こんにちは。
アップスタッツ経営研究会あらため,
アップスタッツ合同会社の代表,
集客代行業をしております
セールスコピーライターの飯山です。
今日は,デザイナーに
仕事を頼むべき時。
頼んではいけない時…
という話をします。
デザイナーという職種は
高度な専門職です。
だからこそ,
その「専門スキル」でもって
何が実現するのか。
そこを履き違えると
残念なことになります。
一言で言うならば,
「デザイナーに頼む以上
売上アップは期待してはいけない」
という話です。
今後,デザイナーと付き合う可能性がある
経営者の方は,最後までご覧ください。
喫茶店のメニュー
今日は日曜日。
諸事情により早く目が醒めたため,
近所の喫茶店に行ってきました。
現在,私は名古屋に滞在中。
名古屋と言えば…
ボリューム感たっぷりの
「モーニング」
で有名です。
アイスコーヒーを
注文したのですが,
名古屋のモーニングは
基本的に「無料」です。
このように,ちょっとした
トーストがついてきます。
トーストをかじりながら,
閑静な店内に流れるクラシックを
聞き流しながら…
本を広げること数分。
昔,演奏したことがある
クラシック曲に
ノスタルジーを感じていたところ,
老婆二人組が来店。
すごいですね。
この静寂感あふれる店内に
響き渡る大声でしゃべるのですから。
たまらず,
さっさと退店してきました。
さて。
話は少し戻ります。
モーニングを注文してから
出てくるまで,
待つこと数分。
手持ち無沙汰だったので,
メニューを眺めていました。
思いの外,
いろいろなメニューがあることに
気が付きました。
何回か,来たことのある
お店なんですけどね。
こうしてみると,
喫茶店というものは,
いかにわかりやすい
メニューで売上を伸ばすのかが
大事だという事がわかります。
喫茶店というビジネスモデル
さて。
身も蓋もない結論から行きます。
起業して売上を伸ばしたいなら,
喫茶店と雑貨屋だけは
やってはいけません。
起業の目的はお金が全てでは
ありません。
喫茶店や雑貨屋で
起業してはいけない…
という話ではありません。
売上や利益がほしいなら,
喫茶店や雑貨屋に手を出してはいけない,
という話です。
なぜか。
単価が低いからです。
また,
固定費が掛かります。
基本的に店舗が必要ですからね。
それだけでなく,
回転率も低い。
まあ,回転率については
「集客」
がうまく行った後の問題ですが。
単価が低く,
固定費が掛かることを考えると,
粗利も低くなります。
ということは,
人を雇って…というのも難しいでしょう。
人件費はなかなか出せませんからね。
ということは,
喫茶店をオープンしたら,
接客から,集客から,
メニュー開発から
経理から
仕入れ管理から
掃除から…
何から何まで
全部一人でこなすことになります。
その上,粗利は薄いので,
生活していけるかどうか…
なかなかしんどいですね。
なので,
喫茶店オーナーという
お金や時間を犠牲にして
夢に殉じる生き方で
満足できるのなら,
喫茶店オーナーでもいいでしょう。
ですが…
そんなことも知らずに,
喫茶店を開業して,
上記のしんどさに
ハマる人がいるわけですね。
とにかく…
喫茶店は粗利が薄い。
だからこそ…
販促になかなかお金がかけられません。
逆に言えば…
販促にお金をかける以上,
しっかりと成果につながるものに
しなければならないということです。
裏切り(?)のデザイナー
Aさんという喫茶店オーナーがいました。
Aさんは,Bさんというデザイナーに
メニュー表の発注をしました。
Bさんは,その依頼に基づいて,
メニュー表を作成しました。
きれいで見やすいメニュー表です。
私はそれを見て…
「ああ,ここにまた一人,
裏切り者のデザイナーが…」
とため息を付いた次第です。
なぜでしょうか。
喫茶店という
「ビジネスモデルの構造上」
どうしても,
粗利が薄くなることは
仕方がありません。
だからこそ…
少しでも粗利を稼ぐために,
Aさんは販促費としてお金をかけて,
Bさんに依頼したのでしょう。
ということは,
Bさんはそれに応えるだけの
制作物を作らなければなりません。
ですが…
Bさんの作ったものは,
ごく「普通」のメニュー表でした。
つまり,
「粗利を稼ぐための仕掛けが
何一つ仕込まれていないメニュー表」
だったということです。
つまり…
Bさんは,
喫茶店というビジネスモデルの構造を理解して,
その上で…Aさんのために,
少しでも粗利が増える打ち手を講ずる機会として,
メニュー表を作るべきであり…
あるいは,そのために必要な提案を
してあげるべきでしょう。
そして…
それができないにも関わらず,
Aさんの仕事を受けるという事は,
Aさんに何ら貢献しない,
Bさんがお金を儲けるためだけである,
ということです。
私は,
デザインはできません。
だから,自分にできない
専門知識やスキルを持っている人には
敬意を払うべきだとは思っています。
実際,
デザイナーの作る制作物は,
とても見栄えがよく,
すばらしいと思うものは
たくさんあります。
私が作る制作物は…
売れる仕組みを優先するので,
どうしても「見劣り」してしまいます。
ですので…
私は物販などの仕事を受けることが
あるのであれば…
「デザイナーと一緒に依頼を受ける」
ということになります。
私は,
売上や粗利を上げる仕組みを制作物に
仕込むことはできても…
その制作物を,きれいに仕上げることは
できませんからね。
両方が実現して,
はじめて,クライアントのニーズに
貢献できた…と言うべきでしょう。
だから…
極論ですが,
私にチラシ作成の話が来たら,
次のように尋ねます。
「あなたが必要なのは,
きれいなだけで,何一つ売上には貢献しない
チラシですか?
それとも,売上を上げるチラシですか?
後者の場合でしたら
詳しい話を聞かせてください」
もちろん,
売上には全く貢献しないチラシも
必要な時はあります。
例えば,
株主のご機嫌取りだったり。
企業イメージをアップさせたり。
従業員や取引先の満足度アップだったり。
いわゆる
「イメージ広告」
ですね。
年商20億円以上が
目安だと言われています。
つまり,
年商20億円以上でなければ,
しっかり売上を上げるための
チラシが必要だ,ということです。
そのためには,
きれいなだけのチラシでは
役に立たないんですよね。
でも…
そういったことは,
デザイナーはクライアントに
伝えることはめったにありません。
自分の売上が大事ですからね。
だから…
きれいなだけで
さっぱり売れないチラシが
世の中に氾濫し…
「チラシなんて作っても
どうせ売れない…」
と思い込んでしまう
経営者が多いのです。
当たり前ですよね。
デザイナーは,
デザインの専門家です。
売上を上げるプロでは
ありませんから。
例えるなら,
脳外科手術を,
歯科医に任せるくらい
的外れです。
でも…
売れない歯科医が,
「大丈夫です,
脳外科手術も任せてください」
といって,お金だけを巻き上げて
失敗したらどうなりますか?
もちろん,
現実にそんな事が起きたら
大問題でしょう。
けれど…
売上を上げるプロ…どころか,
ろくに売上を上げる
知識やスキルがないのに,
「販促」メニューやチラシを
受注する。
なぜか,
問題にはなりません。
だから…
多くのデザイナーは
経営者にとって
「隠れた敵」
であり…
「裏切り者」
なのです。
上記の例で紹介した,
AさんとBさんの話ですが。
私は,
Aさんがどれだけ売上に
苦しんでいるのか。
どれだけ,粗利が薄くて
長時間労働で身体がしんどいのか…
ストレスいっぱいの生活を
送っているのかを知っています。
まあ…
知ってるだけであり,
Aさんから依頼いただいていないので,
まさか,無料でアドバイス…
なんて非人道的で鬼畜な行為はできませんので,
Aさんが苦しんでいるのを見ているしか
できませんが。
<参照>
だから,
Bさんの,
きれいなだけで
粗利を上げる仕組みが
何一つ仕込まれていない
制作物を見て…
ため息しか出ませんでした。
まあ…
結局は
「経営」
である以上,Aさんの自己責任と
言う他ないんですけどね。
でも…
それを甘んじてみている私としても,
罪悪感が疼くわけです。
だから…
せめて,
このブログをご覧のあなたは…
「売上を上げたいなら
知識やスキルなど何一つない
デザイナーには依頼をしてはいけない」
ということだけは
覚えておいてください。
あなたが…デザイナーを必要とするなら…
おそらく,
1%もいないであろう,
本当に売上を伸ばせる知識やスキルを
持っているデザイナーと出会えることを
願っています。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 飯山陽平
追伸
ちなみに。
私のクライアントは,
デザイナーが作ってきた
「きれいなだけのデザイン案」
を私のもとに持ってきて…
私が「赤ペンを入れて」…
デザイナーに突き返す。
なんてことを繰り返して,
売上アップに繋がるチラシに
鍛え上げていました。
それも一つのやり方ですね。
今日のテーマに関する記事はこちらです。
合わせてご覧ください。
↑
デザイナーに恨みを買いかねない,今日の記事を
書いた理由は…この記事をご覧ください。
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