今日は、非常に上手いプレゼンを聴くことが出来ました。
3分間という限られた時間内で、自社や商品のプレゼンテーションし、それを聴きました。
なんとも
「上手い」
という他なく、聞いた内容を思い返せば思い返すほど、
「ココにもこんな工夫が…」
と思える3分間でした。
3分間の中でも、5箇所くらい
「ほんと、上手いなあ…」
と思ったのですがその中から、個人的に
「特に上手い」
と感じた部分を1つ紹介します。
それは、
「使い方」
です。
ある食品を販売すべく宣伝していたのですが…その商品のカテゴリ自体は特に目新しくもなんともないもの。
差別化出来る要素はあるのですが、それも特段目新しいものとは言えません。
ですが、思わず買ってしまいました。
理由は、その使い方。
食品ですので、
「どう食べるか」
です。
今回は、どのように食べたらよりおいしいのかを、非常に具体的に説明していました。
その食材ではあまり思いつかないような(少なくとも私は…ですが)、少々斬新な食べ方を説明していました。
実際に、その説明した方法による試食も用意していたため、その人の前にはたくさんの人が集まっていました。
ちょっと変わった食べ方を説明した。
まとめてしまうと、たったこの1行です。
ですが、これがどれだけ大きな意味を持つのでしょうか。
ざっくりと分けて、次の2つです。
1.フューチャーペーシング
どのように食べるのか。
それを具体的に説明し、その方法によって食べるとどうなるのか。
非常に単純かつ効果的な、まさに教科書的とも言えるようなフューチャーペーシングの例です。
そのように食べたらどんなおいしさを味わえるのかを描写することによって、欲しいとおもわせることになります。
2.ベネフィット
多くの場合、その商品がどれだけ優れているのか。
その商品の良さや特徴を解説する人ばかりです。
ただ、はっきり言ってしまうなら、顧客はその商品がどんなものなのか…と言うのは二の次。
それがわかっていればこそ、商品の説明そのものよりも、その商品を食べることで、どんな体験ができるのかを具体的に描写したのです。
これも非常に単純かつ効果的な話です。
「自分が言いたいことを言うのではなく、相手が知りたいことを言う」
のです。
このプレゼン自体は本当に素晴らしく、これだけ素晴らしい3分間プレゼンを聞いたのは、何年ぶりだろうか…というものでした。
その中から、一つだけに絞って、解説しました。
売るためには難しいワザを駆使するのではなく…シンプルにしたほうが効果がある、という秀逸な例でした。
蛇足です。
別に、その食品はそれほど好きなものではなく…しかも、ウチにまだ在庫があるもの。
けれど、今日の秀逸なプレゼンをリスペクトして、思わず1個購入してしまいました。
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