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今日も,こんな気が狂ったコピーを見かけました。
それが,
「ブログで起業したい人へ」
です。
さて,ここで問題。
なぜこの
「ブログで起業したい人へ」
は錯乱とか気が狂った…と言われるのでしょうか。
あるいは,このコピーの何がおかしいのでしょうか。
考えてみて下さい。
そもそも,ブログとは何でしょうか。
定義【ブログ】(大辞林)
〔ウェブ(web)とログ(log)を合わせたウェブログ(weblog)の略〕
個人が身辺の出来事や自分の主張などを日記形式で書き込むインターネットのサイトやホーム-ページ。
意味としてはこのようになります。
ブログの特徴は,
(1)簡単に更新できること
(2)多くの場合,無料で作れること
(3)作業に専門知識がいらないこと
などが挙げられます。
今は簡単なシステムがたくさんありますが,昔はホームページといえば,htmlが一般的。
そんな時代に,ブラウザだけの簡単操作でホームページが作れるブログサービスは,とても画期的なものだったのです。
では,上記の(1)〜(3)では,それが一番大切でしょうか。
おそらく(2)のコストの問題ではないでしょうか。
つまり,リスクを取らずに(=コストを掛けずに),楽して片手間で稼ぎたい。空き時間に無料のシステムを使ってちょいちょい作業をして,お金を稼ぐ。
その「ツール」がブログなのです。
つまり,「ブログで起業したい人などいるはずがない」のです。
「楽して稼ぎたい人へ」
というのが,このヘッドラインが本当に伝えたいこと…
だからといって,これをそのまま書いてしまうと,いろいろと微妙なので,
「ブログ〜」
ということになったのではないでしょうか。
結論としては,
「ブログで起業したい人などいない」
のです。
とはいえ,
「楽して云々はともかく,起業のツールとしてブログを考えているから,誰もいない,というのは言い過ぎではないか」
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
そこで,その前提である「起業のツールとしてブログを書く」という意思決定の背後に,何があるのでしょうか。
よく出す例です。
胃が痛いから病院へ行きます。
そして,医師に,
「胃潰瘍だから薬を処方してくれ」
と言ったらどうなるでしょうか。
もし,それで医師が
「胃潰瘍の薬ですね。処方せん書いておきます。お大事に〜」
と言って患者を帰したら…いろいろと問題になるでしょう。
医師は,きちんと診察することから始めるのではないでしょうか。
そもそも,医師ではない本人が,なぜ胃潰瘍だと自己診断できるのでしょうか。
その判断そのものが,間違っているのではないでしょうか。
同じように,起業というのは一般的には「はじめてビジネスを立ち上げる」時に使われる言葉です。
すでにビジネスをいくつも運営している人には,起業ではなく「新規事業」と言うでしょうから。
つまり,これから起業する人は,ビジネスの素人だ,と言えます。
そんな素人の「ブログをツールにする」という意思決定は,果たして適切なのでしょうか。
おそらく…ブログノウハウを売りたい人のポジショントークに踊らされているだけではないでしょうか。
定義【ポジショントーク】
自分の立場に有利になるような発言。
そもそもなぜブログなのか。
ブログ以前に,何をすべきなのか。
そこからしっかりと考えていき,
「だから自分はブログが必要だ」
と言える人は,100人中1人もいないでしょう。
もしいたとししたら…その人はきっと,「ブログで起業したい」とは言うはずがありません。
起業…という目標に対する一つの手段がブログだ,ということがわかっているならば,「ブログで起業」という手段が目的化してしまったようなコピーに踊らされることはないでしょう。
よって…「ブログで起業したい人」はいない。
いたとしても,それは売り手側の作り出したカモだということです。
カモにする…という表現だと,カモにするほうが悪いような印象になります。
ですが,必ずしもそれ「だけ」とは限りません。
「これだけやっていればいい」
という「正解」を欲しがる,人の心の弱さが,怠け心が,このような「カモにする人」を生み出してしまうのかもしれません。
必要なのは,原理原則。
単純なKnow-Howではなく,Know-Why。
なぜそれをするのか。
そちらのほうが大切です。
ブログの位置づけは,
売上を上げる3つの方法のうち1つ,顧客数をアップする方法。
その中のコンテンツマーケティングの一つの手段です。
そして,多くの場合,ブログはLP(ランディングページ)へのアクセスアップの手段です。
つまり,きちんと成約率が取れる,充実したLPがあってはじめて,ブログは活躍するのです。
そうでなければ,ブログである必要性は薄いでしょう。
もしくは,私みたいに単に「書く練習」と割り切って書くか…
何のために。
この点を,もう一度考えてみて下さい。
そうでなければ,カモにされる危険性があるのです。
ブログが悪いわけでもダメでもありません。
「なぜブログなのか」を考えずにとりあえず「ブログで起業」…というポジショントークにおどらされている。
そこが問題だというだけです。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
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