ある修行中の治療家の方と話をする機会がありました。
規定料金による治療よりも、かなり多めの施術をしていただいたので、お礼にプチコンサルティングを実施。
どんな問題を抱えているか、どんな悩みを持っているのかいろいろ聞いてみました。
話を聞いていると、当たり前過ぎる基本中の基本が抜けているようでした。
せっかくなので、私自身の復習も兼ねて、そこで話したことを今日のテーマにします。
この新米治療家の悩み…それは、口下手でうまく喋れないということでした。
ちょっと考えてみてください。
口下手でうまく喋れないというのは、これは弱みなのでしょうか。
ちょっと想像してみてください。
治療家が施術中に、のべつまなくあなたに様々なネタを話しかけてきます。
…これは、あなたにとって嬉しいでしょうか。
実際、私自身はある整体院で整体師からいろいろ話しかけられました。
けれど、話を聞いて返答したりしていると…まったく気が休まりません。
施術の目的の一つが「癒やし」です。
それはもちろん身体的な癒やしもそうですが、精神的な癒やしも含まれるでしょう。
何が悲しくて、わざわざお金を払って整体師の治療を受けながら整体師に気を遣って話を聞かなければいけないのでしょうか。
口下手、というのは治療家にとって、必ずしもデメリットとは言えません。
幸か不幸か、師匠に当たる方が、経験豊富で非常に饒舌な方なので、
「私は先生みたいにはしゃべれない…」
と自信喪失気味でした。
だからこそ、
「それは違う」
という話なのです。
とはいえ、口下手だから施術中全く喋らない、というのもまた問題があります。
６０分、完全に沈黙…というのは望ましくありません。
人によっては気まずく感じるかもしれません。
それ以上に、施術中は別のトークを展開しなければいけないのです。
このトークが、次のリピートに繋がるのです。
なぜなら、人は施術に関して、そこまで詳しくはありません。
今受けている施術を、実際に施術を受ける側として判断できるほど知識があるわけではありません。
今どんな施術をして、その施術の目的は何で、その効果は何で…という情報がなければ、その施術の良し悪しが判断出来ないのです。
例えば、腰痛の症状を緩和するための施術をしている、と知らなければ、治療家が何をやっているのかわかりません。
何をやっているのかわからなければ、その効果も実感しにくくなります。
それでは、次のリピートに繋がるかどうか、不確かになっていきます。
けれど、
「今この施術は腰痛の緩和を目的としています」
と言われれば、施術を受けた後、
「なんか効いたような気がする」
と思うことが出来ます。
実際には、
「ような気がする」
なのです。そしてそれで十分とも言えます。
という感じで、実際に施術の効果を説明するトークを展開する必要はあります。
しかし、それでも口下手だからうまく喋れない、という問題は残ります。
私が心の師と仰ぐカリスマセラピストの石井裕之先生は、
「口下手だ、と言っている人ほど、実際に喋っていない」
とのこと。
要するに、喋っていないから口下手であり、話がうまくならないのです。
当意即妙に、相手の言葉に対してうまい返しをする必要はありません。
しかし、治療家という一人の専門家として言うべきことは言えなければなりません。
ではどうするか。
何を言えばいいのか、トークスクリプトを用意して、実際に練習すればいいのです。
練習すれば、多少たどたどしくなっても、必要な情報を伝達できるほどにはしゃべることはできるようになります。
施術のスキル同様、最低限の情報を伝える必要はあるのです。
口下手…大いに結構です。
むしろ、ペラペラとしゃべり続けることのほうが、かえって患者に気を使わせます。
ならば、じっくり聞き手に徹しながら、最低限伝えるべき情報を伝えておくだけで十分ではないでしょうか。
ここで、あえて言うならば、これはセールストークということになります。
私の知る限り、セールスにおいて口下手は不利にはなりません。
むしろ、相手の話をじっくり聞くことでラポールを形成しやすくなります。
口下手は、せっかくもっている資産ですから、十分に活用して欲しいものです。
では具体的に何をどう話したらいいのか…。
それはこちらの勉強会で学んでください。
８月２６日開催 アップスタッツ経営勉強会のご案内（開催場所 白老）参加費無料
https://up-stats.com/?p=813
８月２８日開催予定 アップスタッツ経営勉強会のご案内（開催場所 札幌予定）参加費５００円
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