なぜ振り込め詐欺に人はだまされるのか

なぜ振り込め詐欺に人はだまされるのか

なぜ振り込め詐欺に人はだまされるのか
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振り込め詐欺などの特殊詐欺をはじめとした,あらゆる犯罪に対して,擁護や肯定をする意図はありません。
念のため。

ある話術のテクニックを教える先生がいます。
(誤解を招いた場合,迷惑を掛けるので匿名にしておきます)
彼は,よく嘆いていました。
「犯罪者の方が,よほど真剣に学んで実践に移すのに,善なる目的で学ぶ人は,どこまで真剣には取り組まない」
…と。

彼は,
「英語を学ぶためには,読むだけでは不十分だ。話せるようになってこそ,はじめて英語を使うことができるようになる」
とも言っています。

同じように,
「テクニックでだましてこようとする人から身を守るには,その手口を知っているだけでは不十分だ。実際に使いこなせるようにまでなることで,はじめて身を守ることができる」
とのこと。

そういった視点で考えてみると…ある意味当たり前なのかもしれません。
なぜなら。
例えばセールスに失敗したらどうなるでしょうか。
どんなリスクがあるでしょうか。
単に,その人から売上が上がらない,という程度で終わるでしょう。
ノルマを達成できないことで,上司から嫌みの一つや二つはいわれるかもしれませんが,せいぜいその程度。

一方,詐欺に失敗したらどうなるでしょうか。
人生が終わります。
警察に逮捕され,有罪判決を受け,場合によっては収監されます。
前科者として報道され,人生を立て直すことすらできません。
今の時代は,永遠にグーグルで検索され続けるため,忘れられることすらできません。

リスクの次元が違う以上,犯罪者の方が,真剣に学ぶ…というのも仕方が無いことです。

もう一度繰り返します。
振り込め詐欺などの特殊詐欺をはじめとした,あらゆる犯罪に対して,擁護や肯定をする意図はありません。
それでも,そんな犯罪者から学んで,ビジネスに生かすことはできるのではないでしょうか。

極端な話,こういった犯罪者は,朝から晩まで,人をだますにはどうしたらいいか…と考え続けていることでしょう。おそらく(会ったことはないので分かりませんが)。

その犯罪者のやることを見て,そこから学んで,一定の要素だけを抜き出して,正しくビジネスに応用することで結果が出るのではないでしょうか。
決して,犯罪者のやることを真似ろ,ということではありません。
犯罪者のやっていることを正確に分析して,その中から,上手く応用できる部分だけを取り出してみる,ということです。

例えば,冒頭に例を出した,振り込め詐欺。
恥ずかしい話ですが,私の親が振り込め詐欺に引っかかりました(被害はありませんでした)。

ある日,セミナーに参加していたときのこと。
ふと,携帯電話を見ると,異様な数の着信が実家から来ていました。
休憩時間になったので,掛けてみたら,親が取り乱した様子でまくし立ててきます。
何の話か分からず…整理してみたところ,振り込め詐欺だった,ということです。

どうやら私が連帯保証人としてはんこを押してしまったとかで,今日中に支払いをしないと,やくざに…という筋書きを鵜呑みにしてしまったのだとか。
個人的には非常に腹立たしい話ではあるのですが,私は仮にも司法書士でもあります。法律のプロです。連帯保証人になるとはどういうことかは、十分に理解しています。安易に連帯保証人になるなんてマネはするはずがありません。

何ともばかばかしい話ではあります。
親に信用されていない…というだけの話かもしれません。
ですが,逆に言うと,冷静な思考能力を奪ってだましてしまう要素は何だったのだろうか。
そう考えると,振り込め詐欺のほうが「息子が司法書士である」ということよりも1枚上手だったということでしょう。

では,ここで何がポイントなのか。
「冷静な思考能力を奪った」
ことにあります。
具体的に何をどのような手段でやったのかはわかりません。私がその電話を直接受けていれば分析もできていたのでしょうが,取り乱した親から聞いただけではわかりません。
あくまでも推測です。
「圧倒的なリアリティ」
が,そこにあったのではないでしょうか。

よくストーリーの力は強調されます。
今回も,連帯保証人になり…という一連のストーリー(筋書き)に基づいた流れだったのでしょう。
ですが,それだけでは足りません。
そのストーリーを「信じるに足りる」だけの,圧倒的なリアリティ,現実感を用意したからこそ,
「いやまさか…でも…」
と信じさせてしまったのではないでしょうか。

インパクトのあるストーリーとリアリティ。
それで思考能力を奪って冷静な判断をさせなくさせて,お金を振り込ませる。
もちろん,犯罪です。

ですが。
インパクトのあるストーリーとリアリティ。
それで思考能力を奪って冷静な判断をさせなくさせて,
「その人にとって,本当に価値のあるものを適正な価格で買ってもらう」

これは犯罪でしょうか。

実践するには,倫理観が試されそうですが,それでも
「本当に相手の為になる,という確信」
があるならば,ここまでする,という人もいるのではないでしょうか。

ただ,それはやり過ぎだろ…と思う方は,ここから重要な要素を抽出して,その部分を生かせばいい,ということになります。
例えば,相手に信じてもらえるだけの,圧倒的なリアリティを用意する,とか。

犯罪者を認めるつもりもなければリスペクトするつもりもありません。
ただ…多くの人が,収監覚悟の危機感を持って努力している犯罪者並みに,頭を使って考え,努力して実践すれば,結果が出ないはずがないのではないでしょうか。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

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