コピーは、基本的に文字です。
(最近の流行である動画も、あれはあれでコピーライティングの分野なのですが…)
文字、ということは、自分で書けます。
書けてしまいます。
なんとでも書けてしまいます。
だからこそ、言葉の重みや一貫性というものが必要です。
コピーライティングを駆使して、どれだけ素晴らしいコピーを書いても、この一貫性に欠けると、一気に信ぴょう性のないものになります。
これは、コピーライティングでは解決しない問題です。
例えば。
スターバックス。
私はしょっちゅうスタバ内で写真を取ってはフェイスブックにアップしているため、
「よくスタバに居ますよね」
「ほんとスタバが好きですね」
と言われます。
スタバの競合店はいくつかあります。
例えば、ドトールだったり、タリーズコーヒーだったり。
(他にもあるでしょうが、道内にいる私の身近にはありませんので…)
このドトール、タリーズコーヒーとスタバでは、私の場合スタバ一択となります。
いわゆるノマドっぽく、そこでパソコンを開いて作業したり書物をしたり…ということは、ドトールでもタリーズコーヒーでもできるでしょう。
けれど、WEBでスタバの店舗を探しては、スタバに入ります。
ドトール、タリーズコーヒーになくて、スタバにあるもの。
それは「禁煙の徹底」です。
コーヒーは、香りも含めて楽しむもの。
私の周りにも、
「コーヒーは嫌いだから飲まないけれど香りは好き」
という人は何人かいます。
コーヒーの場合、香りも含めての品質として捉えることができます。
だからこそ、喫煙前提のドトールや、喫煙室が用意されているタリーズコーヒーには行きたいとは思いません。
単に私が嫌煙家であるから…というのもひとつではあります。
それ以上に、スタバがコーヒーや「コーヒーを楽しむ場」を提供する、というスタンスに一貫性があるから安心できるのです。
例えば、個人で喫茶店を営んでいる人がいるとします。
伝手と経歴を駆使して最高のコーヒー豆を仕入れるとします。
訓練して、淹れ方にも気を使っています。
目の前のコーヒーは、このコーヒーバリスタとしてのすべてが込められているとします。
…そんな人が、タバコを吸っていたらどうでしょうか。
一貫性が台無しです。
コピーライティングで、その人のストーリーを魅力的に描き、最高のコピーを書くことはできるかもしれません。
けれど。
その人がコピーライティングとは関係のないところで、タバコを吸っていたら。
接客に出た時に、煙の残り香が漂っていたら。
それだけで完全にアウトです。
どうやっても、そこで損ねたものをコピーで取り返すことはできません。
むしろ、コピーライティングそのものの信用すら毀損することでしょう。
こうして、コピーライティングの価値が下がっていくのです。
コピーでは、いくらでもうまく書くことはできます。
けれど。
顧客がほしいのは、一貫性が伴う安心感です。
残念ながら、今の時代は変化が激しく…変わらないと対応できない、ということは多々有ります。
それでも、変わることのない一貫性を発揮することができた時が、他にない魅力になるのです。
それらの一貫性…文字通り「貫」き通す」「一」本の思いや行動…がない場合、どれだけ素晴らしいコピーを書いても反応は得られません。
反応が得られなかったならまだいいでしょう。
反応してしまった後に、一貫性の欠如を知ってしまった時に、顧客はどれだけ「裏切られた」という感情を持つでしょうか。
その怒りや悲しみはどこに向かうでしょうか。…SNSです。
こうして、負の連鎖が始まるのです。
一貫性のない思いや行動を、コピーライティングで補うことはできません。してはいけません。
逆に…顧客に信頼してもらうなら、
「絶対これだけは何があっても曲げない」
という何かを行動で示すことではないでしょうか。
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