ちょっとした実験です。
質問に答えてみて下さい。
(1)あなたが大嫌いな人を5人,挙げて下さい。
(2)あなたが大好きな人を5人,挙げて下さい。
そのうえで,ちょっと思い出してみて下さい。
この質問,(1)と(2)はどちらが時間が掛かったでしょうか。
実際,何人かにこの質問をしてみました。
すると,(1)のほうが,早く挙がってきました。
多くの場合,(1)の方が,先にできるようです。
今日のテーマは集客。
あるいは,新規顧客獲得の話です。
あなたは…そんな人を顧客として迎えたいでしょうか。
これを明確にしなければなりません。
そこで,先程の質問が役に立ちます。
ちょっと内容を変えます。
次の質問に答えてみて下さい。
(1)あなたが大嫌いだと思う人の特徴を100個,挙げてみて下さい。
(2)あなたが大好きだと思う人の特徴を100個,挙げてみて下さい。
実際に,何人か具体的な人を想定して,その人の特徴をピックアップしていくと,簡単にできます。
例えば,Aさんという人がいます。
私はこの人が嫌いだとします。
では,なぜこの人は嫌いなのか。
1.やると行ったことをやらない
2.意味不明な発言をする
3.すぐに話を逸らす
4.いい年して,駄々っ子的な振る舞いをして,キモい。
5.行動基準が,楽しい,楽しくない…といった,成果とは関係ない点。
…などと挙げていけば,すぐに100個など書けます。
いろいろ問題があるでしょうから,ここでは敢えて書きませんでした。
内容的に,レイシスト(差別主義者)的な内容であっても,どんどん挙げてみて下さい。
誰にも見せませんから,大丈夫です。
あるいは,身体的特徴,先天的なものであっても,構いません。
例えば,「声が高くて耳障り」といったものを挙げても大丈夫です。
どれだけ正直になれるかが,鍵です。
それ以上に大切なのは,この順番です。
先に,(2)をやってはいけません。
なぜなら…社会的道徳的観念に振り回される可能性があるからです。
「◯◯みたいな人は,大切にすべきだ」
的な風潮があると,実はその◯◯みたいな人は大嫌いだったとしても,それを見過ごしてしまうからです。
下手をしたら,その◯◯みたいな人,が(2)の回答に入ってきてしまうことすらありえます。
それをしてしまうと大惨事です。くれぐれも気をつけて下さい。
次に,それぞれ書き上がってきたら…なんとなく,(1)と(2)の傾向が見えてくるのではないでしょうか。
その人の具体的なイメージ像が見えてくるはずです。
ここまでやってから,(1)の嫌いな人像が,どんな言葉を嫌がって,(2)の好きな人像が,どんな言葉を好むのか。そこを考えてみて下さい。
ここまでやってから,集客に取り掛かって下さい。
例えば,チラシで集客するとします。
チラシにどんなコピーを書けばいいのか。あるいは書いてはいけないのか。
この作業をしていないと,わからなくなります。
明確にしてみると,実は
「安さが全て…という人は,実は大嫌いだった」
ということがわかるかもしれません。
もしそうだとしたら,チラシになんと書けばいいでしょうか。
あるいは,なんと書いてはいけないでしょうか。
もし,ここで
「安さの限界に挑戦!!」
的なコピーを書いたら,この「安さが全て」の発想をする人が集まってくる可能性が高いと言えます。
そんな人に,
「どんなコピーを書いたら嫌がられるか」
を考えてみて下さい。
嫌がられる…という表現がピンとこないならば,
「間違っても広告に反応されない」
ようにするにはどうしたらいいでしょうか。
シンプルに,
「安さが全て…という方は,他所に行ってください」
とはっきり書くのも手でしょう。
「本当に大切に使ってくださる方に買っていただきたいので,3年間のサポート料金も込みで,この価格で販売いたします」
と書いて,市場価格よりも高めに値付けすることもできるでしょう。
ただ,これらのようなコピーは,
「どんな人に買ってほしいのか」
「どんな人に買ってほしくないのか」
別の表現をするならば,
「どんな人を集客したいのか」
「どんな人を集客したくないのか」
が明確にならないと,書く内容は決まらないでしょう。
最後に。
「どんな人からも買って欲しい」
という人は,顧客側から,
「こんな人からだけは買いたくない」
と思われるだけです。その発想をカケラほどでも持っているなら,今すぐゴミ箱に叩き込んで下さい。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
1つの集客法で7割以上を集客している。
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