今日は、金曜日。
配達された新聞に、ずしりと厚みがあります。
土曜日なども、新聞には厚みがあります。
なぜか。
単純に、折込チラシの量が多くなるからです。
突然ですが、ここで問題。
あなたは、チラシを撒いて、集客しようとしているとします。
この時、いつチラシを撒くといいでしょうか。
(1)チラシの全体量が多くなる週末
(2)チラシの全体量が少なくなる週はじめ
あなたはどちらだと思うでしょうか。考えてみてください。
週はじめだと、チラシの全体量が少なくなります。
その時にチラシを出せば、目立つことになります。
では、週はじめにだせば、そのほうが同じチラシでも集客できる確率が上がるのでしょうか。
私は、そうは思いません。
実際には、週はじめと、週末両方にチラシを撒いてみて、どちらのほうが反応が高いのか、実際に測定しないことにはわかりません。
ですが、考え方としては、(1)となります。
なぜでしょうか。
チラシの全体量が増えるということは、それを目当てにチラシを見る人の全体量も増えるからです。
冷静に考えてみれば…わざわざチラシなど好き好んで見る人は少ないもの。
私のような「業界人」ならばともかく、売り込みばかりを見て嬉しい人は少ないでしょう。
ですが、チラシが多くなることで「見てみよう」と思う人が増えることは、全く意味合いが違います。
なぜなら、
「チラシをウザい」
と思わずにm
「この中から自分の欲しいものがないか」
と物色する人が増えます。
それだけ、チラシの目に増える頻度が上がる、ということは、チラシが多い時にチラシを出すことで、見て貰える確率が上がるのです。
この考え方は、マーケティングの基本的な考え方です。
例えば、飲食店を始めようと思って、ライバルのいない地域に出店したらどうなるでしょうか。
ライバルがいない、ということは、顧客もいない、ということになります。
すぐに撤退に追い込まれることでしょう。
あるいは、新聞紙面広告でも、広告が全く無いページに唯一広告を出すことができれば、抜け駆けできる…と思うかもしれません。
ですが、逆にスルーされる確率が高くなります。
誰だって、わざわざ広告など好き好んで見たいなどとは思いません。
広告を確実に見るのは…広告主くらいでしょうか。
他の例としては、新千歳空港の「ラーメン道場」。
あるいは、札幌にある「ラーメン共和国」。
または、東京だったら、秋葉原の電気街。
同業種ばかりが集まって、何の意味があるのでしょうか。
それは、集まることで集客効果も高まるのです。
ラーメン道場の場合、ラーメン店が集まることで、ラーメンを食べたい人を集めることができます。
1店舗だけだったら、集まらないような人数を、その区画に集めることが出来るのです。
人を集めることができれば…あとは、いかに「隣の店」を出し抜けばいいか、ということになります。
例えば、このラーメン道場の場合、入口にある店で、行列を作っていることが多々あります。
人気店が人気メニューで行列を作って集客してくれるなら…そこから奪えばいいだけの話です。
特に、ラーメン道場は、新千歳空港内にあります。
行列に並んで…ラーメンを食べ終わる頃には、飛行機が出発してしまっているかもしれません。
急ぐ客に、
「今ならすぐに食べられます」
みたいな売り文句で横取りすらできるでしょう。
これもひとえに、それだけライバルが集まって集客効果が高まっているからです。
ライバルがいない、ということは、そこに市場がない、あるいは市場が少ない、ということを意味するのです。
ライバルは避ける存在ではありません。
ライバルの存在はありがたいものです。
ライバルに感謝して…うまく、ライバルを出し抜いてみてください。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
飯山陽平
追伸
ライバルを出し抜くためには、ライバルより優れた広告を出す必要があります。
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