「人は○○を離れては生きられない」

「人は○○を離れては生きられない」

「人は○○を離れては生きられない」
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「人は土から離れては生きられないのよ」
 
 
ご存じの方も多いでしょう。
 
先日引退を発表した,
スタジオジブリ宮崎駿監督の作品,
「天空の城ラピュタ」ヒロイン,
シータの名台詞です。
 
今日はこれをパクりました。
 
タイトルは
「人は物語を離れては生きられない」
です。
 
テーマは物語の重要性。
 
 
 
 
2020年。
東京オリンピック開催が決定しました。
 
ご覧いただいたかもしれませんが,
実に見事なプレゼンテーションと演出でした。
 
コピーライターとして,
今日はこのプレゼンのすばらしさを分解し,
役立てられそうな部分を紹介します。
 
それが,物語です。
 
今日。
ギリシア神話として知られる
神々と英雄たちの物語は,
およそ紀元前15世紀頃に遡ります。
 
これは驚愕に値することです。
 
現代社会のような,
記録媒体はありません。
 
ルネッサンス三大発明の一つ,
グーテンベルグの活版印刷が15世紀。
 
そこからさらに,
3000年近く前から伝わる話です。
 
ざっくり,
約3600年以上前の話を,
今日まで途絶えることなくつたわった,
その要因の一つ。
 
物語の持つパワーを垣間見ることが出来ます。
 
 
物語の持つ効果に,
「印象づけ」があります。
 
例えば,子どもに対して,
「油断することなく絶え間ない努力をしなさい」
と言ったところで,
大した印象には残らないでしょう。
 
ですが。
 
童話「ウサギとカメ」の
ウサギになぞらえて伝えたならば,
印象づけることができるかもしれません。
 
 
また,物語の持つ,大きな効果があります。
「難しい考え方をわかりやすく伝える」
ということです。
 
 
先ほどの「ウサギとカメ」の例でも,
この童話になぞらえることで
わかりやすくなります。
 
 
この「わかりやすさ」と「印象づけ」という,
物語の効果を上手に活用した人がいます。
 
…「人」と言っていいかどうかは
わかりませんが。
 
イエス・キリストです。
 
例えば,
隣人愛の大切さを説明するために
「善きサマリア人の物語」を使って
わかりやすく印象づけるように解説しました。
 
単に,
「自分を愛するようにあなたの隣人を愛しなさい」
だけでは今日,
聖書の中に,この教えは残っていなかった
かもしれません。
 
 
なお,
これまでに何度も書いてきたのですが,
また同じ事を言います。
 
このブログでは宗教の是非や内容について
踏み込むつもりもありません。
 
そもそも「イエス・キリストは人なのか」
という問題もありますが,
その辺りについては
各自必要に応じて脳内で保管して下さい。
 
 
それはさておき。
 
 
コピーライターの端くれとしては,
紹介せざるをえないものがあります。
 
これまでにも紹介してきました。
世界最高のセールスレターと呼ばれる
「ウォールストリートジャーナル」のコピーです。
 
今から25年前の話です。
 
美しい春の夕暮れ時、
二人の若者が同じ大学を卒業しました。
彼らはとても良く似ていました。
二人とも平均的な学生より成績がよく、
性格も穏やかで、将来に向け夢を持っていました。
 
(中略)
 
最近、
この二人は25回目の同窓会で再会しました。
 
25年後の今も彼らはとても良く似ていました。
二人とも結婚していて、
二人とも子供が三人いました。
 
そして、
偶然にも二人とも同じメーカーに就職して、
今でもそこで働いていたのです。
 

ただ一つ。

違いがありました。
一人はその会社の小さな部署の管理職。
もう一人は、その会社の社長でした。
 
 
このように,
ストーリー仕立てになっています。
 
この後に
「何がこのような違いを生じさせたのでしょうか」
とさらに興味を惹いていく展開です。
 
物語のもつ力を最大限に引き出したからこそ,
40年以上もの時間,
1000億円以上の売上をもたらして,
「世界最高」と言われたコピーになっているのです。
 
 
さて,
この素晴らしい「物語」の効果を,
オリンピック招致のプレゼンテーションでは
どのように活用したのでしょうか。
 
 
ひとつは,映像です。
 
どんなことであっても,
やらされるよりも
自発的にやることのほうが好印象を受けます。
 
この映像とオリンピックとの因果関係については
何も述べられていません。
 
しかし,
この映像を見た方は【自ら】,
様々な物語を脳内に
思い描いたのではないでしょうか。
 
自ら物語を思い描いたものに対して,
悪印象を抱くことは少ないです。
うまく投票権者を巻き込んで
「自ら物語を思い描かせた」点が実に素晴らしいです。
 
 
もう一つが,佐藤真海さんのスピーチ。
これが実に理想的な物語の展開です。
 
 
人が物語で最も感動するのは,
逆境から立ち上がることでしょう。
 
素晴らしい物語は,
ギャップを作ることによって
「逆境から立ち上がるシーン」を演出します。
 
彼女の場合,
スポーツ選手として活躍していた時代から,
骨肉腫で足を失うという逆境に見舞われます。
 
そこから立ち上がって,
パラリンピックの選手として活躍していたその時に,
大震災というさらなる逆境が訪れます。
 
それでも立ち上がって…。
 
 
詳細は余所で確認してもらうとして。
 
ここで大切なのは谷底が深ければ深いほど
這い上がったときに感動が生まれるのです。
 
彼女のスピーチは,
これを実体験として
実に自然体に語りかけていた点が秀逸です。
 
 
さて,この物語から学んで実践してみましょう。
一番書きやすく身近な題材として,
「自己紹介文」を書いてみましょう。
 
すでに,
ブログやSNS等,
あるいはビジネスにおいて必要な人は,
自己紹介文を書いているかもしれません。
 
一度見直してみて下さい。
 
特に,ビジネスにおける自己紹介文は,
自己の有能さ,優秀さを
演出しなければいけないとばかりに
キャリアや資格,実績を
ズラリと並べていたりするかもしれません。
 
みんながみんな同じように書いていたら…
印象には残らないでしょう。
 
成功者がもてはやされるのは,
どん底から這い上がったからです。
 
必ずしも,
全ての成功者が
どん底に陥ってから這い上がってきたかどうかは
わかりません。
 
ただ,感動路線で語られる成功者は,
たいていどん底に陥ったことが演出されます。
 
 
別に,破産する必要も,
四肢を喪失する必要も,
ホームレスになる必要もありません。
 
ただ,一番苦しかったことにスポットを当てて,
そこをブレイクスルーしたことを
きちんと表現するだけで,
ひとつの物語になります。
 
物語になれば,
これまでよりもずっと印象深く
記憶に残りやすい自己紹介文になることでしょう。
 
 
せっかくなので,
フェイスブックなどの自己紹介文を見直して,
一度書き直してみてはいかがでしょうか。
 
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
 
 
追伸
1つの集客法で7割以上を集客している。
これは危険です。
なぜなら,その1つが機能しなくなったら…?
今日使える売上アップ法が,来月使えるとは限らないのです。
 
とはいえ,どうしていいかわからない。

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