開発者が想定していない商品価値の見つけ方

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開発者が想定していない商品価値の見つけ方
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冬の寒い期間,暖かく夜を過ごすために,ちょっとした工夫をしています。
それは,「足湯たんぽ」。

この足湯たんぽは,普通の湯たんぽではありません。
確か,潜水服か何かの素材でできている袋です。

二重の形状になっており,温かいお湯を入れて,その素材の上から足を入れます。
イメージ的には,分厚い素材のブーツに足を入れるようなもの。
ブーツの「素材の中」にお湯を入れるイメージです。

この潜水服かなにかの素材は,保温性があるので冷めにくいため,しばらく暖かさが続きます。

さて,この足湯たんぽ。
足を濡らさずに,足湯に入っているかのごとく,足を暖めるための商品です。
実際,使ってみると,非常に足が暖まります。
きちんと使えば,足の冷えからは脱却できるでしょう。

…ですが,この足湯たんぽで,足は暖めていません。
足湯たんぽを,文字通り「湯たんぽ」として使っています。

普通の湯たんぽを使えばいいのかもしれません。
ですが,湯たんぽはたいてい,金属製。
寝ている時に,足にぶつかったりした時の感触が,固いのです。

ですが,この足湯たんぽは,布製です。
ぶつかっても,固くないので,痛くもありません。
そして,保温性のある生地を使っているので,朝までずっと暖かさが維持します。
翌日の夕方くらいまでは温かいです。

最近はもう,完全に足湯たんぽではなく,ただの湯たんぽとして使っています。

「創意工夫」
というほどのことではありません。
ですが…おそらく,これは製品の開発者が想定していない使い方でしょう。

ですが,寝返りを打った時に,固い湯たんぽにガツンと足をぶつけるよりはポニョンとぶつかるほうが,寝心地はいいものです。

話は変わります。
一時期,ネットで見かけた話です。
「10分どん兵衛」
というものがあるようです。
どん兵衛というカップうどんで,通常はお湯を入れて5分です。
けれど…5分ではなく10分経ってから食べたほうがおいしい,とのことです。

私は硬麺が好きなので試すことはないですが,ネットで試してみたところ,たしかにおいしかった,という意見が続出。

開発者側である日清から,SNS上で「お詫び」コメントも出たという話です。
開発者側も,完全に想定外の食べ方だったのでしょう。

本来の想定とは違う目的で商品やサービスを利用する。
こういったことは,よくあるのではないでしょうか。

そこには,商品・サービスの提供者側が想定していないベネフィットがあるはずです。

私の足湯たんぽの例では,寝返りを打った時に,足をぶつけても痛くない,というベネフィットです。
あるいは,普通の湯たんぽに足をぶつけて目が覚める,というデメリットを回避することができます。

もともと,「布団の中」ではなく,机の足元などで足を暖めることを想定して作られた保温性です。
3〜4時間の保温性を想定して作られた製品ですが,布団の中であれば,2倍,3倍は保温性を発揮します。

このようなメリットは,開発者側には気づきにくいものです。
なぜなら,商品コンセプト,本来の目的から外れるからです。

このような新しい価値,ベネフィットを知ることができれば,そのベネフィットを新たにプロモーションに使うことができます。

例えば,私も何度も参加しているマーケティングの講座。
単純にマーケティングの知識や考え方を学ぶものです。そこから行動プランを立てて,実行すれば成果につながるでしょう。これが本来の使い方です。

ですが…社内スタッフ数人がまとめて参加したら…それはもはやマーケティングのセミナー,コンテンツということから離れて「社内マーケティング戦略会議」の場になります。実際に,主要社員総出で参加する会社もめずらしくありません。

また,有名な例では,刻み海苔を作るために,刃がいっぱいあるはさみを開発。
切ったものが細かくバラバラになる仕様です。
けれど,ちっとも売れませんでした。

ところが…全く同じ商品を個人情報保護アイテムとして販売。
シュレッダーのように,個人情報が書かれた紙をバラバラにする目的で売り出したところ,個人情報保護法の施行という時流もあって,大ヒットしたそうです。

では,このようなアイディアは,どうやったら手に入るのでしょうか。
一番簡単な方法は,お客様に話を聞くことです。
その商品やサービスを使ってみて,どんないいことがあったのかを聞いてみてください。
きちんと聞いていれば,開発者側,商品やサービスの提供者側が想定していない使い方,ベネフィットが見つかることもあるかもしれません。

もしかしたら…24時間営業のスポーツクラブ。
エクササイズが目的ではなく…帰宅恐怖症の人の逃げ場になっている,なんてこともあるかもしれません。
こんなベネフィットは,広告では謳いにくいでしょうけど…

ぜひ,顧客に聞いてみて下さい。
商品・サービス提供者側では思いつかない,想定外の使途,あるいはベネフィットが見つかるかもしれません。
一人二人ではなく,多くの人に聞いてみることで,見つかる確率も高まるでしょう。

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