強盗よりも悪質な「ビジネスのアドバイス」

強盗よりも悪質な「ビジネスのアドバイス」

強盗よりも悪質な「ビジネスのアドバイス」
読んで役に立つ,学びがあったと思った方は「いいね」やシェアをお願いします。

こんにちは。
札幌市近郊を中心に活動する集客代行業,
アップスタッツ経営研究会,
セールスコピーライターの飯山です。

 

 

先日,
全米でも屈指の
「ビジネス戦略コーチ」として有名な
リッチ・シェフレンが来日した時の話です。

 

彼の話を聴いていたのですが,
なかなか興味深い教えがありました。

 

彼いわく,
ビジネスにおけるアドバイスにおいて
嘘で効果がないことを教えるのは,
「強盗よりもタチが悪い」
のだそうです。

 

なぜか。

強盗は,お金を奪います。

 

ですが…
間違ったビジネスのアドバイスは,
お金を奪うだけでなく…
時間もビジネスチャンスも…
様々なものも奪うからです。

 

 

今日のテーマは,
そんな「悪質」なものとは何か,
についてです。

 

 

数年前のことです。
知り合いの不動産業者の
営業担当の方が
私の事務所を訪れました。

 

私は司法書士もしているのですが,
司法書士は,不動産業者から
よく仕事を依頼されます。

 

その営業担当の方が
事務所を訪れて,
案件の打ち合わせを済ませた後のことです。

 

 

彼は悩みがあり,
私に相談を持ちかけました。

 

それは起業の相談です。

 

当時,
私は集客代行・支援の仕事を
まだしていなかったので,
その知識やスキルを期待して…
ということではありません。

 

単に悩んでいて,
誰に相談したらいいかわからない。

 

そして…
「誰にも言えない悩み」
を相談…ここでは
「単に話を聞いて欲しい」
ということでしょう。

 

彼の悩みは,
「年齢」
です。

 

当時,確か40代後半だったのですが,
「この歳で起業するのも
いまさらだしどうしようか…」
悩んでいました。

 

私には,
「起業したいけれど踏み切れない」
ように思えたので,

 

「カーネル・サンダース」
の話をしました。

 

ご存知,
ケンタッキーフライドチキンの創設者,
カーネル・サンダースは,
65歳の時に
アメリカのレストランを渡り歩き…

 

おいしいチキンの揚げ方を伝える
「フランチャイズ」
をセールスしました。

 

結局…
確か1009件断られ続け,
1010件目ではじめて成約した…
そんな話です。

 

彼は,
カーネル・サンダースの話を知らなかったので,
「65歳で??」
と驚き…
どこか納得して帰っていきました。

 

 

しばらく後に,
「会社設立の案内」
が届きました。

 

有名な自己啓発の逸話に隠された悪質な嘘

さて…
自己啓発の世界では有名な
この話。

 

私も,
同時はマーケティングではなく
自己啓発寄りだったので,
この話をして励ましたのですが…

 

たまに思い出すたびに,
あのアドバイスが正しかったのかどうか,
どうすればよかったのか,
悩むことがあります。

 

なぜなら…
このカーネル・サンダースの逸話は,
一部嘘が含まれているからです。

 

65歳から,
アメリカのレストラン1009店に〜
という店については,
細かい数字のズレはあるかもしれませんが,
おそらく史実でしょう。

 

では何が嘘なのか。

 

彼が,
「65歳で起業した」
という点です。

 

彼が起業したのは30代です。
すでに,起業家として
知識経験スキルを持っていたけれど,
彼にはコントロールできない事象によって,
これまでの店が破綻。
65歳で再起業した,
というのが事実です。

 

つまり,
40代後半で,
「年齢を理由」
に起業しようかどうか悩んでいる方に,

 

「30代で起業経験のある人」
を例に,背中を押したことになるのです。

 

幸い,
この方は毎年,
「会社名」で年賀状が届くので,
何とか無事にやっていることは確かでしょう。

 

ただ…
嘘のアドバイスをしてしまったのも
確かです。

 

 

繰り返します。
ビジネスので嘘で効果がないことを
アドバイスするのは,
強盗よりもタチが悪いのだそうです。

 

今日お伝えしたい,
「嘘で効果のないアドバイス」
とは,
「再現性がないこと」
です。

 

幸い,
上記の例は
もともと不動産会社の営業担当として
「売るスキル」
を持っている方でした。

 

 

起業して成功するための
最初のステージとして,
「仕事の時間の8割を
売ることに集中しなさい」
とアドバイスする方もいます。

 

 

彼は,
すでに「売るスキル」を持っていたから,
うまく行ったのでしょう。

 

では…
これまでずっと会社員で,
しかも「売ることとは関係ない」
部署だった人が…

 

40代後半で起業したい,
そう言い出したとしたら…?

 

そこで,
カーネル・サンダースの「65歳〜」を
例に出して背中を押したら…?

 

ビジネスは自己責任です。
「誰の責任なのか」
と言われたら,アドバイスを受け入れた
本人の責任としか言えません。

 

 

ですが…それでも,
このアドバイスは,
なかなか罪深いものになるでしょう。

 

ここでいう
「再現性がない」
とは,
起業経験のある人の話を
「65歳で起業して成功する」
という「一般論」に置き換えたことです。

 

起業経験があれば
成功の確率は高まります。

 

 

ですが…そこに焦点をおかずに,
「65歳で起業して成功」
という美談部分だけに焦点をおいたことで,
「誰でも年齢も関係なく起業に成功する」
かのような印象付けをしてしまっています。

 

実際65歳で起業して
どれだけの「確率」でうまくいくかどうかは
わかりません。

 

ですが,
一部の極めて特殊な例を
一般化してしまうことは,
「再現性はない」
と言えます。

 

再現性にこだわると…
なかなか恐ろしい話になります。

 

 

「本当に誰でもできる」
ようで
「なかなかできない」
ことは多々あります。

 

それを,私は
「腕立て伏せ」
に例えています。

 

腕立て伏せ1回できる人に,
「やり方はわかりますよね。
腕立て伏せ1回できるならば,
同じことを繰り返せばいいのだから
1000回でも2000回でも
腕立て伏せせきますよね」
というようなものでしょう。

 

具体例としては…
ブログ。
1日分ブログを書ければ,
365日毎日ブログを書ける…
と言うようなものです。

 

私は…
もともと書くことに慣れていて,
書くテーマもいろいろあったので,
気がつけば習慣になっていました。

 

けれど,今となっては5年以上毎日ブログを書いている
私ですら…
マーケティングやコピーライティング等ではなく,
士業をテーマにメルマガを書いて…
2ヶ月で挫折したこともあります。

 

ブログを毎日書く。
これは「誰にでもできること」なのでしょうか。

 

特殊な才能は不要です。
けれど,好き嫌いという問題に絡めて,
なかなか誰にでもできるとはいい難いでしょう。

 

 

でも,
「1日書けるのだから365日毎日書くなんて
誰でもできる」
と言ってしまったら?

 

 

再現性がないアドバイスだということになります。

 

 

ネットの発達によって,
個人の見解を簡単に広げられるようになりました。

 

その結果,情報の精度や質は,
まさに玉石混淆。

 

嘘や再現性がないアドバイスに溢れています。

 

これらを正確に判断して,
「騙されない」
ように心がけたいものです。

 

今日のテーマに関連する記事はこちらです。
あわせてご覧ください。

 

ビジネスを安定させる真の方法

「知識がないって…ホント残酷だ」

なぜこの肩書はここまで「痛い」のか

「引き寄せの法則」というファンタジー

そうじと業績との間に因果関係はあるのか
そうじと業績との間に因果関係はないのか

 

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

 

追伸
あなたの集客や売上アップの方法は…
再現性のあるノウハウを前提に
していますか?

 

私も経験がありますが,
どう考えても
「自分には向いていない」
ことを,
「教わったことを鵜呑みにして」
それを実践しようとしていませんか?

あなたにあった集客法,
売上アップ法に切り替えを検討するのも
一つの手です。

 

今の売上に満足していないなら
一度チェックしてみてください。
詳しくは今すぐこちらをクリックしてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください