一時期に比べたら、多少は少なくなったかもしれませんが、未だに
「インスタント」
な方法で、すぐに売上増を謳うネット情報が氾濫しています。
手っ取り早く、いかに楽に早く売上を上げるのか。
そんな発想の情報を見ると、残念に思います。
では、なぜ手っ取り早く売上を上げるのは良くないのでしょうか。
実際にあった、売上を一瞬で激増させた話を紹介します。
某マヨネーズの製造販売を行っている会社が、一瞬でマヨネーズの売上を激増させました。
別に、新しいキャンペーンを展開したわけではありません。
新製品を売りだしたわけでもありません。
有名人を起用してCMを出したわけではありません。
どこかのカリスマが、マヨネーズ推しをしたわけでもありません。
何らかの市場要因が、マヨネーズの需要を一気に拡大したなんてこともありません。
ですが、「あること」をした結果、一瞬で売上が伸びたそうです。
それは。
これまでと全く同じ商品のまま、マヨネーズのチューブの穴を大きくしただけです。
外観上何も変わっていないわけですから、今までどおりの力を込めてマヨネーズのチューブを押します。
すると、想定外に多い量が一気に飛び出してきます。
結果的にマヨネーズの「消費量」を増やした結果、売上を伸ばしたのです。
マヨネーズの消費量が増え、一気に売上アップ。
これの何が問題なのでしょうか。
言うまでもありません。
消費者は、2回目以降は、気をつけてマヨネーズをチューブから出すので、ドバっと使いすぎてしまうことはなくなります。
売上アップの効果はごく一時的で終わります。
むしろ、マヨネーズの穴を予告なく大きくして、一気にドバっと出たことに対する不審感から、以降は他のメーカーのマヨネーズにチェンジするかもしれません。
これが、
「一瞬で売上アップを目指す」
ことの弊害です。
顧客を騙して消費量を多くさせる…しかも場当たり的であり、効果は永続しないのです。
世に出ている売上アップ法の全てが、このような騙し打ちのような手法かどうかはわかりません。
ただ、どうしても怖いのが、欲に駆られて、正常な判断能力を失うことにあります。
例えば。
これも本当にあった話です。
アメリカのある新聞広告に、
「お金を稼ぐ方法を知りたかったら、下記の住所宛に◯ドルを郵送すること」
といった内容の宣伝がされていました。
実際に、その指定された住所に◯ドルを送ったところ、後日、こんな案内が来たそうです。
「私と同じことをやればいい」
欲に駆られる…言い換えると自分のことばかり考えて、顧客のため、という思いを忘れると、このようなつまらない詐欺に引っかかるのです。
プロ野球で9回裏二死満塁で、逆転満塁ホームランが出ると…非常にエキサイトします。
人間、だれもが一発逆転というドラマを期待します。
ですが、ビジネスにはそのようなものはありません。
これが事実です。
「一発逆転」
のように見えたとしても、それは氷山の一角。
あるマーケティングキャンペーンで、大ヒットした、その影に、100以上のうまく行かなかったキャンペーンがあるかもしれません。その100以上の失敗の積み重ねという経験が、101回目の大ヒットにつながっているのです。
積み重ねが大切です。
今日、顧客との信頼関係を築くために、1つ行動をしましょう。
明日も、1つ行動しましょう。
明後日も1つ行動しましょう。
行動を積み重ねて下さい。
一発逆転、手っ取り早く稼ぐ、というメンタリティは卒業しましょう。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
1つの集客法で7割以上を集客している。
これは危険です。
とはいえ,どうしていいかわからない。
そんな方は一度こちらをご覧ください。