郵便局に,収入印紙を買いに行った時のことです。
私 「300円の収入印紙2枚ください。レシートは1枚ずつにしてください」
局員「一つの袋にいれてもいいですか?」
私 「大丈夫です」
局員「600円になります」
600円をトレイに置き…渡されたレシートと,袋に入っていない300円の収入印紙が2枚。
局員「袋に入れますか?」
私 「(さっき,一つの袋に入れてもいいですかって聞いたの,ドコの誰だよ)…。お願いします」
この例は…郵便局員がボケボケしていた例です。
しかし…実はこれ,あまり珍しくない話なのです。
もし,こんな会話だったら…
私 「300円の収入印紙2枚ください」
局員「袋に入れますか?」
私 「お願いします」
局員「600円になります」
私 「レシートは1枚ずつお願いします」
局員「わかりました」
…レシートが2枚と,袋に入っていない印紙が出てくる。
これは,おそらく珍しくないでしょう。
会話の途中で,まったく違う会話を一つ差し込むと,人為的に
「ど忘れ」
を引き起こすことができます。
催眠テクニックの一つ,
「ストラクチャード・アムネジア」と呼ばれるもので,一部では
「記憶を消すワザ」
などと呼ばれています。
このワザ,どんな時に使うのでしょうか。
エセ占い師が,外しまくった発言ばかりして,信用を失い掛けた時に,その
「外しまくった発言」
の記憶を消し飛ばす時に使うことがあるようです。
さて,このストラクチャード・アムネジアを磨いて下さい…などとは絶対に言いません。
もちろん,使いこなせば,便利な時もあるでしょう。
例えば…奥さんあるいは彼女を呼ぶ時に,元カノの名前で呼んでしまった時とか。
けれど,ストラクチャード・アムネジアを磨くよりも,そのような失態を防ぐためにどうしたらいいのかを考えたほうが建設的だからです。
今日は,このストラクチャード・アムネジアを紹介したのは,
「突然違う話をすると,記憶消失を引き起こすことがある」
ということを知ってほしかったからです。
つまり,唐突な話の場面変換には,リスクがある,ということです。
私はよくこのブロクで
「話は変わります…」
と,場面転換をします。
ただし,私は必ず後からもとの話に戻していますので,問題ありません。
ですが,そうでない場合,記憶が飛んでしまうことがある,ということです。
セールスレターで,突然の話の方向転換をしてしまうと,それまでの流れが思い出せなくなることがあります。
セールストークでも同じです。
セミナーや勉強会でも同じでしょう。
具体的な行動指示をした後に,ストラクチャード・アムネジアが発動したら…行動してもらうことはできないのです。
それを防ぐためにも,まずは,ストラクチャード・アムネジアという仕組みがあることを知っておいて下さい。
もう一つ,重要なポイントがあります。
それは,自分の記憶が消し去られないようにしなければなりません。
例えば,ブログを書こうとしている時に,
「あ,今日はこのネタを書こう…」
と思いついたその瞬間!
誰かに話しかけられたとします。
これで,そのネタは記憶の彼方に消え失せます。
…これまでに,どれだけのネタが消失してきたのかを考えると,いろいろ凹むのでこれくらいにします。
ちょうど,今このブログを書いている瞬間に,パソコンから「ポーン」という音がなりました。
Facebookで,メッセージを受信した時の音です。
これも,記憶を消し去る原因です。
メッセージを確認してから,元のライティングの画面に戻った時には…記憶の彼方です。
これは,ほんとうに危険です。
特に,セミナーなどの場合は気をつけなければなりません。
例えば,ン十万円もするセミナーに参加していて…とびきりの素晴らしいアイディアを閃いたとします。
その瞬間に,後ろの受講生が,携帯電話をサイレントモードにしておかなかったために,着信音が鳴り響きます。
これで…そのとびきりの素晴らしいアイディアは幻に終わります。
忘れたことすら認識しないこともありますが,忘れたことを忘れたけど…それでも思い出せなかったら…
提訴されても文句は言えないでしょう。
これは,認知症とか脳の機能の高い低いではなく,そういうもののようです。
人の記憶を消し去らないように,そして,人から自分の記憶を消し去られないように,気をつけなければなりません。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
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これは危険です。
とはいえ,どうしていいかわからない。
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