広告で,注目を集めるだけではダメな理由

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Facebookを見ている時に,ニュースフィードをいちいち細かくチェックしている…という人は稀です。
私はスマホを持っていないので,主にパソコン上で見ることが多いのですが…だいたい,流し見て,興味がある者については,手を止めて詳細をチェックしたり,「いいね」を押したり,コメントをしたりします。

では,自分のニュースフィードを,ざーっとスクロールで流している時に,止まる瞬間とはどんなときでしょうか。
この感覚はとても重要です。

「自分自身」をターゲットとしてマーケティングを展開する場合,この感覚が物を言います。
もちろん,「自分自身」をターゲットにマーケティング…ということは考えられません。
ですが,顧客の前に,まず自分自身を把握しておくことも重要です。

話を戻します。
流すように,画面をスクロールしていて,手を止めた瞬間とは,どんなときでしょうか。

一つは,何らかの興味や関心がある場合です。
私の場合は…カピバラの写真や動画があれば,ほぼ100%手が止まります。
動画なら…時間が許せば,最後まで見入ってしまいます。

このように,興味関心があるものについては,手が止まります。

必ずしもそうとは限らなくとも,手が止まる時,というのはどんなときでしょうか。

ここで,人の習性が現れます。
人は「間違ったものを見ると正したくなる」という習性があります。
なぜなら,人は「正しく在らねばならない生き物」だからです。
この辺については,かなりディープな内容になっていくので,詳細は省略します。
そういうものだと思って下さい。

単純に,人から間違った事実にもとづいて断罪されたら,反論したくなるでしょう。
具体的には,盗んでもいないのに盗んだ…とか。
あるいは,自分がミスをしたわけではないのに,自分のせいにされた,とか。

その時に,反射的に,それを訂正したくなる衝動があるのではないでしょうか。
これを以て「人は正しく在らねばならない生き物」だとしておきます。

それを前提で以下ご覧ください。

つまり,自分は正しくなければいけないので,デフォルト(初期設定)が正しい状態です。
何かが間違っている状態だと異常となります。

正常な状態は,いちいち意識しません。
異常だと意識します。

自分自身の体で考えて見ると,「ああ,今日は心臓が調子よく動いている」なんて考えたこと,おそらくないでしょう。
「今日は,腰がイタイ…」と思うことは多々あったとしても,です。

ということで,非常に回りくどく書きました。
要するに,人は何らかの違和感があると,そこに意識が向くのです。
つまり…何か違和感を演出することで,人の注意を惹くことができるのです。

最近…Facebookにおいて,キャッチコピーと,写真に関連性がない広告が増えてきました。
これが,違和感の原因です。
思わず,スクロールの手が止まることもあります。

特に最近多いのが,コピーとは全く関係なく,単にきれいな女性の写真というもの。

思わず手を止めて,違和感の原因を突き止めたくなります。
そして…「なんだよ…」と思ってまたスクロール再開。カピバラ投稿を探し求めます。

そうです。
違和感で注意をひくことはできますが…それまでです。
広告を見る人をだまし討ちしようとしても,無駄です。

広告は,一貫性が命です。
広告内容…コピーと,デザインとの間には,一貫性が必要なのです。

単にきれいな女性を載せとけば注目を得られる,というのは甘いと言うほかありません。

…注目は得られますが,クリックはしてもらえません。

ということで,違和感があったから手が止まったのか,それともきれいな女性に気を取られて手を止めたのか。
いずれにしても,なんか騙された感があって悔しいので,今日は私も女性の写真をアイキャッチ画像にしてみました。

全く意味がない,ということはご理解いただけたのではないでしょうか。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

追伸
2〜3通りしか集客法を知らない。
このままではまずい…けれどどうしていいかわからない。
そんな方は一度こちらをご覧ください。

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