦痛を感じることはなかったはずです。

先程の「たび・ざぶ」も同じです。
はじめの2時間以降,ずっと苦痛を感じているのが「当たり前」のままだったら,そこまで気にならなかったはずです。
ところが,「たび・ざぶ」を使って,8時間まで苦痛を感じなくて済むようになったら…それは「8時間まで苦痛を感じない」のが「当たり前」になるのです。

ここでのポイントは,実際に「たび・ざぶ」を使うまでは「当たり前」の基準は変わりません。
「たび・ざぶ」を初めて使ってみたことで,「当たり前」の基準が8時間にまで変わったのです。
使うまでは,これがわからなかったのです。

「たび・ざぶ」は,商品です。
実際に物販なので,一度売ればそれまでです。

もし物販ではなく,何らかのサービスだとしたら。

その「サービスがあるのが当たり前」で,「ないと苦痛」という状態にまで持っていく,ということが理想になるのです。

そのために,1回でも多くリピートしてもらわなければなりません。
顧客と接点を持つ度に,顧客教育をして,
「良い状態」

「当たり前」
と教える必要があるのです。

この積み重ねが…リピート客,上顧客,そしてVIPになっていく,ということです。

顧客は,苦痛に気がついていません。
私が,座って2時間以降,ずっと我慢していたように。

顧客の痛みに気づき,より良い理想の状態に導き…そしてそれを「当たり前」にしてあげてください。
顧客に贅沢をさせろ,ということではなく,顧客をより幸せな状態にする。そのように考えて,できることをしてあげてください。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

追伸
この「たび・ざぶ」ですが,私が使っているのは販売停止になってしまったようです。
今は一回り大きいものなのだとか。

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