Facebookのニュースフィードを見ると…実に様々な「集客」に関する投稿や宣伝がずらり。
もちろん，私自身が集客コンサルティングや集客代行業をしているからこそ，このような投稿がずらりと並んでしまう，という実情があります。
ですが，これらの様相を見ると，一つの懸念が出てきます。
集客に困っている人が，集客関連のコンテンツを読み漁ることで，その人のニュースフィードが，集客関連の情報に埋め尽くされることになります。
その結果，こんな「勘違い」をしてしまうのではないか，という懸念です。
それは何か…を説明する前に，先に別のことを１つ申し上げます。
ビジネスは，割り切れるものではない，ということです。
算数や数学とは違います。
正解が存在するわけではありません。
つまり，ビジネスを展開する上で，矛盾するコンセプト，概念，考え方はいくらでもある，ということです。
例えば，品質。
商品やサービスの品質。
品質さえよけば，集客などしなくてもいい…というのはただの妄想です。
よくある，
「ウチの商品は素晴らしいから，売り込まなくても売れる」
という気が狂った発想です。
集客において，品質の良さそのものは決め手にはならないのです。
マーケティングにおいて，商品やサービスの品質がひどくても，コピーライティング等のテクニックを駆使すれば売れるのか。
…正直に言ってしまえば，売っている人もいますが，実際には「売れない」です。
何故でしょうか。
コピーは，商品やサービスの品質を超えることはできないからです。
超えてしまったら，それはもはや創作の領域です。別の表現をするならば，誇大広告となります。法律違反ということになるでしょう。
（実際には珍しくない…という実情にはありますが…）
つまり，商品やサービスの品質さえ良ければ，集客など必要ない，というのはただの精神異常です。
けれど，実際にマーケティングやコピーライティングを駆使して売るには，品質は必要です。
このように書くと，矛盾しているかのように感じる人はいるでしょう。
だからこそ，ビジネスは「割り切れない」というわけです。
…ということで話を戻します。
集客に関する大きな勘違いを引き起こすのではないかという懸念。
その勘違いとは何か。
「集客」が最優先だ，という発想です。
私は，勉強会やセミナーで，集客は「最後」と教えています。
なぜか。
世界ナンバーワンマーケティングコンサルタント，ジェイ・エイブラハムによれば，売上を上げる方法は３つしかないとのこと。
（１）顧客数を増やす
（２）客単価を上げる
（３）リピートを増やす
そして，集客は（１）に含まれます。
そして私は「集客よりも先にやることはある」という考え方になります。
なぜか。
ビジネスにおける利益というものは，多くの場合「リピート客」から得られます
すなわち，新規顧客からの売上だけで，利益は出せないことが多いのです。
なぜなら，新規顧客獲得にはコストや手間暇時間が掛かっているからです。
だからこそ，獲得した顧客に二度三度買ってもらって，はじめてビジネスにおける利益につながっていきくのです。
そして，売れていない，売上に乏しい経営者ほど，このことがわかっていません。
売上＝新規顧客獲得，集客
この等式が，脳裏に呪いのごとくへばりついています。
だからこそ，新規顧客獲得に駆けずり回り…そしてリピートしないから利益に乏しく，だからこそまた新規顧客獲得に駆けずり回る，という悪循環に陥っているのです。
集客など二の次三の次。
ビジネスは，客単価アップとリピートアップ。こちらのほうがずっと大切なのです。
…では，目の前に顧客がいない場合，単価アップもリピートアップも成り立たないのではないか，と思われるかもしれません。
だからこそ，「ビジネスは割り切れない」のです。
もう少し丁寧に説明するならば，起業した直後だったら，とにかく顧客獲得しないことには話は進まないでしょう。
ですが，一定数の顧客を獲得できたならば，新規顧客を獲得する以上に，客単価アップ，リピートアップを充実させるほうが優先順位が高くなるということです。
理想としては，売上の割合が，新規顧客が２，リピート客からが８，くらいではないでしょうか。
それくらい，客単価アップ，リピートアップのほうが，集客よりも大事なのです。
…ということを，朝から晩まで「売上＝集客」という思考に凝り固まっている経営者に言ったところで全く響きません。
ですので，私も諦めて「集客」というキーワードでサービスを展開しています。
なぜなら，「興味を引くことができない」ですから。
多くの聡明なマーケッターは，このことをわかっています。すなわち，リピートや客単価のほうが大切だとわかっていても，経営者は「集客」「新規顧客獲得」でアプローチしないと響かない。だから，まずは「集客」をテーマにアプローチする。
残りは，本当に愚かなマーケッターが，本気で集客が一番だと思っている。あるいは，「経営者を食い物にして稼ぐには集客をテーマにしたほうが楽」だから，でしょう。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
ということで，本当はリピートや単価アップに関することをお伝えしたいのですが，まずは集客の勉強会です。
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