これは「パソコン」ではありません

これは「パソコン」ではありません

これは「パソコン」ではありません
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ここで問題です。
上記の写真。これは何が写っているでしょうか。
考えてみて下さい。
この問いに対する答えが,今日のブログのテーマとなります。

さて,問いに対する回答は何か。
実は,見る人によって,回答が変わるのです。

ある人にとってみたら,これは
「パソコン」
です。

人によっては,ノートパソコンと言ったり,あるいはラップトップという人もいるかもしれません。

ですが…別の人から見たらこれは,
「Mac」
なのです。
さらに言うならば,「MacBook Pro」なのです。

形状を見ただけで,ある程度の種類はわかってきます。
おそらく,現時点から遡って1〜3世代くらい前のMacBookProだと思われます。

Macというのは,Apple社のパソコンに対する固有名詞です。

幾つか種類はあります。
MacBook
MacBookAir
MacBookPro
iMac
こんな感じでしょうか。

非常に興味深いことに,同じパソコンでも,マイクロソフト社のOSであるWindowsのパソコンを使っている人は,それを「パソコン」と言います。
VAIOとか,FMVとかレッツノートとか…といった,各パソコン製造会社によるパソコンのブランドはありますが,それでも,それは「パソコン」なのです。

ですが,Appleユーザーは,自分の「パソコン」を,「MacBook」と言ったりします。

私自身は,MS-DOSの時代…私が小学生の時代から,ずっとWindowsのパソコンを使っていました。
ユーザー歴としては30年以上でしょうか。

ですが,昨年初めてMacBookProを購入。
今もこのブログをMacBookProで作成しています。

ただ,どういうわけか,Apple歴が短く,Windows歴が長い私でも,
「え〜っと,MacBook,どこにおいたっけな…「
みたいな言い回しをします。

パソコンではなく,MacBookなのです。
(正確にはMacBookProですが,MacBookと言っています)

なぜでしょうか。
これは,ひとえにApple社のマーケティングの賜物。ポジショニングの勝利です。

パソコンをコモディティ化(大量消費材)して,ありふれたつまらないものとして位置づけ,MacBookを特別なものとして対極に置くようなポジショニング戦略を取ったのです。

会社員が会社で使うような,垢抜けないWindowsに比べて,MacBookは洗練されたデザインで,特別感を印象付けているのです。

その結果,非常にロイヤリティ(忠誠心)の高いファンを大量に獲得することができています。
時々見かけますが,MacBookでも,WindowsOSを起動できるようにして,ワードやエクセルを使っている人もいます。

それはさすがにやりすぎだと個人的には思っています(MacBookの他に,ワード等のオフィスソフト,そしてWindowsOSを別途購入しなければいけなので,5〜7万くらいは余計な費用がかかります)。

添付ファイルの互換性の都合で,どうしてもWindowsを使わなければいけないための措置なのでしょうが…そこまでするなら,Windows使えばいいのに…と個人的には思いますが…そこまでしてでもMacBookを使いたい,ということなのでしょう。

この戦略がハマると,セールスが格段に楽になります。
Appleストアで,店員はいちいちセールスなどしていないでしょう。
入ってきた顧客の応対と,機種や機能の説明くらいしかしていないのではないでしょうか。
それでも売れます。

一方,ヨドバシカメラなどの家電量販店の,パソコン売り場では,かなり洗練したセールストークを展開しないと,中々売れないでしょう。

まさに,ドラッガーの,
「マーケティングのゴールはセールスを不要にすること」
を体現していると言えます。

まさに,ポジショニングの勝利です。

同じように…あなたも,ポジショニング次第では,業界制圧すら夢ではありません。
理屈は単純です。
これまで誰も取ったことのないポジションを最初に取れば…単純に業界1位です。
どんな業界も,業界1位と2位で利益の大半を占めます。
3位以下はほとんど利益を見込めないでしょう。

売上を上げるためにマーケティング戦略を構築するのは大切です。
手を変え品を変え…様々な打ち手を講じるのも大切です。
ですが,大局的に見て,自分のポジショニングを見直してみるのもいいのではないでしょうか。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

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