よく,安っぽい本のタイトルに「一流と二流の違い」といったものを見かけます。
ですが,ここでは「一流」と「1流」の違いです。
何が違うのでしょうか。
ちょっと考えてみてください。
ネットの記事などで,たまに「1流」という表現を見かけます。
そこはかとない違和感が満載です。
しかし,どう違和感があるのか,表現できません。
「1流」ではなく「一流」ではないのか…と思うのですが,これを表現できません。
困ったときは,まず言葉の定義から。
定義【一流】
その分野での第一等の地位。第一級。
一方,
【1流】
で辞書を引いてみたところ,該当なし。
辞書に出ていないので,「1流」という言葉は誤用だということがわかります。
…というシンプルな理由で納得できるといえばいえるのですが。
もう少し掘り下げてみました。
定義【二流】
一流より程度がやや劣ること。また、そのもの。
これも【2流】とは表現しないでしょう。
二流というのは,【二】+【流】という言葉ではない,ということになります。
これでわかったことがあります。
【一】と【1】は,基本的に数字というところでは同じです。
しかし,【一流】と【1流】は意味が違います。
つまり【一流】という一つの単語なのです。
【一】+【流】ではない,ということです。
これで,納得です。
さて,ここまでマニアックな話にお付き合い頂き,ありがとうございます。
これは,何を意味しているのでしょうか。
何となく「違和感」はあったとしても,その違和感の原因がわからず,悩んでいました。
ですが,辞書で調べて…さらにいろいろ調べたり考えたりした結果。
【一流】は【一】+【流】ではなく,【一流】一つの単語だとわかって,腑に落ちたのです。
私はコピーライターなので,言葉の使い方はとても関心が高いもの。
なので,言葉に関する誤用については,どうにも違和感がつきまとって,調べたくなりました。
しかし…顧客はここまでこだわるでしょうか。
商品やサービスについて,何かちょっとした違和感があるとします。
しかし,そのちょっとした違和感を特定することはできません。
もしそこでセールスパーソンに聞ければいいのでしょうが,
「何がわからないのかがわからない」
から聞きようがありません。
さらに,セールスパーソンとの間で信頼関係がまだ浅い場合。
「どうせ自分に都合のいいことしか言わないでしょ」
と思われたら…もうアウトです。
顧客は,きっとそのセールスにおける「粗探し」をはじめるでしょう。
その結果が,販売の失敗です。
販売の失敗だけならまだマシです。
今の時代は,その「粗探し」の結果をSNSにシェアできます。
「あの店の◯◯というセールスの人が…」
となり,信用に大打撃です。
元はと言えば,顧客が感じている,言葉にできない違和感を特定できなかったことです。
妥協しないでください。
どんどん追求してください。
顧客が「なんかしっくり来ていない」というのは,必ずわかります。
もしわからなかった時は…きっと,顧客のことをきちんと見ていない,ということでしょう。
つまり,顧客のことよりも,自分の利益のことしか考えていないから,顧客が見えなくなっているのです。
逆に,顧客が感じている,目に見えない,何となくの違和感。これを特定し,言語化できれば…
「そうそうそうそう!そうなんだよ!!」
などと高い反応を引き出すことができます。
そして…他の人ができなかったことをあなたができたのですから,あなたは顧客にとって特別な存在になれるのです。
まずは,顧客がどんな違和感を抱いているのか,そこをじっくりと話を聞くことをはじめてみてください。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
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