4年くらい前のことだったかと思います。
ある自己啓発セミナーの「説明会」に参加したことがあります。
自己啓発セミナー自体が,それなりに高額のものなので,いきなり高額のセミナーを売るのではなく,「無料体験セミナー兼説明会」のようなものです。
その元となるセミナー自体は,業界でそれなりに有名です。
個人的にはあまり参加したいと思えるようなものではありません。
けれど,何年も売れ続けているこの高額のセミナーを,どうやって販売しているのか。マーケティングやセールスプロセスに興味があり,何か学べるものがあるかもしれない。もしくはブログのネタくらいにはなるかもしれない。
下心満載で,「説明会」に参加しました。
さすがに4年前なので,あまり良くは覚えていません。
覚えているのは,参加者です。
非常に辛辣な表現をご容赦下さい。
「吐き気がするほど気色悪い参加者」
がいました。
カルトの如く,その自己啓発セミナーの「教祖」に傾倒しており,5秒に1回は,その教祖の名前が飛び出てくるような感じでしょうか。
自分がどれだけ胡散臭いのか,本人も気づいていないのかもしれません。
「さきほど,1億ほどの契約を取ってきた」
「内容は一切言えない」
と言いつつ…その3分前には,
「今は特に仕事をしていなくて,やりたいことを探している」
と言っていたので…自分の言葉の整合性が理解できないほどの,正気のなさのようです。
もしかしたら,私の「潜入調査」に気づいたがための「迎撃」行為だったのかもしれません。
あまりの気持ち悪さに,会場を飛び出して帰ってきてしまいました。
さて,興味深いのは,この同じ自己啓発の「教祖」を崇拝している参加者であっても,とても尊敬できる素晴らしい人もいれば,この上記のような,リアルに顕現したファンタジー世界のモンスターのような人もいます。
よくある,
「成功する人,成功できない人」
という二元論的な比較ではありません。
今日のテーマは,
「あんな奴とは一緒にされたくない」
です。
今は自己啓発から身を引いて,マーケティングの世界に頭の天辺までずっぽりと浸かっている私です。
けれど,それまでは私も自己啓発に関しては真剣に学んで実践していたことがありました。
要するにそれほど嫌いなわけではありません。
ですが,それでも上述の人物と一緒にされたら,
「あんな奴とは一緒にされたくない」
と思います。
つまり,
「自己啓発に興味関心がある」
というカテゴリだと,上記のような謎モンスターと,本当に着実に一歩一歩進んでいく,尊敬すべき受講者を
「一緒」
にしてしまうことになるのです。
さて,あらためて考えてみてください。
あなたが自己啓発セミナーを開催するとします。
どんな人を集客したいでしょうか。
どこまでも依存して,ストーカー一歩手前まで盲信してくれるような人でしょうか。
それとも,自律心を持って,一歩一歩前に進んでいく,素晴らしい成功者でしょうか。
「カテゴリ」
わけに失敗すると,痛い目にあいます。
具体的には,十把一からげに,「自己啓発に興味関心がある」人を集客すると,どちらが来るかはわかりません。
おそらく,前者の人しか来ないでしょう。
後者の人は,前者の人と一緒にされたくないでしょうから。
では,より精密にカテゴリするとします。
そこでも,気をつけないと大惨事になることがあります。
それが「コピーの使い分け」です。
例えば…今は2017年の年末です。
こんなサンプルコピーはいかがでしょうか。
「2018年こそ,【成功】元年にしたいあなたへ」
このコピーで集客できるとしたら,前者の人たちでしょうか。後者の人たちでしょうか。
もちろん,前者の人たちです。
なぜなら,
「2018年こそ,【成功】元年にしたいあなたへ」
という言葉の裏のメッセージは,
「2017年は鳴かず飛ばずで終わった,残念なあなたへ」
です。
さすがに,この1行をコピーにしてしまうと,ただ喧嘩を売っているだけになるので,オブラートに包むと,
「2018年〜」
というコピーになります。
では,後者の人たちをどう集客したらいいのでしょうか。
サンプルコピーはこんな感じです。
「2018年を,さらなる成功の一年にしたいあなたへ」
要するに,
「2017年,成功の一年だったけどもっと成果をだしたいあなたへ」
というメッセージになるのです。
同族嫌悪と言えばいいのか…同じジャンルでも,一括りにすることが許されない,してしまうと痛い目に遭うという話でした。
しっかりとカテゴリ分けして,その人達に対して「適切」な言葉でコピーを書くことで,狙ったターゲットの集客につながるのです。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
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