成果を出すための学び方

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昨年、世界ナンバーワンマーケティングコンサルタント、ジェイ・エイブラハム来日セミナーに参加した時のことです。
3日間掛けて行われるセミナーで、内容は基本的にマーケティングとなります。
ですが、マーケティングだけではなく、3日目には、セールスコピー作成のカリキュラムもありました。

そこであるワークが行われました。
決められたコピーの型にもとづいて自分なりにコピーを書いてくる。
そんな「宿題」の結果を、グループで発表して、みんなの反応を見る、というものです。

ちょうど真向かいに座っていた、ある人がいました。
ちょっとしたきっかけて、10年以上前に知り合う機会があった男性です。

講師による
「宿題をきちんとやってきた人、手を挙げて」
という問いに、彼は手を挙げていました。

彼の性格やこれまでの行動性から、
(え?あのやたら面倒な宿題、彼はやってきたんだ…)
と、かなり意外に思いましが。

そしてワーク本番。
グループの中で、自分の書いてきたコピーを発表する場です。

彼は…書いてきたものを取り出すこと無く、フトコロから名刺を取り出して、そこに書いてあるコピーを読み上げただけでした。

宿題をやってもいないのに、やってきた…と手を挙げて主張する。
彼の高潔さの是非については脇に置きます。
本当はやってきたのに、家に忘れてきただけかもしれませんから。
(よくありますよね、この手の言い訳…)

このワークは、
(1)コピーの型にはめて、自分なりにコピーを考えてみる
(2)考えてみた結果、そこから何か得るものがあるとしたら何なのかを学ぶ
(3)自分なりに考えたコピーを人前で発表することで、聞いている人の反応を見る
(4)その反応から、何か得るものがあるとしたらそれは何なのかを学ぶ
というものなのでしょう。
(ここまで細かいことは、ジェイ・エイブラハム本人は言っていないので、私の推測です)

一方、彼がやったことは、(4)だけです。
しかも、自分で考えたコピーかどうかすら定かではありません。
はたして、彼はこのワークから何を学んで、何を得たのでしょうか。

身も蓋もない話ですが、彼の目的は、セミナーで学ぶことではありません。
そのセミナーに参加している人に、自分の商材を売りつけることを目的に参加しています。
ですので、セミナー中は何度も出たり入ったり出たり入ったり…という感じでした。
目的は明確なことは素晴らしいことです。
ただ、目の前で出たり入ったりは、目障りと言う他ありません。

さて、本題。
「成果を出すための学び方」
です。

今の時代は、
「知識」
を提供する…というビジネスモデルは、成り立たなくなりつつあります。
「知らないことを知る」
ということに価値が無くなりつつあるのです。

なぜか。
インターネットの発達で、概ね大体の知識は手に入るからです。

ならば、知的労働者の価値はどこにあるのでしょうか。
それは、ひとえに「問題解決」です。

例えば、売上アップの為の3つの方法というものがあります。
ジェイ・エイブラハムの「最適化」というコンセプトです。
顧客数×客単価×購入頻度=売上
この計算式は、あなたもどこかで見たり聴いたりしたことがあるのではないでしょうか。

この計算式自体は、ただの「知識」です。
では、この計算式を元に、【あなたのビジネスにおいて、売上を伸ばすために何から取り組んだらいいのか】という問いに対しては、どう答えるでしょうか。

【あなたのビジネス】という前提を元に考えると…単なる知識だけでは答えが出てきません。
算数や数学とは違うのです。

与えられた前提知識の他に、今の状況の分析、そこから何をどのように優先順位を付けて考えるか、その中で、この3つのどれに取り組むか。
そこには知識だけではなく【思考】のプロセスが入るのです。

【思考】のプロセスを行うには、日頃から思考の訓練をしておかなければならないのです。
同じことを繰り返したり、知識を学ぶだけではダメなのです。
学んだ知識を実際に適用する練習が必要なのです。

その練習の場が、いわゆるセミナーでの「ワーク」ということになります。
あるいは、書籍などでも、著者からの「問い」に答える、というものも含まれます。

正解かどうかではなく、実際に頭を使って思考することが、成果を出すために必要な学び方の基本です。
このブログでも、実際に
「ちょっと想像してみてください」
とか、
「ちょっと考えてみてください」
と書くことが多々あります。

そんな時は、ぜひトライしてみてください。

最後に。
成果を出すための学び方の紹介でしたが、学ぶだけでは成果は出ません。
学んだことを実践…すなわち行動が必要なことは言うまでもありません。
ぜひ、思考だけでなく、何かしら取り組んで見てください。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

追伸
とはいえ、最初の一歩くらいは、モデルケースをみたい。
そんなことをあなたは思うかもしれません。一度こちらをご覧ください。

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