人生の幸福度を押し下げる「聴く技術」

人生の幸福度を押し下げる「聴く技術」

人生の幸福度を押し下げる「聴く技術」
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こんにちは。
アップスタッツの飯山です。

 

今日は,
タイトルを見て,
「えっ」
と思った方がいるかもしれません。

 

そう思った方に対して…
「確かに,よく考えてみたら
その通りかも…」

…と思ってもらえるような
内容になることを
目的にしています。

 

 

…というのも,
世間での認識と実際との間の
乖離が大きい話だからです。

 

 

人によっては,
ものすごく嫌がるような
内容かもしれません。

 

読み手を選ぶ内容ですので,
以下,怖いもの見たさに
お付き合いください。

 

 

水中を歩く感覚

 

 

…と言っても,
私は最後の泳いだ時から30年近く経っているので,
あくまでも比喩表現です。

 

 

プールなどの,
水の中を…泳ぐならともかく
歩き回るときは,
水の抵抗があって,
非常に疲れる…というのは
何となくわかるのではないでしょうか。

 

その時と比べたなら,
普通に歩く感覚は
とても軽いですよね。

 

そのような実感をしたことがあります。

 

 

20代後半まで,
なんだかんだで親元で暮らしていて,
そこから引っ越して,
一人暮らしをはじめた,
ある晩のこと。

 

 

一人暮らしですので,
誰とも話をしません。
自分が話すこともなければ
誰かの話を聞くこともありません。

 

仕事を終えてから帰り,
家に入って…
そこには全くの無音です。
時折,遠くを電車が走る音が響いてくるくらい。

 

北海道のとある田舎町。
時期は2月頃。

 

 

帰宅直後でもあり,
冷え切った,静謐な部屋。

 

ずっと親元で,
親がいる環境で生活してきて…

 

一人になったのを実感した瞬間。

 

 

思ったのは,
「体が軽い」
です。

 

まさに,
水の中を歩き続けてきた
これまでの人生から…
水から上がって,
水の抵抗がない中で
歩くのを比べたようなもの。

 

体も,気分も軽い。

 

その瞬間,
親という存在が,
ここまで重く苦痛な存在だった,
ということを実感しました。

 

母親は…
ひたすら,のべつ幕なしに
喋り続ける人です。

 

 

口を挟むと,
話すスピードが上がり…
話すボリュームが更に増します。

 

黙って…話を聞き続けるのが,
子供の私の処世術でした。

 

そのまま20年以上過ごし…

 

一人暮らしで,
親がいない生活で…

 

 

「親が自分をここまで苦しめていることに
初めて気がついた」

 

のです。

 

 

今回は,
わかりやすく,
この実話をエピソードとして
紹介しましたが。

 

人間関係において,
「相手の話を聞くことは大事」
「話し過ぎは良くない」
というこの風潮,
そういった教え。

 

 

どこかで必ず
聞いているのではないでしょうか。

 

 

教えの不整合さ

 

 

確かに,
大多数の場合,
人は話をしたい人です。

 

人は,自分が一番で,
自分以外は「その他」です。

 

だから,ずっと喋っていたいし,
聞いて欲しい。

 

だから…
「相手の話を聞く」
ことで,その人にとって,
自分の価値を上げるチャンスでもあります。

 

 

また…
相手もそう思っているのだから,
自分が話しすぎてはいけない,
という教えもあるのはわかります。

 

 

なら…
なぜ,
「相手の話を聞きすぎてはいけない」
という教えはないのでしょうか。

 

 

自分が話したい,
という気持ちを押し殺して,
相手の話をひたすら忍耐して,
歯を食いしばって,
聞き続けるというのが,
どれほどの苦行で苦痛なのか。

 

 

この点を,
しっかりと言及している場面が
あまりに,少ない。

 

 

「傾聴スキル」
などと言いながら,
相手の話を聞き続けることが
しんどい…ということを無視して,
聞くことの大切さばかりが主張されます。

 

カウンセラーやセラピストなど,
話を聞くのが「仕事」なら
それは仕方ないですが…

 

でも,
仕事だから…と,
話を聞き続けることで,
心身の不調につながるということまで,
しっかり言及している場面。
ほとんど見たことがないです。

そうして,
疲弊していくことで,
人間関係がいやになり,
人間嫌いになる。

 

 

人の話を聞き続ければ
聞き続けるほど…
人生の幸福度が下がっていくのです。

 

 

「あんたの話を聞くのが苦痛なんだよ!」

 

 

では…
例えば,
ネットの記事やコンテンツ…
Youtubeの動画などもそうですね。

 

途中で,つまらない,
飽きたなら,
すぐに離脱できます。

 

これで,
心の健康は維持できます。

 

ですが,
対面コミュニケーションでは,
そうはいきません。

 

 

話を聞きながら…
飽きてきたときに,

 

「飽きたから黙れ」

 

と言うこともできません。

 

だからこそ,
上の空になったりすると…
話手が
「ちゃんと聞いてる?」
と突っ込んできたりします。

 

「ちゃんと聞いてる?」
と聞く前に,
相手が上の空ということは,
「あんたの話を聞くのが苦痛なんだよ!」
と,無言のメッセージを発している…
ということを察する人も少ない。

 

こうして,
誰かが話せば話すほど,
聞く側が不幸になっていく,
という話でした。

 

 

傾聴。
相手の話を聞くことは大事。

 

そういった「教え」
や…更に言うなら
それを「道徳観念」的に伝えることで,

 

「相手に話を無理やりきかせる」

 

土壌を作り出しているわけですね。

 

 

私は…
たまたま,一人暮らしをすることで,
親から
そして…話を聞き続けることが
どれほどのどれほどの苦痛だったのかを
気づくことができました。

 

あなたはどうでしょうか。

 

昨日,今日を振り返って…
「ほんとウンザリ」
と思ったこと,ないでしょうか。

 

 

明日の予定を脳裏に思い浮かべた時,

 

「悪い人じゃないんだけど,
なんか,疲れる」

 

…と思ったら,
もしかしたらコレが原因かもしれませんね。

 

 

ではどうしたらいいのでしょうか。

 

それほど多くのことはお伝えできませんが,
また後日,紹介します,

 

 

あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ 飯山陽平

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