最近,やたらとFacebookでセクシー系の広告が増えてきたように感じます。
Facebookの広告審査は,はたしてどこまで機能しているのでしょうか。
私としては,カピバラやハムスターを眺めたくてFacebookを開くのに…あざといセクシー系の広告に連発されると,うんざりです。
数ヶ月に一度,キャッシュクリアなどをして,一旦クリーンにするのですが,どうしてもすぐに「怪しい系」の広告は避けて通れません。
仕事柄,この手のうさんくさい怪しい広告を,敢えてクリックしてチェックすることがあります。
すると…その怪しい広告をクリックした履歴が残るのでしょう。
その後,今度は怪しい系から妖しい系にバージョンアップした広告が増えてくるのです。
さて,この手のセクシー路線の広告。
メリットとデメリットがあります。
脳科学的な側面から,解説していきます。
※セクシー路線の広告は,セクシャルなものを販売するということではありません。セクシャルなものではない商品やサービスにも関わらず,とりあえず注目をひこうと,女性の谷間ドアップの写真など(あくまでも一例です)を載せるような広告をいいます。
詳細の実験経緯やデータは省きます。
端的な結論としては,ビキニ姿の女性を見ている男性は,判断力が低下する傾向にあります。
「判断力が低下する」
ということは,ただの事実であって,これをメリットと捉えるか,デメリットと捉えるかは人それぞれです。
さて,このセクシー系アプローチをメリットに出来る場合とはどんな状況でしょうか。
ちょうど,今日は土曜日です。
時間がある方は,ぜひ夜更かしして,3時くらいになったら,テレビを付けてみてください。
きっとテレビ通販の番組が放映されているはずです。
テレビ通販と,セクシー系アプローチ…といえば,やはりダイエット。
きれいな女性が,露出過多なウェアで,ダイエット系マシンを動かしている。
そんなシーンを見かける事があるかもしれません。
この手のダイエット系マシンは,理論理屈で購入の決断をすることは稀でしょう。
言い換えると,衝動買い,勢いで買うものです。
その衝動買い,勢いに対する抵抗勢力が「理性」であり「判断力」となります。
同じダイエット系でも,ファスティングして,精神を研ぎ澄ませ,心身の状態を整えて生産性アップ!…というアプローチであれば,この手のセクシー系アプローチでは違和感があるでしょう。
ですが…「モテる系」のアピールをする際の手段として,ダイエットを売る場合,これは衝動買いです。
いかに判断力を「麻痺」させて,購入させるか…ということになります。
ですが,勢いで買っただけでは…おそらくその器具は使われる可能性は低いでしょう。
要するに,リピートを考えずに,売りっぱなしにすればいい,という考え方であれば,とても役に立つプロモーションかもしれません。
個人的には,絶対にオススメしませんが。
さて,セクシー系アプローチのデメリットは何でしょうか。
言い換えると「判断力を低下させる」ことで,どんなデメリットがあるのでしょうか。
十分な判断力で購買を検討しないといけないような商材は,間違いなく売れないでしょう。
あるいは,決済判断が複数に分かれる場合…具体的にはBtoBビジネスの場合も,適さないでしょう。
特に後者は…簡単です。
購買担当者が,上席に稟議を通さなければ,購入にはいたらない。
そんな商品やサービスで,セクシー系アプローチは効くはずがないでしょう。
まさか,上席に,同じようにセクシー系アプローチをするわけにはいかないでしょうから。
実は,それ以上に,セクシー系アプローチの大きな問題があります。
判断力が低下するのです。
…ということは,その販売会社に対する認知力が低下することも意味します。
つまり,会社名や商品名などを覚えてもらえない可能性が高いのです。
一部の業種は例外として,ビジネスはいかにリピート顧客から買ってもらえるかが勝負です。
昔から言われているように,新規顧客獲得コストは,リピート購入にかかるコストの5倍〜10倍以上は掛かる,と言われています。
つまり,1回の購入では,ほぼ利益が出ないのです。
2回目,3回目と買ってもらえればこそ,ようやく利益が積み上がっていく。
これがほとんどのビジネスにおいて共通となります。
ですが…セクシー系アプローチで判断力を麻痺させて購入させたら…「二度目」に繋がるでしょうか。
仮に二度目に繋がったとしても,商品名や社名を覚えてもらえていないのですから,競合他社から買ってしまうかもしれないのです。
これでは意味がありません。
ではどうしたらいいのか。
一つはセクシー系アプローチをあきらめて,正攻法で勝負することでしょう。
もう一つは,「いやらしくないセクシー系アプローチ」をすることです。
セクシャル的なアプローチの程度は抑えて,魅力的に感じてもらえるようにすることです。
女性の深い谷間をどーん,ではそのままセクシャルすぎるでしょう。
ですが,多くの人が「いやらしくない」と感じ,そして「魅力的」だと感じるものがあります。
それが,女性の瞳です。
瞳孔がより開いた女性の写真を使ってみる。
これが,「無難」かもしれません。
敢えてオススメするほどの話ではないですが,機会があったら試してみてください。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
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