例によって突然ですが,ここで質問です。
あなたは,コミュニケーションを改善したいと思うでしょうか。
思わないなら思わないで構いません。
私も,コミュニケーションが嫌いでしたから。
それはさておき。
もしここで
「コミュニケーションを良くしたい」
と思うなら…ちょっと考えてみて下さい。
「コミュニケーションを良くするってどういうこと?」
今日は,ありふれたサービスの販売をするときに,どんなコピーを書いたらいいのか,と言う話です。
コピーライティングの上級コースで習った話ではあるのですが,例によって出し惜しみせずに展開します。
ちょっと想像してみて下さい。
英会話スクールの販売をしているとします。
英会話スクールに通いたいという人は,何を求めているのでしょうか。
英語が喋れるようになりたいのでしょうか。
先程のコミュニケーションの例と絡めて考えるならば…
わかりやすくするために,敢えて生々しい表現をします。
英語が喋れるようになりたいのではない,はずです。
若い男性だったら…もしかしたら,金髪の外国人の女の子と仲良くなりたい…さらにより直接的な表現をしたいならば,ナンパしたいから,かもしれません。
会社員だったらどうでしょうか。
もしかしたら,ある日突然,勤務先の会社が外資系企業に買収され…上司として外国人がやってくるかもしれません。
その外国人の上司とコミュニケーションが取れなかったら,職を失う危機が訪れます。
この場合の英会話スクールは,「英語が喋れるようになること」そのものに価値があるわけではありません。
職の安定に資する…と思えるから,英会話スクールに通うのです。
別の例を紹介します。
ダイエットです。これも考え方が一緒です。
体重を減らすことそのものを求めている人は僅かでしょう。
アメリカなどでは,太っている人は昇進に差し支えることもあるのだとか。
ということは,体重を減らしたいのではありません。昇進したいのです。
だから,ダイエットする,ということです。
他にも例はいくらでも出せますが,これくらいにしておきましょう。
話をはじめに戻します。
では,コミュニケーションの改善。
これは何を求めているのでしょうか。
私は,たまに開催するワークショップで,このコミュニケーションの改善法を指導しています。
ですが,「コミュニケーションの改善法」として売っているわけではありません。
純粋に「コピーライティングのテクニック」として提供しています。
なぜでしょうか。
コミュニケーション…といった言葉を使っただけで,すぐにコモディティ化してしまうからです。
巷にありふれた無味乾燥でつまらないものになってしまうからです。
「あ,それ系ね」
と思われてしまうからです。
では,そういたありふれたサービスの販売をするには,どうしたらいいのでしょうか。
単純に逆のことをやればいいのです。
「コミュニケーション」などという曖昧模糊としてありふれた言葉を使うからいけないのです。
そんな言葉を多用する人は,発言に重みがなくつまらなくて,興味も引けないでしょう。
それはコピーも同じ。
だからこそ,ピンポイントに状況を絞って【具体的に】描写する。
これに尽きます。
もう一度繰り返します。具体的に,です。
何回も繰り返します。具体的に,です。
コミュニケーションを具体的に描写するとどうなるでしょうか。
例えば,
「お客様と仲良くなる」
と言えるかもしれません。でも,これでもまだ曖昧です。
更に具体的に言うとどうなるでしょうか。
例えば,
「お客様が身を乗り出して話をしてくれて…『また会いたい』と言ってもらえる」
という感じでしょう。
これをコピーにすればいいのです。
「コミュニケーションを良くしたい人他にいませんか」
と,
「セールスの場においてお客様が身を乗り出して話をしてくれて…『また会いたい』と言ってもらえるように成りたい方,他にいませんか?」
とでは,どちらの方がいいでしょうか。
これが,ありふれたサービスの販売を吸う時に,反応率を高めるコツです。
最後にもう一度繰り返します。
「具体的に」描写する。
今すぐ取り組んで下さい。
今のコピーよりも,ずっと良くなるはずです。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
追伸
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