当たり前すぎる,POPの心得

当たり前すぎる,POPの心得

当たり前すぎる,POPの心得
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今日は,突発的にジェラートが食べたくなったので,外出しました。
事前に下調べもせず,パン屋兼スイーツ販売の「あの店」に行けば,きっと売ってるだろう…

ということで,車で片道20分。
残念ながら売ってませんでした。

たくさんのパンが並んだ店内を,未練がましく見渡してみると…
「ソフトクリーム」
なるものを発見。

とはいえ,ソフトクリームは,ソフトクリーム。
ジェラートではありません。

諦めて帰ろうと思った,その時。

その脇に,別のPOPがあるのを発見しました。

「アイスメロンパン」

どんなものか,よくわからないですが,気になります。
ということで,早速注文。

待つこと数分。
出てきたのが,冒頭のアイキャッチ画像のものです。

食レポではないので,味については,省略します。

さて,ここまでのやり取りの中で,私がひとつ,とても後悔していることがあります。
それは何でしょうか。

ついでに,ここまでの流れでマーケティング的に,大きな問題があります。
それは何か。
ちょっと考えてみて下さい。

 

 

 

 

 

 

 

後悔していること,それは店員の女の子に,
「これ,売れてる?」
「どれくらい売れてる?」
などと聴くのを忘れたことです。

その前提として,私は一つの仮説を立てました。

「このPOP,こんなところにあってもわからんだろ」
という思いです。

場所が,よりによって,レジの脇。
店の入口から一番遠い場所。
そして,ある意味,顧客からもっとも遠いところでもあります。

パン屋,という性質上,店内に入って何も買わずに出る,というケースは稀かもしれません。

ですが,店内をぐるぐる廻ることはあっても,レジ前は,基本的に一度しか行かないため,顧客から一番遠い場所です。

そんなレジ脇に,このPOPがあったところで,あまりにも目立ちません。

それに,買うパンを一通りトレイに載せて,レジ前に行き,そこで
「アイスメロンパン」
のPOPを見ても,それを買う気になるでしょうか。

決済と,袋詰が終わったら,さっさと帰る…それが顧客の行動でしょう。
そんな状況で,
「お渡しに少々時間がかかります」
という商品を買う気になるでしょうか。

今回は,ジェラートを目的に行ったので,がんばって探して…ようやく見つけたこのPOP。

果たして,どうすればよかったのでしょうか。

言うまでもありません。
店の入口を含め,数カ所に貼れば良いのです。

コピーも,
「お渡しに少々時間がかかります」
から,
「2〜3分お時間がかかります」
と,具体的な時間を表示すべきでしょう。

そうすれば,忙しい…かつ段取りがきちんとできる方であれば,買い物時間を逆算して,あと2〜3分で買い物を終える段階で,先にこのアイスメロンパンだけを注文しておけばいいのです。

せっかくの商品も,知られなければ売れないのです。
POPとは,その知らていない商品を知ってもらうために作るものです。

ならば…POPは,そのコピーも大事ですが,それ以上に大事なのは,
「見えるようにしておく」
ことでしょう。

本来は商品の前に掲示するのが基本です。
けれど,アイスメロンパンという性質上,商品を陳列できるわけではないのですから,もっと目立つところ数カ所に掲示することはできたはずです。

 

 

 

最後に。
ジェラートを食べたかったので,特に空腹だったわけでもないのですが,あるパンを買って帰りました。

そのパンのPOPの写真を取らなかったのは,痛恨の極みです。
確か,
「本当に辛いので,辛いのが得意な人以外はご遠慮ください」
といった内容だったかと思われます。

きちんとコピーが書けるのだから,あとは目立つ場所に貼ればいいのに…もったいない話です。
ちなみに,この辛いパンは…どうせ大したことないだろうと思って食べたのですが,結構辛くてびっくりしました。

 

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