あなたとの商談の最大の敵

あなたとの商談の最大の敵

あなたとの商談の最大の敵
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集客に関するコンサルティング業務を行っていたある日のこと。
文字通り駆け出しで,コンサルティングを実施した件数は,まだ2ケタに届かなかった頃の話です。

リーガルコンサルティング(いわゆる法律相談)は,1000件以上をこなし,慣れたものですが,集客コンサルティングは,本当に経験が少なく,手探りの状態で行っていました。
ですから,当時はこんな当たり前のことすらわかっていなかった,ということがあります。

それは,コンサルティングにおいて,同席者を排除することです。

その時のコンサルティングは,
「妻が数字を把握しているので,連れてきました」
とのこと。

ですが,質問する度に,社長である夫は,妻の顔色を伺いなから回答。

私の,
「では,売上をどれくらい伸ばしたいですか?」
という質問に,二度三度,妻の顔をちら見してから,
「〜万円くらいです」
と回答。

すると,隣の妻は,それを聞いて鼻で笑いました。

別のある日,別の経営者にコンサルティングをした時も,同じ
「では,売上をどれくらい伸ばしたいですか?」
という質問をして,夫である経営者が回答。
すると,その場にいた,その経営者の妻が,
「アンタに,できるわけないでしょ。何言ってるの」
と笑い飛ばしていました。

帰っていく,その夫である経営者の煤けた背中を見ると,なんとも言えない気持ちになります。

これはあくまでも私の例ですが,多かれ少なかれ,あなたにも当てはまるのではないでしょうか。
あなたの商談の最大の敵は,その商談相手の配偶者です。

先程の例では,もっと売上を伸ばしたいから,私にコンサルティングを受けに来ました。
その隣で,
「アンタに,できるわけないでしょ。何言ってるの」
と言われたら…できるものも,本当にできなくなってしまいます。

では,どうしたらいいでしょうか。

コピーライティングにおいては,昔から言われ続けている俗説があります。
それは,
「コピーには『それを買うべき理由』と,『妻を納得させる理由』の両方を書かなければならない」
というものです。

人間は,感情の生き物です。
「営業の神様」ブライアン・トレーシーによれば,「感情の法則」というものがあります。
人間は100%感情によって決断するのだそうです。

ですが,夫が100%感情のおもむくままに決断したら…その買い物を見た妻がどう思うでしょうか。
頭ごなしに叱りつけ…キャンセルできるものならキャンセルを要求する…かもしれません。

だからこそ,コピーライティングにおいては,最大の敵である妻への対策が必要だ,という考えです。
この妻対策ができないと,夫は欲しいし,売手は買ってもらいたいのに,取引は成立しない,ということになるのです。

これは,取引だけではありません。
起業や転職の業界では,完全に確立した俗語があります。

定義【嫁ブロック】(「日本の人事部」人事辞典より)
既婚男性が妻に転職や独立を反対、阻止(ブロック)されること。

この出典元によれば,
「ある転職支援サイトの調査によると、35歳以上の男性ユーザーの四人に一人が「嫁ブロック」を受けた経験があり、その半数近くが「嫁ブロック」を理由に内定を辞退した」
とのこと。

つまり,それだけ影響力のある敵対勢力であり…だからこそ,対策が必要なのです。

余談ですが。

定義【嫁】
1 結婚して夫の家族の一員となった女性。
2 息子の妻となる女性。
3 妻。また、他人の妻をいう語。

ここでいう「嫁ブロック」の嫁は転職サービス会社からしたら,自分の顧客の奥さんなので「嫁」という言葉は適切です。
ただ,男性が自分の妻のことを「嫁」というのは,間違ってはいませんが極めて不適切でしょう。

話を戻します。
嫁ブロックは…転職だけではなく,ほぼありとあらゆる取引で作動します。
例えば,サラリーマンが,昼休みに缶コーヒー1本買うことすらも許されないこともありえます。
具体的には,「缶コーヒーを買うようなお金があるなら,もっとお小遣い減らしてもいいよね」といった感じでしょうか。

嫁ブロック対策。
成約率や,成約後のキャンセル率に直結する,欠かせない対策と言えます。

ちなみに。
ここでは「嫁ブロック」に準じて,「妻」が最大の敵として扱いました。
ですが,繰り返します。配偶者が最大の敵です。
妻の買い物に,夫が口出しすることは決してめずらしくないのです。

では,この「妻」の反対は,どう対策したらいいのでしょうか。

1.本人へのクロージング
対面セールスであれば,妻の反対さえなければ,間違いなく購入する,という意思を確認してください。

2.正当化
その買い物をすることが,どれだけ意義があることなのか,きちんと説明する必要があります。
コピーライティングにおいては,セールスレター内にいれなければなりません。

3.ベネフィット
特に,夫と妻とでは,その商品やサービスから受けるベネフィットは違います。
夫にとってのベネフィットは,妻にとってのベネフィットにはならないのです。
対面セールスであれば,顧客である夫と相談して,妻を説得できるようにするは,どんなベネフィットをアピールしたらいいのか,一緒に考えてみましょう。
コピーライティングのような,対面セールスできない場では,事前のリサーチが鍵となります。

目の前の人にさえクロージングできればいい。
そう思っていたら,返品の嵐に遭います。
ここではわかりやすく「敵」という表現を用いました。
誰がその取引の「敵」なのか。配偶者が敵になりうる,という可能性は常に覚えておいてください。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

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