はがき。
あなたはどれだけはがきを使っているでしょうか。
何らかの総会の出欠席…あるいは,結婚式の招待状などで使ったのが最後,という人もいるかもしれません。
たった52円(※2015年7月現在)なので,DMとして活用すれば非常に効果的ではあるのですが,それは本題から逸れるので省略します。
では,あなたが何かを申込みするときに,はがきに何かを書いて送った,という体験はしたことがあるでしょうか。
したとしたら,それはいつでしょうか。
今では,なかなか考えにくいのが現実です。
仮に。
セミナー申込みがはがきだったらどうなるでしょうか。
ステップ1 はがきを郵便局へ買いに行く
ステップ2 宛名の住所氏名を記載する
ステップ3 差出人の住所氏名を記載する
ステップ4 裏面に何を書いたらいいのか,文面を考える
ステップ5 考えた事項を記載する
ステップ6 ポストに投函する
こんな感じでしょうか。
特に,ステップ4がハードルを上げています。
「●● 御中
前略 この度はお世話になります。
平成 年 月 日開催の(セミナー名)に参加したく,本書にて申込みいたします。
日付・署名」
まあこれだけでいいのでしょうが,慣れない人はこれを考えるのが大変です。
逆に,この敷居の高さを逆手に取っている事例もあります。
それは,京都の苔寺(こけでら)。
拝観するにあたっては,
「往復はがき」でないと申込みできず,時間指定もできない徹底ぶり。
拝観許可証が,往復はがきの返信にて届く,というシステムです。
おそらく…申込みが増えすぎないように,敢えてこのようなシステムにしているのでしょう。
言い換えると。
わざわざ申込みを減らしたい何らかの事情がない限りは,申込みの手間は少しでも楽にしたいところ。
今のネット全盛の時代に,「はがき」というのはある意味言語道断であると言えます。
何よりも,言葉を選ばず表現するなら「自分の頭で考える」ことを少しでも減らしたい人達に,「何を書くのか」を考えさせた時点で,まず申込みはありません。
今日の件名にある
「レスポンスデバイス」
とは,「レスポンス(反応)のデバイス(装置)」です。
セールスレターを読んだ見込み客が,具体的にどのような反応をしたらいいのか,その仕掛けを意味します。
例えば,FAXDMなら,多くの場合FAXDMの下部に申込みフォームが用意してあり,そこに記入してFAXすればOK,という仕組みです。
ネットならば,申込みフォームが一般的でしょう。
必要事項を入力して送信すればOKです。
あるいは。
正式な申込み書面であり,署名押印が必要な場合等は,返信用封筒が必要になるでしょう。
細かなことは言い出したら切りがないので。
一番大切なことは,どれだけ優れたセールスコピーを展開しても…レスポンスデバイスがなかったら,あるいは,拙いものであれば,それだけで反応率は激減します。
そして,レスポンスデバイスを改良して使いやすくすればするほど,同じセールスコピーでも申込みは増えます。
非常に当たり前の話です。
では,何を以て「使いやすいレスポンスデバイス」と言えるのでしょうか。
非常にシンプルに表現するなら,
「何処までも読み手の立場に立って考える」
こと。これに尽きます。
例えば,電話。
電話の場合は,電話を直接掛けなければなりません。
通常の電話番号と,通話料無料の番号では,後者の方が反応は増えることでしょう。
(実際にテストしてみないとわかりませんので,あくまでも推測です)
あるいは,電話する場合,直接相手と話すことになります。
言い換えると,電話に出てもらわなければなりません。
どちらの方が掛けやすいでしょうか。
(1)今すぐお電話ください 0120-000-000
(2)今すぐお電話ください 0120-000-000(電話受付時間9時~18時まで)
後者の方が,掛けやすいのは言うまでもありません。
例えば,17時30分頃に,電話をしようと思った時に
「17時までかな?」
と思ってしまったなら,そこまでです。
「~18時」
と書いてあれば,この場合は掛けることができるのです。
同じく,FAXならどうでしょうか。
FAXも,「24時間受付」の一言を書いておくかどうかで変わります。
なぜなら,「夜中にFAXしたら迷惑じゃないだろうか」と思う人がいるかもしれないからです。
では,電話とFAXではどちらにすべきでしょうか。
それは…両方です。
なぜなら,世の中話したい人もいれば,話をするのが嫌な人もいるからです。
あるいは,書く方が面倒に思うかもしれなければ,書く方が楽だと思うかもしれないからです。
単純に,レスポンスデバイスは,精度を高めて,かつ複数にすればするほど効果的です。
もちろん,紙面広告やチラシなど,どうしても「掲載スペース」に制限がある場合には,過去のデータを分析して一番反応率が高いレスポンスデバイスだけで十分でしょう。
けれども,電話だけでなく,FAX。
Eメールか,オンラインの申込みフォームURL,あるいはそのQRコードなど,より楽にすればするほど効果的です。
今回は,オフラインを前提にした話ですが,より相手の立場に立って,どうしたら楽に申込みできるだろうか,と考えてください。
その上で,今の申込み方法を見直してください。改良できるところはあるかもしれません。
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