本州の方は、まだまだ暑い!と思っているかもしれません。
ですが、こちら北海道ではだいぶ涼しくなりました。
窓から入ってくる風がひんやりするようになり、すっかり夏は終わってもう秋だなぁという実感です。
もうそろそろ、コンビニでおでんを売り始める時期となります。
私自身学生時代に何年もコンビニバイトをしておりましたが、なぜ秋におでんを売るのか、どうにも理解できませんでした。
近年になって、あるきっかけからなぜ秋に売るのかを聞いて、納得したものです。
理由、それは「気温差」です。
真冬のように寒くなった時だけにおでんを買うわけではないのです。
もちろん、真冬のような寒い時に温まりたくなっておでんを買う人もいるでしょう。
ですが、
「寒暖差」
でおでんを買う人もいるのです。
つい先日まで、うめきたくなるような暑さに苛まされていたところ、急に秋の風が吹くと、
「ああ、冷えてきたな…」
と思うのでしょうか。
そんな時に、コンビニでおでんがあると、
「ちょっと買ってみようかな」
と思うのだそうです。
実際のところはともかく、コンビニのPOSデータで9月におでんが売れている、というデータがあるのです。
個人的に面白いと思った話はここから先。
コンビニといえば、本部直営店もあれば、フランチャイズもあります。
フランチャイズ店に、本部より
「9月になったらおでんが売れるので、作って販売するように」
と指示。
ところが、全体の2割程度しか、その指示に従わなかったようです。
なぜなら、ほとんどの店舗が、「9月になったらおでんが売れる」ということを信じなかったからです。
再度指示を出すものの、また全体の4割程度しか指示に従わなかったようです。
そこで、本部より社員を各店舗へ行かせ、オーナーにきちんと説明して、おでんを販売するように説得したとのこと。
この出来事を見ると、やはり何が一番強いのかがよくわかります。
一番強いもの。
曖昧さ、アービトラリー(恣意的)な要素が入り込まず、目で見てはっきりと判別できるもの。
それが数字です。
9月におでんを売ったところ、実際に売上が上がっている、という数字を見せれば、これ以上に説得力のある方法はありません。
この一連の出来事から学ぶべきこと。
一つが数字でしょう。説得の材料、証拠として数字以上のものはなかなかありません。
もう一つが、
「気温差」
という要素。
どこの店舗かはわかりませんが、どこかのコンビニが、まだ残暑に呻く中、おでんを売りだしたわけです。
おそらく、周りから見たら…
「アホだろ、まだこんなに暑いのに…」
と思われたかもしれません。
それでも、
「もしかしたら、ちょっと冷えただけで、急に寒さを感じた、と思う人もいるかもしれないから…」
と、実際におでんを売りだした、この「実行に移したこと」が、何よりも素晴らしいという他ありません。
仮説を立て、行動し、結果を計測。
やっていることは、まだ暑い9月におでんを販売…ということですが、実に模範的な行動です。
ここから学べることはたくさんあります。
一人で考えるよりも、みんなと一緒に学んでみませんか?
残席が少なくなってきました。
昼の部は満席、夜の部のみとなります。
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