ある商品を、ネット通販で注文したあとの話です。
海外からの取り寄せなので、3週間くらい掛かる…とのことで、注文したこともすっかり忘れていました。
今日になって
「今日付けで到着します」
という案内のメールが来ていました。
配送業者及び、伝票番号が記載されているので、早速調べてみたら、確かに今日配達予定です。
実際に「配達中」となっていました。
…ところが。
この配達業者がいつも配達に来る時間を過ぎても配達完了になりません。
16時過ぎても17時過ぎても配達完了になりません。
今日は、自宅から90キロ以上離れた場所に居たので、自宅にはいません。
配達状況はネットで確認するか、家にいる家族からの連絡を待つしか無い状況です。
20時を回っても配達されていないので、家族から電話してもらったら…
「え?配達されていないのですか?」
との回答。
電話対応者から配達ドライバーに確認してもらったところ、
「入口が閉まっていた」
とのこと。
インターホンもならず、不在通知が入っていない理由を尋ねたところ、
「ポストがなかったから」
とのこと。
今の建物に住んで5年ほど経ちますが、耳にしたことがない斬新な切り返しです。
結局22時30分すぎに、係長がやってきて、釈明していました。
入口正面にあるポストとインターホンには気づかないはずがなく、
「おそらく嘘を付いているのではないかと思います」
とのことでした。
思わず、
「クロネコヤマトも、郵便局も、きちんと不在通知をいれてくれるし、インターホンも鳴らしてくれます。そんな当たり前のことを、なぜ佐川◯便ではできないのですか?」
と尋ねたところ、係長も、
「なんででしょうね…」
とのことでした。
さて、非常に辛辣なことを言います。
これは「当たり前」ではないのです。
クロネコヤマトや郵便局では「当たり前」になっていますが、それは努力の賜物。ある意味奇跡…と言ってもいいかもしれません。
残念ながら、「普通」「当たり前」が「稀」になってしまったのが今の時代です。
誰がどう考えても、すぐにバレるつまらない嘘をついて、ミスを正当化する、今回の佐川急◯のドライバーみたいな人が「当たり前」になりつつあるのです。
人の悩みは尽きません。
日常的に、様々な経営者と会って、いろいろと悩みを聞いて回っているのですが、その悩みは実に深い。
しかも、一朝一夕で解決する見込みはありません。
ではどうすればいいのか。大きな考え方として3つの選択肢があります。
ひとつは、人に頼らないビジネスモデルを構築することです。
2つ目は、良い人材を確保すること。
もうひとつは…今回の佐川◯便のドライバーのような、不誠実で無能な人物でも活用できるビジネスモデルを構築することです。
ここで残念なお知らせがあります。
事実上、2番目の選択肢は選びようがありません。
なぜなら…私達のような小さな事業所に、そんな良い人材がくることを期待するのは、宝くじを買って◯億円当たることを期待するようなものです。
良い人材は…大手に流れてしまうのが常態なのです。
採用してみて、素晴らしい人材だったら…宝くじを当てた、くらいのつもりで大喜びするべきでしょう。
実際には外れて当たり前なのです。
良い人材は期待できません。
それでも私達経営者は、なんとかしなければならないのです。
…もし良い人材がいたならば、本当に幸運に感謝すべきでしょう。
その上で、ビジネスモデルを組み立てるのが、建設的というものです。
なぜなら、
「そういう生き物」
だからという他ありません。
アヒルに向かって
「お前は白鳥になるべきだ」
と言っても白鳥にはならないでしょう。
無能な人材を雇って、有能に育て上げよう…というのは、アヒルを白鳥にしようとするようなものです。
そういう造りにはなっていないのです。
それでも…経営者はなんとかしなければならないのです。
今日は、具体的にどうこう、という話ではありません。
ざっくりとまとめるならば、
「良い人材を期待するのは無理がある。もし良い人材がいたら、心から感謝すべき」
という話でした。
…それでもなんとかしたい、という方は、勉強会にお越しください。
実は、求人広告の出し方でも、大きく変わるのです。
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