なぜ歯科衛生士は綺麗だと思われる人が多いのか

なぜ歯科衛生士は綺麗だと思われる人が多いのか

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8年ほど前のこと。
あるセミナーにて、東北地方から来ていた歯科医夫婦と知り合いました。
旦那さんが院長で、奥様は…元歯科衛生士。
見え麗しい奥様で、セミナー講師に「職員に手を出したんだね」などと散々からかわれていました。

それはさておき、更にそのセミナー講師がぶっちゃけトークで質問していたのですが、
「歯科衛生士にきれいな女性が多いのはなぜなのか」
などという話で盛り上がっていました。
その歯科医は、「選んでいる」という身も蓋もない答えがありました。

個人的には、非常に納得すると同時に、さらなる謎を感じました。

なぜ、歯科衛生士はマスクをしているにも関わらず
「きれいな女性が多い」
と判断できるのでしょうか。
私にはよくわかりません。

さて。
今日は、この「綺麗さ」という、かなり微妙なネタで思うことを書いていきます。
決して男女差に基づく性差別への意図はありませんので念のため。

先日のことです。
機内でボーっとしていた時のこと。
前日の睡眠時間が1時間未満だったため、意識が若干朦朧としていた最中のこと。
機内最後列から、うつろな視線で見回して、

「CAってきれいな人が多いのはなぜだろう」
と取止めもないことを考えていました。

もちろん、綺麗さには基準もあれば個人差もあります。
テレビに登場する女性を「この人20代後半くらいかな?」などと言っては、家族に「どう考えても40代後半」などと訂正されることしばし。
あるいは某国のフィギュアスケート女子選手を「幼女」などという私の審美眼、まして薄暗い機内です。
ほんとうに綺麗かどうかなど、全くわかりません。

ちょうど、そのタイミングで、4人組の女性客が乗り込んできました。
ですが、明らかに1人だけ
「あの人綺麗だな」
と感じるものがありました。

そこで、すかさず考察です。
「本当に綺麗かどうか」
など、どうでもいい話です。
私の審美眼や感性など宛になりませんから。
それよりも大切なのは、
「なぜ綺麗だと感じた」
のか。それが全てです。

そのように考えてみたら、差は歴然。
4人のうち1人は仏頂面。
2人は無表情。
そして最後の、「綺麗だな」という印象を抱いた女性は、ニコニコしていたのです。

そう考えてみると、CAがなぜ綺麗だと思うのか、その理由は単純でした。
なぜならCAは常に笑顔だからです。

CAの女性は、化粧を濃い目にしているのだそうです。
薄暗い機内で薄化粧だと顔色が悪いように見えるからなのだとか。
機内でも映えるための化粧だそうで。

単純に、濃い目で薄暗い中でも映える化粧をしている女性が無表情だったら…かなり威圧感が出ています。
必死で笑顔を維持するのが、CAの大きな役割なのでしょう。

笑顔といえば、マクドナルド。
スマイル0円は有名です。

仮に0円だったとしても、接客業にもかかわらず
「注文しないと笑顔にならない」
という事実を端的に表しています。

少々見方によっては差別的な話になります。
マクドナルドの強みは、オペレーション。
全世界どこでも、同じクオリティで商品を出せる、そのオペレーションがマクドナルドをハンバーガーチェーン世界ナンバーワンに押し上げました。

つまり、その人の個人の資質や能力に頼らなくても結果が出せる仕組みがそこにあるのです。
言い方を変えると、どんな無能でも戦力にできるところに強みが有ります。

アメリカで、ファーストフード店勤務者を時給15ドルにしろ、とデモをしていたという話がありました。
そんなデモをするくらいだから、ファーストフードでしか働けない、という話なのです。
穿った見方をするならば、マクドナルドは、ある意味低能労働者の象徴でもあります。

そのような考え方を前提にすると、スマイル0円は理にかなっています。
つまり、CAのような常時笑顔はファーストフード店店員にはハードルが高過ぎるのです。
せめて、注文を受けた瞬間くらいは笑顔に…というのがマクドナルドの考え方なのでしょう。

WEBマーケティングおいては、笑顔は大切です。
トップページの最初に表示される画面に、女性の笑顔の写真を載せるだけで、反応率が上がる、というテスト結果もある、とのこと。

歯科衛生士はなぜきれいな人が多いのか。
今日の記事全体から推測すると、次のような理由になります。

(1)人は笑顔を見ると良い印象を受ける。
(2)歯科衛生士は、マスクで口を覆っているので口元は見えない。
(3)だからこそ、作り笑いでごまかせる口ではなく、本当に笑わないと笑顔にならない「目」で判断する。
(4)作り笑いではなく心から笑顔で接客しているのがわかる(目を見て判断)からこそ、良い印象を受ける。

残念ながらコピーライティングにおいて、「笑顔」はそのまま使えません。
実際今日のブログで何回「笑顔」と書いたかわかりませんが、何度書いてあったとしても文字で「笑顔」と読んでも効果はありません。

写真やデザインで笑顔を載せた方が効果的です。

最後に。
なぜ笑顔が大切なのか。
お客さまを笑顔にするには、まず自分が笑顔になるのが効果的だからです。
売るために、とか反応率が…ではなく、まずはお客様自身に笑顔になってもらう。これが最初でしょう。

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