体調が悪いので…ルームマシンの上で,軽くジョギングをしながら,選挙開票速報を見ていたときのことです。
ジャーナリストが,さまざまな政治家に対して,インタビューをしたり質問をしていました。
それを見ながら,
「本当に言葉の使い方は奥深い」
そう実感しました。
マスコミのジャーナリストとの対峙です。
下手なことを行ったら,そこだけを切り取られて,まったく意図とは違うように報道される。
政治家に限らず,さまざまな人がこのマスコミの手法によって「被害」に遭ってきました。
このジャーナリストと政治家との対峙においては,ジャーナリスト側が攻め,そして政治家側が
「言質」
を取られないように警戒して守る。
そんなやり取りのように感じました。
それが良いか悪いかはわかりません。
まあ,マスコミがこのようなやり方ばかりをしていたら,本心を明らかにしてくれる人などいなくなるでしょう。
例えば,ある質問をします。
その質問が,あまりにも的外れで,答えるに値しない。
あるいは,答えることで,自分自身の品格に関わるような問いだったとします。
だからこそ,その質問には答えない。
マスコミ側は,平然と
「この質問に答えられないということは,後ろめたいことがあるんですね」
と,インタビュー中継が終わって,本人が反論できない場で話をするわけです。
このような仕打ちばかりを受けたからこそ,政治家などは,テクニックを駆使して,
「言質」
を取られないように,後から不利にならないように,気をつけなければなくなる。
その結果,マスコミの偏重報道の餌食になったり,あるいは,その様子を見た国民は,
「奥歯にものが挟まったような言い方」
に不快感を覚える。
このような悪循環になるわけです。
ではどうしたらいいでしょうか。
一つのやり方としては,
「一切誤解を招く余地のない,単純明快かつ明快な言葉を使う」
となります。
もちろん,都合の悪い質問や,品性に欠ける質問に対しては,通用しないでしょう。
例えば,
「時期総理大臣を目指すのですか?」
などという質問に対して,バカ正直に答えることで,自分の政治家としての立場に悪影響を及ぼすこともあるでしょうから。
ただ幸いなことに,私たちは政治家ではありません。
悪辣なマスコミに,偏重報道で印象操作を受ける立場ではありません。
揚げ足を取られることも,基本的にはないでしょう。
そう考えると,コピーやマーケティング上のメッセージは,単純シンプルかつ伝わりやすいメッセージを発信することが大切になります。
話を聞いた側が,いくらでも解釈できるような,玉虫色の回答。
これは身を守る言葉遣いとしては役に立ちます。
ですが,広告コピーとしては,あまり適切ではありません。
もともと,「広告」というものは,一般消費者から信用されていない傾向にあります。
だからこそ,伝えるべきことをきちんと伝えないと,ますます信用されなくなります。
例えば,商品として,他社より劣っているものを扱っているとします。
そこで,この「劣っている部分」を隠して,自社の都合のいいことだけを話したらどうなるでしょうか。
個人的な体験です。
「他所ではなく,今日ここでこれを買うメリットは何ですか?」
と質問したことがあります。
セールス担当は,率直に
「ありません」
とのこと。
そのままの言葉を受けて,その日は何も買いませんでした。
ですが,正直に答えていただいたこと自体は好感を持てたので,またの機会があれば,話を聴くきっかけはあるでしょう。
もしここで話を濁したり,言いよどんだり,嘘をついた(ように感じた)場合であれば…信用出来ないので,そもそも次の機会などないでしょう。
都合の悪いことも,それはそれで正直に伝え,その上でそれを上回るベネフィットを伝える,という考え方もあります。
迷ったら…何を伝えたらいいのか迷ったら…ストレートに,正直に伝える。
コピーとしてはこの考え方が必要になってくるでしょう。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
1つの集客法で7割以上を集客している。
これは危険です。
とはいえ,どうしていいかわからない。
そんな方は一度こちらをご覧ください。