数年前だったかと思います。
たまたま食事時にテレビを見ていたら,ある魚を釣るドキュメンタリーが放映されていました。
魚の名前は忘れました。
ただ,築地ではトップクラスの超高級魚。
なぜなら,それだけめったに取れない,難易度の高い魚だからです。
結局,その魚を釣り上げるまでに,3ヶ月位,断続的にロケを繰り返して…ようやく釣り上げる瞬間の撮影に成功したようです。
私自身は,数えるほどしか魚釣りの経験がないので,よくわかりません。
少なくとも,私のようなド素人にしてみたら,魚釣りの醍醐味は「釣れる」ことでしょう。
達人になると,
「釣れるまでの間,釣り糸を垂れている時間」
を楽しむことができるかもしれませんが…
あるいは,冒頭で紹介した,超難易度の高い魚を釣り上げる瞬間が楽しいのかもしれません。
ただ,ここまではあくまでも魚釣りの話です。
では,ビジネスにおいてはどうでしょうか。
もちろん,好きな仕事をしたほうが,情熱的に取り組むことができて,成果が出やすくなることは確か。
ですが,楽しむことそのものを主目的にする…というのは,ちょっと違います。
ビジネスは,顧客に価値を提供する…という目的と同時に,収益を上げる,という大切な目的を忘れてはいけません。
ということは,
「より早く,より安く,より手間を掛けずに成果を出すためにはどうしたらいいのか」
ということは,常に考えておかなければならないでしょう。
2ヶ月ほど前の話です。
ある講演会について宣伝されているのを耳にしました。
ちょっと興味があるような…でも面倒な感じです。
でも,よくその講演会の話は耳にするし,いつもよりも近い場所で開催されるようだし…
言ってみてもいいかな,どうかな…と考えながら,その宣伝をしている方に,
「場所はどちらですか?」
と尋ねました。
すると,詳しい場所を教えていただきました。
そして…それだけです。
もう終わった話なので何とも言えませんが,もしその宣伝している方が,
「どうですか?行きませんか?」
と念押しされたら,
「では,せっかくだし,参加してみようかな…」
と思ったかもしれません。
魚釣りの話に戻します。
深海の,めったに見かけないレアな魚を釣るのは大変です。
では,どんな魚なら,釣るのは簡単でしょうか。
極論ですが,水面近くで,ただプカプカ浮いていて,逃げる気もないような魚を,さっと網ですくうのが楽ではないでしょうか。
顧客を魚釣りに例える失礼さについて,ご容赦ください。
興味がない人に対してセールストークを全開して,好奇心と欲求をかき立てて,行きたくなるように仕向けて…
これができたら,大変すばらしいことです。
ですが,これは必要なのでしょうか。
下手に,腕のいいセールスマンが陥ってしまう罠です。
難しい顧客相手に成約できることを誇ってしまいがちです。
もちろん,すばらしいことです。
けれど…目の前の,
「一言声を掛ければすぐに買う」
方に,声を掛けるほうが,よほど,安く,早く,手間がかからずに成果につながるのではないでしょうか。
ポイントとしては,上記の例ほど,シンプルではないということです。
魚売りであれば,水面近くをただプカプカ浮いていたら,網ですくえばいいだけの話です。
けれど,顧客は魚ではありません。
水面近くをプカプカ浮いている…などと,わかりやすく見やすい状況にはありません。
では,どうしたらいいのか。
一声掛けてみることです。
その反応を伺えばいいのです。
もしかしたら…
「じゃあ,せっかくだし…」
と言ってくれるかもしれないのです。
心のどこかで,
「この人は,きっと買うことはないだろう」
と思ってしまっていないでしょうか。
ですが…一言声を掛けるのに,いくらコストがかかるでしょうか。
試して損はありません。
ぜひ,試してみてください。
最後に。
あなたのビジネスの状況次第なので,何とも言えません。
ですが…ビジネスの黎明期,起業してそれほど時間が経っていない時期であれば,顧客はより好みせずに,数で勝負するほうが,長い目で見ると,大きな成果につながることがあります。
なぜなら,起業してそれほど時間が経っていないならば,自分が何が強みなのかがわからないことが多いからです。
例えば,
「自分は女性客は苦手だから,男性客だけにしよう」
と思い込んで,男性客だけを相手にする場合。
もし,思い切って女性客を相手にしてみたら,かえってより質の高いサービスにつながるかもしれません。
女性客に大喜びしてもらい…それがモチベーションにつながって,
「実は女性客が得意なんです」
と言える状況になるかもしれません。
ですが,それは試してみないとわからないことです。
まずは,とりあえず声を掛けてみてください。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
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