「送料無料」という間違った言葉

「送料無料」という間違った言葉

「送料無料」という間違った言葉
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頼まれて,
ネット上である商品を探していました。
 
目的に適う,
よさそうな商品を発見。
金額は約1万円ほど。
 
WEBページには
赤い大きな文字で
「送料無料」
と書いてあります。
 
 
…ところが。
 
その下に小さく,
「北海道・沖縄・離島は5000円」
 
 
商品価格は約1万円。
送料無料。
 
けれど,
「北海道・沖縄・離島は5000円」
です。
 
 
本州や四国九州などは無料なのに,
北海道は商品価格の約半額分の送料…
 
 
追加送料が掛かるのは
やむを得ないでしょう。
 
ですが,商品価格の半分…
「5000円」は,
ぼったくりすぎです。
 
 
 
さすがに不愉快になって,
「この店からだけは買ってたまるか!」
と更に探すことしばし。
 
 
2000円くらいの送料で
発送できるところを発見できました。
 
 
 
さて,今日のテーマは「送料無料」です。
 
タイトルの通り,
「送料無料」
という言葉は間違っています。
 
なぜでしょうか。
ちょっと考えてみてください。
 
 
 
 
 
 
そもそも,
荷物は無料で自動的に届くものでしょうか。
そんなことはありません。
 
 
雨の中…
雪の中…
夏の日差しの中…
嵐の中…
 
 
熱中症や…
寒いを通り越して痛みが伴う中…
体に叩きつけられるような雨の中…
 
 
ろくに休憩も取る時間もないまま…
朝早くから…
夜遅くまで…
 
 
必死になって配達業者が
配達してくださっているから,
荷物が届くのです。
 
 
 
イギリス在住の日本人が,
 
「アマゾンが凄いのではなく,
日本の宅配業者が凄い,
ということが英国に来て
はじめてわかった」
 
といったことを
ツイートしているのを見たことがあります。
 
 
海外の配送事情は知りませんが,
おそらくその通りなのでしょう。
 
 
話はそれますが…
日本国内のニュースで,
たまに話題になります。
 
配達業者がDMを配達せずに
溜め込んだり破棄してしまったり…
というニュースです。
 
そう,ニュースなのです。
アメリカのDM事情だと,
 
「DM開封率」
「DM反応率」
だけでなく,
「DM到達率」
まで考えるそうです。
 
つまり…ある程度は届かない。
それが当たり前のようです。
 
 
実際,
特定の地域からは注文が1件も入らないので,
「あ,ここには配達されなかったな」
とすぐに分かるのだとか。
 
 
話を戻します。
 
 
日本の配達業者,配達員は
必死になって配達してくださっているのです。
 
もちろん,
無料で届くはずがありません。
 
「送料無料」
という表現はおかしいでしょう
 
ではどうすればいいのか。
 
 
宅配業者は,無料で荷物は届けてくれません。
買主が送料を払わなくていい。
ならば…送料を負担するのは売主です。
 
表現するなら,
「売主が送料負担」
とすべきでしょう。
 
 
これが事実に基づいた,
適切な表現と言えます。
 
 
 
なぜ,
「送料無料」
などという事実に反した言葉が
使われるようになったのか。
 
 
あくまでも推測です。
「無料」
というパワーワードを使いたかった。
これに尽きるのではないでしょうか。
 
 
特に,
「ネット」
という媒体上,
どうしても
「価格競争」
は避けて通れません。
 
 
同じような商品を扱う
オンラインショップは,
他にいくらでもありますから。
 
 
 
少しでもWEBページの
訪問者の注意を引きたいあまりに,
「事実に反した言葉」
を使ってしまったのではないでしょうか。
 
 
今までは,
「送料無料」
でもさほど問題なかったかもしれません。
 
 
ですが,
今の時勢,このままでは済まないでしょう。
 
 
佐川急便がAmazon撤退。
ヤマト運輸がAmazon参入。
それに伴い配達数の激増。
ヤマト運輸の値上げ…
あるいは,ネットショップへの契約解除。
 
 
おそらくですが,
ネットショップは配達業者に交渉して,
送料を割引してもらい,
安くなった送料を負担。
 
 
その上で,
「送料無料」
と表記できていたのでしょう。
 
 
 
ですが,
送料値上げに伴い,
これまで通りとはいかなくなるでしょう。
 
 
例えば,西友。
 
以前は1980円以上の買い物で
「送料無料」
となっていました。
 
 
ある時から,
5000円以上の買い物で
「送料無料」
に変更。
 
 
そして…
今年1月を以て,ネットショップ終了。
 
現在は,
ごく一部の地域に限定して
配達しているようです。
 
 
ネット注文と配達に関する,
厳しい状況が伺えます。
 
 
今後もネット注文に関する配達件数は
増える一方でしょう。
 
 
どんどん,送料も上がっていくことが
予想されます。
 
 
その状況下を見据えた時に,
「送料無料」
という表現を使い続けることは
難しいでしょう。
 
 
だからこそ,なるべく早く
「送料は売主負担」
という表現に切り替えたほうが
望ましいでしょう。
 
 
なぜなら…
いずれ売主が送料を負担しきれなくなったときでも,
「送料は売主が50%負担」
などという表現で対応できるからです。
 
 
本来は,
「送料そのもの」
のクロージングも必要でしょう。
ですが,まだ時期尚早かもしれません。
 
 
ならば…
 
「送料は無料ではなく,
売主が負担していますので
あなたは払わなくていいです」
 
という,
ある意味「恩着せがましい」表現が
必要となるでしょう。
 
 
その上で,
配達業者との契約に応じて,
「送料半額キャンペーン」
などを展開できるかもしれません。
 
 
人は,
「無料」
という言葉に惹かれます。
 
 
ただ…その代償はとても高くつきます。
少しつづ,脱却していきましょう。
 
 
以下は今日の記事に関連する内容です。
あわせてご覧ください。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
 
 
 
 
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