ある異業種交流会のような会に参加したときのことです。
参加者全員に告知する場において、大失態をしました。
勉強会の日時を間違って案内してしまったのです。
配布した案内兼申込書に印刷された日付まで間違っています。
他の方からご指摘いただいて、ようやく気付きました。
そこで。
会の運営の方に頼んで、訂正の告知の時間をいただくことが出来ました。
単に訂正だけでは、私の都合で他の人の時間を奪うだけです。
そこで、ちょっとした豆知識を案内しました。
これが、
「開封率の高いメールの件名」
です。
非常に注意を惹く件名とはどのようなものでしょうか。
考えてみてください。
「最も」高いかどうかはわかりませんが、非常に注意を惹きやすいキーワードがこちら。
【訂正】
【お詫び】
といったものです。
今回は、私の不注意で日付を間違ったので、「正当化」したかったわけではないですが、
「【訂正】や【お詫び】といった案内は、非常に注目されやすいので、間違った場合はすぐに訂正のメールなどを送るといいでしょう」
といった話をしました。
では、なぜ【訂正】や【お詫び】といったキーワードは、注意を惹きやすいのでしょうか。
これは、人の心の奥に根付く、一つの習性に起因します。
人は誰でも、
「正しく在りたい」
という強烈な衝動があるのです。
これは極めて強力な衝動です。
あまりに強すぎるから…戦争や殺人が起きるのです。
相手を滅ぼしてでも、自らの正しさを主張したくなるのが、人間の本性なのです。
この「正しく在りたい」衝動を裏返すと、「間違いであってはならない」という衝動になります。
ということは、人は
「間違ったことをしない」
ように気をつけているのです。
だからこそ、
【訂正】
は注意をひくのです。
間違ったものに気づかないと、自分が間違ったことをしてしまいかねませんから。
また。
繰り返します。人は「正しく在りたい」のです。
どうすれば、人は「自分は正しい」ことを実感できるのでしょうか。
それは、「他の人が間違っている」ことを目の当たりにした時なのです。
つまり【お詫び】や【謝罪】を受ける、ということは、相手が間違っていて自分が正しい、ということになります。
だからこそ、【お詫び】は人の注意を惹くのです。
では、どうすれば、この人の衝動を活かして開封率を高めればいいのでしょうか。
あくまでも、【訂正】と【お詫び】は、非常手段です。
本来は、間違ってはいけないことなのです。
したがって、めったに使えない手です。もちろん、わざと間違えるなんて、言語道断です。
言うまでもなく、何度もつまらないミスを繰り返すことは、注意を惹いたところで、信用を失うだけです。
繰り返しますが、あくまでも非常手段です。
わざと間違えずに【お詫び】するにはどうすればいいのでしょうか。
間違いを繰り返せば信用を失います。
間違ったことをするわけにはいきません。
また、意味もなくお詫びをしても、「騙した」ことになるので、やはり信用を失います。
そこで、
「信用を失わず、間違ったことをせず、かつ、本当にお詫びをする」
にはどうしたらいいか、を考えることです。
例えば。
【お詫び】
「新発売の(商品名)が、想定を大きく上回るペースで注文されています。このままでは、明日には品切れになるかもしれません。明後日以降の注文の場合、再入荷まで●週間お時間をいただくことになってしまいますことをお詫びいたします」
これは、誰も悪いわけではありません。
しかも、何か間違ったことをしているわけではありません。
初回在庫仕入れ数の少なさは、ある意味仕方がない事です。
売りだしてみないことには、本当に売れるかは予測がつかないからです。
だからこそ、未来に起こるかもしれないデメリットを謝りつつ…しかし、裏のメッセージは、
「注文の催促」
「品切れを暗示した限定性の提示」
といったことになります。
しかし、表向きは「お詫び」なので、件名と一貫性が取れるのです。
サント●ーの「品薄商法」までやってしまうと、さすがに倫理的にどうかとは思いますが、この程度であれば、
「想定外に売れる」
ことを喜ぶべきであって、誰が悪い、ということでもありません。
「間違ってもいないことを謝る」
一例となります。
某ネット通販が、しょっちゅうこの手を使います。
その度にメールを開封し、
「やられたっ!」
と思わされ…
「巧いな」
と実感します。
まとめると、お詫びや訂正は、あくまでも非常手段です。
本当に間違えてしまったら、真摯に誤って訂正すべきでしょう。
これを逆手に取る方法として紹介しましたが…ほどほどにご利用下さい。
【告知】
ということで、今回は間違って「10月28日(木)」と案内してしまいましたが、「10月29日(木)」の誤りでした。
訂正してお詫びします。
10月29日開催 アップスタッツ経営勉強会(登別開催)
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