先日,私のマーケティングの師匠が,
「なぜ企業は成長するのか」
という話をおっしゃっておりました。
非常に素晴らしい話ですので,興味がある方はこちらから視聴できます。
https://jippo.tv/lp/1801/
私は2年前に初めてこの話を聴いたのですが…「よかった,今聴けて…」と安堵したのをよく覚えています。
※2月12日までの公開だそうです。
詳細はご覧いただくとして,この問いの答えはきわめてシンプルです。
「社会からその会社が成長することを求められているから」
ということ。
一方,
「なぜ企業は滅びるのか」
これもシンプルです。
「社会からその会社の存続が求められていないから」
だそうです。
では,どんな企業が社会から求められ,あるいは求められないのでしょうか。
このブログをご覧のあなたもきっとビジネスの経営に携わっている立場でしょう。
だからこそ,きっと「企業を成長させたい」と願っているのではないでしょうか。
であれば,
「社会から求められる」
企業になればいい,ということです。
これではあまりにも漠然としすぎているので,私個人の考え方をお伝えします。
一番シンプルなのは,
「顧客に価値を提供する」
会社であること。
そして,その価値提供が顧客に伝わっているということになります。
例えば…セールス。
販売している商品が,本当に素晴らしいものだと確信しています。
この商品を買えば,顧客は今よりも幸せになる,という信念があります。
だからこそ,より多くの人に,ハードルを下げて買ってもらうために,
「リスクリバーサル」
を導入しようとしたとします。
具体的には,90日間返金保証をつけるとします。
この返金保証自体は,顧客の購入のリスクを下げるための施策です。
顧客を保護し,価値を得てもらうための戦略です。
ですが,返金保証を付けると,どんな現象が起きるでしょうか。
本当に素晴らしい商品であれば…それでも,返金請求率は1%程度は発生する,と言われています。
セールスマンにとって,その1%が許容できない,という場合があるかもしれません。
つまり,営業成績の関係で,仮に100人に1人であったとしても,絶対に返金請求などさせたくない,という考えです。
実際に,現場でセールスするのは,セールスマンです。
顧客に価値を感じて,安心して買ってもらうために返金保証をつけたい,と考えるのは経営者です。
どちらを優先すべきでしょうか。
正解は…ありません。
ここでのポイントは,正解不正解ではありません。
基準はただ1つ。
「社会から求められる企業はどちらか」
ということです。
例えば,経営者として
「絶対に返金させたくないのは,お前のエゴだろう,顧客に価値を与えることを絶対的な優先順位だ!」
と言って,このセールスマンの意見をねじ伏せる…あるいは,首を切るのも選択肢の1つでしょう。
あるいは,
「現場で活躍するのはセールスマンなのだから,セールスマンの意見を優先しよう」
と思うのか。
どちらかを選択することになります。
あくまでもここで書いたのは「一例」です。
返金保証を導入するのかしないのか。あるいはする場合の理由,しない場合の理由。
それら一つ一つが,その会社の経営理念,ビジョンから派生するものです。
そして,その経営理念やビジョン…といったものがどれだけ体現できているのか。
そこに「社会から成長を求められるか,滅びを求められるのか」の違いとなって現れてくるのです。
さて,考えてみてください。
あなたは,顧客と従業員,どちらをより優先して大事に思うでしょうか。
そして,それは何故でしょうか。
正解はありません。敢えて言うならば,正解はあなたが創り出すものです。
採点するのは社会です。
私の場合は極めて明確です。
セールスコピーライターですので,常に「顧客の立場」に立って考える必要があります。
逆に,「顧客のため」を忘れたコピーに反応する人などいません。
セールスコピーライター=顧客第一主義
となります。
これは,私がフリーランスのセールスコピーライターだから,成り立つ考えかもしれません。
もし,現場の人間が動かないと会社が麻痺する…ということであれば,従業員第一主義のほうが,より顧客に価値を提供できるかもしれません。
個人的に思うのは,お金を払うのは「顧客」です。
従業員はお金を払うのではなくもらう立場です。
会社経営は,売上,キャッシュがなけれな成り立ちません。
この点から考えると,顧客より従業員を,より大切にする会社は,淘汰されるだろう…と思うのですが…
繰り返します。
採点は,社会がします。
「それだけ従業員を大切にしている会社なのだから,信頼できる」
と,支持を受けることもあり得るでしょう。
あるいは,顧客第一主義を取るあまりに,そのしわ寄せが従業員に行ってしまい,「ブラック」企業になってしまうかもしれません。
このあたりの因果関係は,タイムラグが大きくわかりづらいものです。
後から振り返ることで,社会からの採点結果を見ることができるでしょう。
ならば…今の私たちにできることは,「決める」こと,そしてその決めた通りに一貫性を持って行動するしかないのです。
最後に。
念のため繰り返しておきます。
「顧客と従業員,どちらをより優先して大事に思うのか」
ということです。ポイントは【より】です。
どちらも大切なのは当たり前です。
ただ,極限状態であれば,どちらかを選ばなければなりません。ですが,極限状態でなければ,優先順位をつけた上で,どちらも大切にすればいいのです。
優先順位をつけないということは,どちらも大切ではない,ということになりかねませんから。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
追伸
今年もあと328日。
2月に入って1週間が経ちました。
今月に入って,売上はいかがでしょうか。
うまくいかない時に,同じことを繰り返してもうまくいかないままです。
何がうまくいかないのか原因を突き止めてみませんか?
リニューアルした「売上アップ改善診断」サービスです。
今すぐこちらをご覧ください。
https://goo.gl/rvXxLf