今日は，生々しいコピーを書くコツについて解説します。
そもそも，なぜコピーは生々しくなければならないのでしょうか。
例えば，あなたが
「アトピーに効く商材」
を扱っているとします。
「効く」という言葉は，薬機法（いわゆる旧「薬事法」）の問題があります。
あくまでも解説のための比喩的な表現としてご覧ください。
言い換えるならば「アトピーで問題を抱えている方の問題を解決するお手伝い」をする，という感じでしょうか。
この場合，なぜ生々しいコピーが必要なのか。
それは市場の成熟度によって変わってきます。
例えば，アトピーというものが，世の中に全く知られておらず…皮膚が痒くなる謎の現象で，医師もそろって「原因不明」とさじを投げる。
そんな状況下であれば，生々しいコピーなどいりません。
「アトピー治ります」
で十分でしょう。
（もちろん，薬機法の問題は脇におて下さい）
ですが，今やアトピーの問題が解決する様々な商品やサービスがあります。
そしてそれらは玉石混淆（ぎょくせきこんこう）です。
定義【玉石混淆】
価値のあるものとないものとが、入りまじっていること。
本当にアトピーで苦しんでいる方は，悩んで様々な商品やサービスに手を出して…そして何度も何度も，「失望」を積み重ねてきました。
また新しく出てきた商品やサービスに対して，
「どーせ，これもだめだろう」
と思いながら手を出して，そしてまた失望。
今となっては，そういったアトピー関係のものは一切目に入れないように心がけている…
言い換えると，アトピーに関して，【絶望】してあきらめてしまっている。
そんな人に向かって，
「アトピー効きます」
などというコピーでは見向きもされないでしょう。
つまり，市場の成熟度…どれだけ類似商品，競合商品が溢れているかによって，コピーの書き方が変わってきます。
そして，
「生々しいコピー」
は，成熟度が進んでいる場合において必要な考え方となるのです。
例えば，
「朝起きたらシーツが血だらけ。また妻に怒られる，と気が重いあなたへ」
というコピー。
文字通り「血だらけ」という表現からも，生々しいコピーとなっています。
「アトピーで困っていませんか？」
というコピーよりは，反応が高くなることでしょう。
では，このような生々しいコピーはどうやって書けるのか。
もちろん，私のクリエイティブな才能が…というわけではありません。
私自身，自分自身がクリエイティブな才能に恵まれている，とは思っていません。
基本的に，生々しいコピーとは，「具体的に，とにかくリアリティたっぷり」という考えです。
「アトピーに苦しんでいる」
と書くよりは，
「夜中に，痒くて目が覚める」
の方が，より具体的でしょう。
あるいは，
「シーツが血だらけ」
という表現のほうが，【実際に想像しやすくなる】ような臨場感のあるコピーになります。
これらは，才能で書くものではありません。
私の場合は…単に，「アトピーで困っている」という人が
「シーツが血だらけ…」
という言い回しをしていたのを耳にしたことがあるだけです。
そして，私はコピーライターなので，
「あ，この表現は素晴らしいな，ストックしておこう」
と思っただけの話です。
これは，あくまでもコピーライターとしてのスキルです。
コピーライターではないあなたがより具体的に生々しいコピーを書くにはどうしたらいいのか。
もう答えは出ていますね。
お客様に聴いてください。
聴いて聴いて聴いて聴いて聴いて聴いて聴きまくってください。
きっと，お客様の言葉の中に，
「生々しい，やたらリアルな描写」
が出てくるはずです。
「成熟度の進んでいる業界」においては，それをコピーにすればいいのです。
見向きもされない。
飽きられている。
「あ，またコレ系ね」と思われている。
そんな人に対して，さらに
「アトピー」
「アトピー」
「アトピー」
「アトピー」
「アトピー」
「アトピー」
「アトピー」
「アトピー」
と訴えても，ウザいだけでしょう。
そして，そのような，工夫のカケラもない広告コピーを垂れ流しにするから，広告は嫌われるのです。
忘れてはいけません。
ビジネスの本質は，お客様の問題解決です。
「私はあなたの問題を解決できます」
ということを理解してもらうための手段の一つが広告です。
ならば…お客様に興味を持ってもらうためにどうしたらいいのか。
その一つが，この「生々しいコピー」なのです。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
追伸
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