こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表，
経営軍師の飯山です。
今日は先日予告したとおり
普段あまりお伝えしないテーマです。
お題は自己啓発。
具体的には
「自分が好きか嫌いか」
という話です。
非常に逆説的ですが。
自己啓発というテーマの
商材を販売するには。
自分に対して一定程度の
自尊心や信頼がある相手でないと
売れません。
自己啓発というものが機能しないからです。
自分が嫌いでたまらない人というのは
自分に対する信頼がないので
自己啓発を以て自分を成長・向上させることが
難しいのです。
それができる，
という発想がないからですね。
自己啓発が必要な人には
本当に自己啓発が行き届かず
…自己啓発が必須ではない，
すなわち
一定程度自分に対して
信頼確信があり
自分が好きで
受け入れていて
さらに向上しようとする人には
自己啓発を売りやすい。
必要かどうかで言うなら
必要ではないですが。
ただ一定程度
これらの２つのカテゴリーに
当てはまらない人がいます。
例えば
昔の私は本当に
自分が嫌いで嫌いで
何とかしたくてどうしようもなくて
もがき苦しんで…
紆余曲折を経て，
自己啓発の世界に辿り着いた人です。
朝，顔を洗うのが嫌なんですよね。
鏡に映る自分の姿を見たくないですから。
自分に対する信頼感や好感度が
最低を上回ってマイナスと突入すると
それでも自己啓発に到達することがあるのですね。
我ながらなかなか興味深いものです。
そんな当時の私がどうやって
自分を受け入れて今に至るのか。
そんな話をします。
あまり読んでで
気持ちがいい話はないかもしれませんが
最後までお付き合いください。
自己啓発セミナーの苦行ワーク
ある自己啓発セミナーに参加した時の事です。
以前にもこのブログで書いたことがありますが
年末29日から大晦日までの三日間で
開催された自己啓発セミナーです。
＜参照＞
本当に自分が嫌いだという認識はなかったものの
ひたすらもがきもがき苦しみ
渇望していたため，
さまざまな機会から自己啓発というものに
行き当たりました。
そのセミナー最初のワークで
今の自分の状態はどうなのかということを
5段階で評価するものがありました。
その上で
自分が今何を一番求めているのかを知るのが
ワークの目的です。
とても印象深かったのは
当時の私が気づいておらず，
初めて気づいたもの。
自分の中に心の平安がなかったということです。
当時は
それなりに借金もありましたし
将来には独立開業も視野に入れていたから
経済的成功したい。
けれど何をやってもうまくいかなくて
のたうち回ってたので…
やはり成功したいという思いから
セミナーに参加していたわけです。
ただ実際にそういったセミナーの最初のワークで
自分に一番足りてなかったのは
心の平安だという事に気づきました。
これは以外で目から鱗だったということは
よく覚えています。
その後のワークはきつかったですけどね。
自分が嫌いな人は
次のようなワークがあります。
鏡に向かって
「私は自分が好きだ」
「私が自分が好きだ」
「私が自分が好きだ」
…と言い聞かせるというもの。
それを実際にやらされたのです。
初めのうちは非常に嫌な気分でやっていましたが
やればやるほどどんどん吐き気がこみ上げてきて
鏡を見ることができなくて
しゃがみ込んでしまったのも覚えています。
この当時は
知りませんでしたがそれから
催眠療法や心理学などを学ぶことによって
これがいかに逆効果だったということは
よくわかります。
なぜなら
「自分が好きだ」
と自分に言い聞かせなければならない。
すなわち，
自分がいかに自分を嫌いだ，
ということを思い知らせている
ということになりますからね。
自分に呪いかけてるようなものです。
やればやるほど気分が悪くなるのは当然ということです。
まぁ当時学んだということが
今も活用している面はあります。
例えば，
セールスコピーライティングで
絶対に
「弊社の製品は安心です」
などと書いてはいけない，
というのはこの時の一連の体験からも来ています。
自分を好きになる方法
いろんな書籍で書いてあるので，
改めてここで詳しくお伝えする必要はないので，
簡単に解説します。
自分の思考，行動，言動に一貫性があると
自分に信頼が生まれやすくなります。
あるクライアントに
私はこんなアドバイスをすることがあります。
自分の言ってることと
やってることを一致させるのです。
目の前にペットボトルを置いて
「私はこれから
このペットボトルの水を飲みます」
と宣言してから
実際に手にとって飲むように…
という指導です。
傍から見たら本当に不思議な
正気を疑いたくなる光景ですが。
実際にこれを本気でやり続けたとしたら…
これを思考習慣が身につくと言われる
180日，続けたとしたら…
自分と言ってることと
やってることが一貫性が持てる人だという
自覚が定着することでしょう.
実際180日やる人は
ほとんどいないですが。
ちなみに
私は別の己啓発プログラムの中で
気が付いたら自分のこと
受け入れられるようになっていました。
やると決めた事をやる。
それを10ヶ月に渡って
やり続けていた結果,
ある時，ふと気が付いたら
自分のことに対して
焼けつくような
ドロドロねばつく嫌悪感が
消えていました。
あれ？と思った瞬間は
本当に今でもよく覚えています。
自分を嫌いにならなくなった代償
以前の年末の三日間のセミナーで
手に入れたかった心の平安…
自分を受け入れ自分をに対する嫌悪感を
拭い去る。
これは達成できたわけですが
その結果どうなったのでしょうか。
個人的な実感としてあるのは
明らかに目標達成力が下がったということです。
自分に対する嫌悪感に劣等感ネガティブな感情
そういったものが自分への行動力に転換して
目標に向かって突き進んでいたという自覚はあります。
私の古い友人などに尋ねると，
本当に目標に向かって
一直線に，猪突猛進するのが
私らしい…
というフィードバックが来ます。
実際に私も当時を振り返ってみると
猪突猛進，かどうかはともかく，
突き進んでいったという実感はあります。
ですが今はどうなのでしょうか。
当時のようながむしゃらに突き進んでいく
向上心が今の自分にあるかどうかと考えると
そうは思えない。
やると決めたことをやらなかったときに，
「ま，いいか」
と自分に甘くなり，
その自分も受け入れてしまっているのです。
自分を受け入れられるようになった代償として
当時のような自分へのネガティブな感情，
反発心を行動力に転換して
目標に突き進んでいく
達成力は失ってしまったのです。
世の自己啓発に惑わされるな
ありがたいことに最近は
盲目的なプラス思考に対する警鐘が
増えてきました。
積極的心構え
プラス思考
ポジティブシンキング…
そういったもので，無我夢中になり，
それ以外のことは一切目を向けず
目をそらして行く。
弱点，欠点，改善点には
直面しない。
…というなんちゃって自己啓発。
昔は多かったけれど
今は減ってきています。
素晴らしいことです。
本当に何も考えない
プラス思考は
害悪でしかないですからね。
ただ
依然として
「自分が好きでなければいけない」
という風潮が存在してるようにに感じます。
なぜなら
自分を一定程度
好きでなければ自己啓発
というものを販売することができないからです。
これは自己啓発を売るための
マーケティング的発想です。
本当に自分のことを好きでなかった人に対する
手立てというではなく，
自己啓発を売りたいための
主張でしかないということになります。
ですので。
今日お伝えしたいのは
自分が嫌いだったら
それはそれでいいんじゃないか
ということ。
ありのままの自分を受け入れる
とかそういった話でありません。
私を本当にそういった思考は大っ嫌いです。
そうではなく
自分が嫌いなら嫌いのままでいい。
その上で
自分が何をすべきかということに目を向けて
やるべきことをやるということです。
自分が好きでなければいけない
というような風潮に対しては
塩をまいて追い払えばいい。
自分を好きだろうが嫌いだろうが
自分が生きたいように
自分の人生を全うし
自分のなすべきことをやり遂げ
理想の人生を追求すれば
いいのではないでしょうか。
自分を好きになりたいなら，
それはそれでいいのですが。
自分を好きにならなければいけない，
という強迫観念は，
燃えるゴミの日に出してしまいましょう。
人生は，自分が好きとかきらいとか
そんなことがどうでも良くなるくらいに
優先順位が高く
大事なことがあるのですから。
自己啓発を売りたいがあまりに
自分のことを好きでなければならない
というゴリ押しの風潮に対して
思うところがあったので…
今まで
あまり話ししてこなかった内容をお伝えしました。
こういったテーマについて
興味がある方はぜひコメント欄から
今日の感想や意見，リクエストを
お待ちしています。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平
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