変えていいもの、絶対に変えてはいけないもの

変えていいもの、絶対に変えてはいけないもの

変えていいもの、絶対に変えてはいけないもの
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「モレスキン」
というノートをご存知でしょうか。

「2世紀の間、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ、パブロ・ピカソ、アーネスト・ヘミングウェイ及びブルース・チャトウィンなどの芸術家や思想家に愛されてきた伝説的ノートブックの相続人であり継承者です。」〜公式WEBサイトより〜

コピーライターという仕事柄か、ノートとは切っても切れない関係があります。
やはり、どれだけデジタルツールが発達しようと、紙にペンが、コピーライターの鉄則だからです。

そんなある日、モレスキンについていろいろ興味を持ち、買って使うようになりました。
しかし、2冊目以降、買うことはありませんでした。
それには理由があります。

ある日。

モレスキンを買う気は失せてしまったものの、未練は多少あります。
札幌の□フトにて、モレスキンの販売コーナーをぶらついて眺めていました。

モレスキン専門の販売員が
「いかがですか?」
などと近づいてきました。

そこで、
「いや〜モレスキンは好きだったけど、今となっては買う気は失せてしまいました。
なんで中国製なんですかね…」

販売員は、
「いえいえ、モレスキンはイタリア製ですよ」
と言うので、
「そうですね、イタリア製【でした】ね」
と言って、そこにあったサンプルのモレスキンを手にとって、販売員に見せました。

そこには、
「 Manufactured in China」
の文字が。

知らなかったのでしょうh.
販売員は絶句し…フリーズしていました。

さて、今日のタイトル。
「変えていいもの、絶対に変えてはいけないもの」
についてです。

ちょっと想像してみてください。
SFチックな話になりますが、お付き合い下さい。
科学技術が発展し、寿命が200年になったとします。
もちろん、科学技術が発展しようと、肉体そのものは200年も保たないでしょう。
そこで、体を機械化して、脳を移植するとします。
脳を移植したので、自我はそのままです。
そのうち、脳も保たなくなったため、脳の記憶も電子化します。

そこまでした時に、その人は
「その人」
のままでしょうか?

あなた自身が、体を機械化し、脳を電子化したときに、何を以ってその機械の存在を、
「あなた」
だと判断するのでしょうか。
何を以って、あなたは自分のことを自分だと判断するでしょうか。

体が機械化しようと、脳が電子化しようと…。
そこに、あなたの「精神」としての存在があれば、それを以ってあなた、だとみなすことができる…かもしれません。

もうちょっと俗っぽい言い方をするならば、
「魂」
などと表現できるかもしれません。

魂は目に見えないかもしれませんが、
「ある」
と思えば
「ある」
のです。

その目に見えない…けれども確かに存在する何か。

この喩え話では「魂」でした。

モレスキンに話を戻します。
モレスキンの「魂」とは何でしょうか。

過去に偉人が愛した、モレスキンの目に見えない価値は何でしょうか。
たかがノートです。1冊1800円(税別)もします。
ほぼ同じような仕様で、俗に
「ダイスキン」
と呼ばれるものもあります。
※100円ショップ、ダイソーで販売されている、モレスキンに非常にそっくりな仕様のノート

ダイスキンでよければ100円(税別)で買えるのです。
100円で買えるようなものが1800円(税別)もするのはなぜでしょうか。

そこに、見えないモレスキンの「魂」があったからではないでしょうか。
その「魂」を、無理矢理言語化してしまうなら、
「時の重み」
です。

フランスで生まれ、愛され続け…製造会社が倒産。
そして、イタリアで再度復活。
そういった歴史的背景があればこそ、たかがノートに、
「時の重み」としての重厚感があるのではないでしょうか。
その時の重みを感じることが、モレスキンを使う価値ではないでしょうか。

絶対に変えてはいけないもの。
モレスキンの魂。

それを、大量生産、粗製濫造の代名詞、中国製で再現できるのでしょうか。

技術的には問題ないのかもしれませんが…
【あの】中国製
に、時の重みを感じることができるでしょうか。

モレスキンは、
「魂」
を売ってしまったのです。

絶対に変えてはいけないものを変えてしまったのです。

モレスキンが、モレスキンたるものを変えてしまったのです。

販売員は、モレスキンというノートを売っていたわけではないのでしょう。
モレスキンという「時の重み」の価値を売っていたのでしょう。
それが、「中国製」だと知ってしまったのでショックを受けてしまったのでしょう。

ちょっと仕様を変える、色を変える、罫線を変える。
時代とともに、ニーズが変わっていきます。
今は、エバーノートと連携する仕様のモレスキンもあります。
これは、変わっていくものでもあるし、変えるべきイノベーションです。

けれども…中国製。
これだけは、絶対にやってはいけないものだったのです。

あなたの商品やサービス、その「魂」が何か。
一度考えてみてください。
その「魂」をどうすればより輝かせることができるか、考えてみてください。
そして、その魂は絶対に変えてはいけないものなのです。

蛇足です。
中国製…というのをあまりにもこき下ろしているかのように読み取れるかもしれません。
そこで。
モレスキンが…仮に日本製になっていたとしたらどう思いますか?

日本製ともなれば、別の付加価値は付くかもしれませんが…けれども、やはりモレスキンの魂はとこねてしまう、そんな気がします。

非常に曖昧模糊とした内容なので、わかりづらかったとしたらお詫びいたします。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

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