こんにちは。
アップスタッツの飯山です。
2013年4月27日。
最低1年間,毎日1記事書き続けよう…
そう思って始めたブログ。
昔は無料ブログからはじめて,
今はワードプレスに移行して…
はじめの1年…のはずが,
10年経ちました。
10年続けてみて,
何が見えたのでしょうか。
何がわかったのでしょうか。
以下,お付き合いください。
国破れて山河あり
…とは,
唐の詩人,杜甫の詩。
「春望」の冒頭です。
私は,昔から国語系の科目が好きで…
でも,あまり漢文の授業は
好きではありませんでした。
なので…
漢文の時間で学んだことで
今も記憶にとどまっているのは
これくらいでしょうか。
詩の解釈自体は,
諸説がありますが。
私個人としては…
なんて美しい詩なんだろう…
と思った記憶があります。
国が隆盛を誇ろうと…
国が衰退しようと
戦争が起きて国土が荒廃しても,
大自然の雄大さはなにも変わらない。
どれだけ,時の流れがあっても,
変わらないものは変わらない。
そんな悠久の時間と自然を歌い上げた
その美しさは…今も記憶に残っています。
なんでこんなことを思い出したのか。
先日,
草刈りをしたからです。
ここ数年,
頼まれて年に数回,
草刈りをしているのですが。
草刈りをしていると,
春夏秋冬を
肌で実感します。
春の柔らかい蔓性の草。
これは刈払機によく絡まるので
実に借りにくい。
夏になると…
炎天下の中で作業するわけですが。
これがまた…実に生命力たくましく,
茎が太くで刈りにくく,
バッテリーの消耗が早くなります。
それでも…秋になると,
草の背丈も下がってきて,
茎も細くなり,
全体的な体積も下がってきます。
冬は…本当にちょっとした
お手入れ感覚。
むき出しの地面も見えるところすらあります。
夏など,
どれだけ草を刈っても,
地面など見えないのにです。
そして…
草を刈っていると,
たくさんの虫が,大慌てで
動き回っています。
草刈りが終わった跡を,
しばらく眺めていると…
たくさんの鳥達が,
まとまって飛んできては…
おそらく,その虫たちを
ついばんでいるのでしょう。
こんな様子を…
草刈りを通して,
何年か眺めてきました。
硬い,イネ科の太い茎を眺めては
ああ,また今年もこの時期がやってきたな…
と思うわけです。
ブログ10周年…
と思った時に,
真っ先に脳裏をよぎったのは…
国破れて山河あり
この一節。
そして…四季を感じる
不定期的な草刈りです。
10年という時の流れ
私個人の人生としては…
10年の間に,
法律の仕事をやめて
今のアップスタッツの仕事をはじめて。
法人化して,
また個人事業主に戻り…
北海道を離れ,
何回か引っ越したり
離婚したり
お世話になった方を何人も亡くしたり…
そして,
朝顔を洗う時や,
風呂上がりになど,
髪を整えるときに
鏡を見ると…
頭には白いものが
ずいぶんと増えました。
ブログを書き続けて…
コメントをいただいては
一喜一憂し…
そこから,
コンサルティング契約をいただいたり…
ネタに苦しんだり…
それ以上に,
体調が悪い時にブログ更新が
しんどかったり…
でも,
応援してくださる方のおかげもあり,
なんとか10年。
書いてきました。
得たものもたくさんあります。
実際に
コンサルティングの時に,
クライアントからよく言われるのが…
「自分では言葉にできない,
なんて言って表現していいか
わからないことを,
うまく言葉にしてくれた」
というもの。
要するに,言語化能力が,
とても磨かれたようですね。
実感としては,
まだまだと思いつつも,
それでも自分の持ち味の
ひとつかな,と思える程度にはなりました。
では…
10年続けてきて見えたものは
何なのでしょうか。
毎年,
「○周年」
と書いてきて…
10年目に,何が見えたのか。
正直言えば…
何もないし,よくわかりません。
だから…
脳裏をよぎったのは,
国破れて山河あり
です。
私が必死にネタを絞り出し
10年書いてきましたが。
まあ,結局は大きな時の流れの中の
ほんのひとときでしかない。
…ということがよくわかりました。
そして…
その積み重ねが人生ということですね。
これだけは確実に言えること。
10年続けたから
「10周年」
と言える,ということです。
他の人が
10周年を謳うには
10年続けなければならず…
私がこれからもずっと書き続けたなら…
他の方がこれからブログをはじめて
10周年を掲げる時に,
私は20周年をかかげることになります。
この積み重ねだけは,
決して追い越されることはないのです。
…とはいえ,
もともとは1年,毎日続ける,
というところからスタートしてきたので,
今後どうしようか…とも考えています。
今後のこのブログの方向性について
悩みつつも…
10年と…そして,1日目の記事です。
これまで,
当ブログをご覧いただきまして
ありがとうございます。
10年書いてみて,
これといった何かが
あったんだか,なかったんだか…と
考えつつ,これから手探りで
続けていきます。
あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ 飯山陽平