自分に合っていない価値観を勘違いして憧れる悲劇

自分に合っていない価値観を勘違いして憧れる悲劇

自分に合っていない価値観を勘違いして憧れる悲劇
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こんにちは。
アップスタッツの飯山です。

今日は価値観の話をします。

 

価値観は人それぞれ。
どちらが優れている
劣っている…
という話ではありません。

 

なので,
そういう価値観,考え方があるんだな…
くらいに思いながら,以下お付き合いください。

 

 

 

こんなライフスタイルに憧れますか?

 

 

出典は忘れてしまいましたが…
確か,海外…アメリカの話です。

 

 

あるセールスコピーライターが…
キャンピングカーを購入。

 

アメリカ全土を旅して回る
生活にしたそうです。

 

ずっと旅ばかりでは,
お金がかかります。
仕事をしなければ
生活はできません。

 

 

では,どうしたらいいのか。

 

 

手持ちのお金が乏しくなってきたら,
その土地で仕事をするのだそうです。

 

 

セールスコピーライターですので,
セールスコピーと
マーケティングに優れています。

 

やったことは…

 

歯医者に飛び込み営業です。

 

歯医者に行き,
そこで院長にセールスをします。

 

以前に通っていて,
今は通っていない,
いわゆる休眠客に,
DMを送り…

 

再度来院するようになったら,
その売上から,
成功報酬をもらうという契約です。

 

以前は通っていて,
今は通っていなくても…

タイミングがあれば,
また通います。

 

再来院した場合。
虫歯の治療は
一度で治療は完了しませんから,
一定の状態になるまで,
何度もリピートするでしょう。

 

ですので,
初回来院時の売上から,
成功報酬をセールスコピーライターに
支払いをしたとしても,
歯科医にとっては悪くない取引です。

 

 

そこで,
一定の売上から
報酬をもらったセールスコピーライターは,
またバカンス…旅の再開です。

 

 

歯科医はどこの街にもいますから,
このスタイルは,ずっと続けようと思えば
出来ることでしょう。

 

新しい土地で,
その文化と観光名所を楽しみ,
その土地の名物に舌鼓をうち…

 

しばらくしたら,
違う街に旅立つ。

 

たまに,
セールスコピーを描いて,
売上から報酬をもらい…

 

また違う街に旅立っていく。

 

 

この生き方。

 

なんて自由で素晴らしいんだろう…

 

 

…って思ったことはあります。
私の黒歴史の一つですね。

 

 

あえて黒歴史と表現しますが,
それは何のことか。

 

 

そのライフスタイルに憧れたこと
そのものであり…

 

 

憧れる内容は,そこではなかったことに
気づかなかったことです。

 

 

この話は…
セールスコピーとマーケティングで
高いスキルを持っていれば,

 

「やろうと思えばこういう生き方をすることが出来る」

 

という選択肢があることそのものが
素晴らしいことであって…

 

この生活,
実際にやったとしたら,
とてつもない苦行になることでしょう。^

 

 

似たような例で…
(こっちはおそらくファンタジー小説でしょうけど)

 

南国のビーチで,
バカンスを送りながら…
たまにパソコンでちょちょっと仕事をするだけ。
あとはどんどん売上が入ってくるので,
毎日,南国のビーチを楽しむ生活。

 

これも,
前述の例ほどではないですが,
苦行ではないでしょうか。

 

 

体験済みでした

 

 

 

ふと我に返ると…
実は前述の「ような」生活,
したことがあります。

 

 

高校生の頃…
いわゆるミッション系の私学で…
希望者には,
高1または高2の夏休み,
アメリカに40日ほどホームステイ
することができるというシステムがありました。

 

私は当時,
ハンドベルという楽器を
演奏する部活に
入っていたのですが…

 

 

演奏する曲は…
ディズニー系から,
有名クラシックから…
讃美歌などのキリスト教系宗教曲。

 

 

高1と高2の部活のメンバー,
約15~6名と,引率の教師3名で,
およそ1ヶ月,アメリカ横断演奏旅行に
行きました。

 

その街の教会やホールで
演奏をし…

 

そして…
宿泊は,ホームステイ。

 

短いところでは1泊。
長いところでも5泊程度。

 

隣の州までバス移動。

 

朝3時に出発して,到着は夜。
アメリカは広いですね。

 

あるいは…フライト。

 

高校生までは
飛行機に乗ったことがなかった私。
たしか,8回目のフライトで
数えるのを放棄しました。

 

役割は…演奏旅行を通して…
数泊,高校生がショートステイすることで…
「こんな感じの高校生が来ます」
というお試し体験を通して…

 

40日間のホームステイを受け入れる
ホストファミリーを開拓することでしょう。

 

このときの体験は…
もちろん,たくさんの素晴らしい思い出はあります。

 

楽しかったこともあれば,
高校生ゆえの感情的な問題で,
自らの未熟さに歯ぎしりをしたことも
ありました。

 

が。

 

身も蓋もない,
一番しんどいのが身体の問題。

 

食べ物が合わず…
滞在期間の半分は…ずっと
お腹を下していました。

 

出てくるものは,
デカくて油っこい肉ばかり。

 

 

野菜などほとんどなく…
付け合せのオリーブやピクルスが
一瞬で消えます。

 

 

まだ若い高校生だから,
お肉大歓迎!

 

 

…なんてはずだったのに
しばらくは肉を見ると
顔を背けるまでになりました。

 

食べ物の問題はさておき…

 

 

あのときの思い出は
「一生に一度」
だから,今もなお燦然と輝いていますが。

 

引率の先生方は…
2年に1回なので,
本当に苦行でしょうね…

 

 

そう,苦行です。

 

 

上述のセールスコピーライターは,
キャンピングカーで旅行する日々を
ライフスタイルを楽しめたでしょうけど

 

「日本人には無理がある」
と言えます。

 

なぜか。
日本人とアメリカ人の違い。
その背景の文化風俗の違いですね。

 

 

アメリカは,
大統領の就任式で
聖書に手をおいて宣誓するような
徹底した宗教国家です。

 

 

背景にあるのは,
キリスト教文化。

 

旧約聖書を紐解けば…

 

「神の導き」
のもとに…
約束の地を求めて…
40年以上,荒野をさまよった…
なんてエピソードがあります。

 

 

これ…
日本人には考えられないのでは
ないでしょうか。

 

アミニズムで…
太陽を「お日様」と仰ぎ,
夜明けとともに起きて,
田畑で働き…

 

 

日没になると休む…という
農耕民族の在り様から考えると…

 

ひとつの土地に定住することなく
さすらい続けるあり方は…
アミニズム的な宗教観,文化風土を持つ
日本人には,苦行でしょう。

 

 

 

目新しいものに憧れる癖

 

 

価値観は価値観です。
なので良いも悪いも,
優れているも,
劣っているも…ありません。

 

ただ…

 

目新しい

なんかすごい

価値がありそう

あこがれる

 

なんて感じで…
ついつい,
なんか憧れて,
そうなりたい…と勘違いする人。
いるのではないでしょうか。

 

そういう文化もあって,
それはそれで素晴らしいですね。

 

 

…で終わればいいのですが,
本当は合っていないのに,
その本質や正体を把握することなく…
なんとなく憧れて目指してしまう。

 

もっと身近な例では…
月の3分の2以上を出張先で過ごす

 

 

アタッシュケースにスーツ姿で
飛行機に乗って動き回るビジネスマン。

 

これも…
性に合う人ならいいのでしょうけど
合わない人には…ただひたすらの苦行です。

 

 

苦行の結果,
その人の本来のパフォーマンスを
損ねてしまうのです。

 

何度も繰り返します。

 

 

価値観は価値観です。
なので良いも悪いも,
優れているも,
劣っているも…ありません。

 

ただ…物珍しさだけで
憧れて…
自分の本来の能力やパフォーマンスを
損ねてしまうような選択をする人が
出てこないことを心から願いたいものです。

 

 

あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ 飯山陽平

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