こんにちは。
アップスタッツの飯山です。
今日は,
幕間と言いますか…
まあ,楽屋ネタともいいますね。
毎日,記事を書き続ける中で
漠然と感じ取っている内容です。
文章を書くにあたって
少し考えておかなければならない
あるポイントをお伝えします。
私個人が考えていることであり,
他の文章を書く人達が
どう捉えるかはわかりませんが。
もし,
あなたが文章で何かを人に伝える,
ということを現在もしくは将来において
ありそう…ということでしたら…
頭の片隅に置いておいてほしい
話です。
以下,お付き合いください。
「作画カロリー」という概念
何で見たのかはわかりませんが,
「作画カロリー」という表現を見て,
非常にしっくりしたことがあります。
有名な逸話では…
世界的に有名な漫画作品,
「ドラゴンボール」
…において,
敵役のフリーザ。
「私の戦闘力は53万です」
「このフリーザは変身をするたびにパワーがはるかに増す…
その変身をあと2回もオレは残している…
その意味がわかるな?」
をはじめ,
数々の名言を残し…
一部では,
「理想の上司」ランキングにも
登場するというキャラ。
さて,
上述のセリフにもある通り,
このキャラは,
変身します。
変身する度に
姿が変わっていくのですが…
どんどん,禍々しくなっていき…
満を持して,最終形態。
どれほど恐ろしい姿になるか…
と思いきや,
小さくてスッキリした姿になって,
驚愕した記憶があります。
…が。
これは,
「そのほうが描きやすいから」
のようですね。
敵役ではなく,
主人公も変身するのですが。
「スーパーサイヤ人」に変身するにあたって,
髪が金色になるのはなぜか。
白黒の漫画だと,
金色の髪色は白くなるから。
黒髪だと,
ベタ塗りが必要ですが,
金髪だと,何もせずに済みます。
このようにして,
作者,鳥山明は,
作品を描くにあたって,
「作画カロリー」の低減に努めていたようです。
まあ,毎週の連載ですから,
大変ですよね…ホント。
さて,
こんな作画カロリー。
実は,
文章においても,
同じことが言えます。
作「画」とは言いませんが…
文章を書くにあたって,
大きく労力を費やし,
消耗することがあるのです。
ここでは仮称として
「執筆カロリー」
とでも表現しておくことにします。
執筆カロリーと労力の見積もり
労力の見積もりとは,
どれだけ労力を投入すれば,
それを成し遂げられるかどうか。
例えば,
扉を開く時に,
人は無意識化に労力を見積もりしているはずです。
でも,
たまに失敗しますよね。
思いの外,扉が軽くて,
思いきっきりバーン!と開けてしまったり。
あるいは,
思いの外,扉が重くて,
開かなかったり…
私は特に後者が多いですね。
押してみたら「引き戸」だったり,とか。
あるいは,鍵がかかっていたり…とか。
まあ,それはさておき。
ここでのポイントは,
見積もりを過小に失敗すると,
扉は開きません。
同じように
執筆カロリーにも
見積もりが必要です。
そして,
見積もりに失敗すると,
途中で力尽きて,
文章が完成しないのです。
私は毎日ブログを書いて…そろそろ10年が
近づいてきましたが。
それでも
失敗は多々あります。
見積もりに失敗して,
記事が書き上がらないのです。
書き上がらなかった結果
どうなるのか。
1日1記事書くと決めていますので…
内容を切り替えて,
ほぼ「執筆カロリー」が極端に低い
もので書き上げることになります。
私の記事を毎日ご覧になってくださっている方は,
日によっては極端に内容が乏しく
薄くなっている時があるのに
気づくのではないでしょうか。
これは,
執筆カロリーの問題です。
執筆カロリーの問題は…
執筆カロリーの見積もりに
失敗した場合と…
単純に,
執筆カロリーを消費できるほどの
余裕が無いときです。
メンタル的に,
疲弊しきっているときは,
消費できる執筆カロリーは
極端に下がっています。
そんなときは,
執筆カロリーを大きく消費するような
テーマでの文章は書けないのです。
執筆カロリーを消費する2段階
単純に文章を書くことに
慣れていない人は,
文章を書くだけで,
執筆カロリーを大きく消費するでしょう。
これが一段回目。
でも,
慣れれば,ほとんど消費しなくなります。
では,
何を以て
慣れるというのか。
テーマと構成を決めて,
流れに沿って書いていき,肉付けもして
結論まで持っていく。
建築に例えるなら,
設計図を作ってから,
設計図通りに建築…ここでは
執筆ですね。
…をしていくことになります。
文章に慣れてくると…
設計図を考えてから
文章を考えて書いていく…
…ということはなくなります。
私の場合,
テーマと主張(結論)が決まったら…
後は
「考えながら書いていく」
事ができます。
設計図を描きながら
建築していくような真似ですが。
これは単に馴れですね。
なので,
このような書き方をしていたら,
執筆カロリーはほぼ消費しません。
私の場合,
具体的には
「マーケティングのテクニックや考え方」
を記事にするときには…
内容が決まるまでに
執筆カロリーを消費しますが…
書き始めると…ほぼ,消費しません。
気がついたら,書き上がっています。
ここまでできるようなって,
なお…大きく執筆カロリーを消費する
内容の記事があります。
それは…
自分の中で,
きちんと言語化出来ていないことを
自分で腑に落ちるように
考えながら書いていく作業です。
これは…
非常に執筆カロリーを消費します。
たまにかく,
エッセイのような内容とかは
単純なノウハウ記事と違うので,
大きく執筆カロリーを消費します。
今日のこの記事も,
実はかなり消費する内容です。
最近は,
何となくわかってくることが
あります。
「今日はこのテーマで
記事を書こう」
…と思った時に,
執筆カロリーの見積もりをします。
見積もりをして,
「足りない」
と感じることがあります。
その時は,
そのテーマで執筆することは
諦める他ありません。
しっかり寝たり,
運動したり,
栄養のあるものを食べ,
カピバラの動画を眺めて癒やされ…
自分のコンディションを整えてから
挑戦することになるでしょう。
あるいは,
書く時間で調整します。
普段は,
1日の終わりに記事を書くことが
多いのですが。
1日の終わり…
一番消耗している時では
書けない…というテーマを
書きたい場合には,
昼とか,午後早い時間に
書くことで調整します。
今日のこの記事も,
普段よりは早目の時間に
書き出すことで,調整しています。
以上,今日は
執筆カロリーについて
雑多にですが,お伝えしました。
文章で自分の伝えたいことを
伝えるには…
思っている以上に,
カロリーを消費する。
特に伝えたいコンセプトが
重大だったり難解だったり…
自分でも腑に落としきれていない
言語化が十分ではない内容を
書きながら鮮明にしていく作業は…
膨大な執筆カロリーの消費につながります。
このことを把握しておかないと,
途中で力尽きて,
未完成の記事になるのです。
あなたも,
これまで「書こうと思って書き切れなかった」
なんて経験があるかもしれませんが。
執筆カロリーの見積もりに
失敗しているのかもしれませんね。
あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ 飯山陽平