ナンバーワンになるための考え方

ナンバーワンになるための考え方

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マーケティングのセミナーで、よくある質問が次のとおりです。
「日本で2番目に長い川は?」
「日本で2番目に高い山は?」
「日本で2番目に来客数の多いテーマパークは?」

これは、
「1番にならなければ顧客の記憶に残らない」
ことを示すための質問です。

つまり、業界でナンバーワンのマネをしても、1番には勝てないということになります。

では、その1番を倒さないと「ナンバーワン」になれないのでしょうか。
今日は、どうすれば「ナンバーワン」になれるか、という考え方を紹介します。

といっても、まとめると、次の一言で終わります。それは、
「セグメント」
です。
デジタル大辞泉によると、「分割すること。区分。部分」という意味になります。

区分すれば、いくらでもナンバーワンになれるのです。

具体例を幾つか紹介します。

1.地理的セグメント
例えば、司法書士でナンバーワンになるのは大変です。
業歴や受託件数、売上規模、あるいは業務スキルで考えると、いくらでも上には上がいます。
ですが。私は「町内ナンバーワン」の司法書士事務所だと断言できます。
なぜなら、町内には私以外の司法書士はいませんから。

2.対象の絞込セグメント
例えば、結婚紹介所のサービスも、大手が何社かあります。
これらの大手を超えるのは大変です。
そこで、ジャンルやサービスの内容でセグメントします。
例えば、「50代離婚歴あり専門の結婚相談所」と絞込みすることで、ナンバーワンを目指しやすくなります。

3.複合セグメント
これは、1と2の両方からセグメントします。
例えば、「【◯☓県内】【50代離婚歴ありの方専門】の結婚相談所」と絞り込めば、よりセグメントしやすくなるでしょう。

4.用途のセグメント
上記2の「対象」と似ています。考え方自体は同じです。
ただ、対象ではなく用途で絞り込みます。
例えば。
「仕出し店」というカテゴリで勝負する場合。
仕出し店という業種柄から、基本的に「地理的」に限定されています。
すなわち、すでに地理的にセグメントされているのです。

そこで。今度は用途に絞り込みます。
例えば、「葬儀専門」の仕出し店、とすれば用途で絞り込めます。
あるいは、「会議専用」の仕出し店、と絞り込むことができます。揚げ物など、消化に負荷がかかるものを避けて、消化のし易い食材を使うことで、眠くなる率を避けることができるのです。

実際にあるわけではないのですが(少なくとも私は知らないのですが)。
こんな用途セグメントがあったらいいなぁと思うものがあります。
それは、「ビジネスマン専用」の航空会社。
具体的には、学生、18歳未満の搭乗禁止です。
または、大声で話し、周りに気遣いをする、という概念を持ち合わせていない、◯国人も一律で搭乗禁止。

「ビジネスクラス」に乗ったところで、騒がしさ…特に子どもの甲高い声は、イヤホンをしていても耳に突き刺さります。防ぎようがありません。
ならば、はじめから乗せなければいいのです。

反対に。
子どもが騒いで、周りに迷惑をかける事を懸念する親もいます。
そんな方向けの専用フライトがあってもいいのではないでしょうか。
具体的には、親子同伴で最低2名以上申し込まないと予約できないシステムにすることで、その機内がどれだけ動物園になっていても構わない、という仕組みにすれば、迷惑もかけないし、「迷惑をかけるのではないか」と気を使わなくて済みます。

鉄道で「女性専用車両」があるのだから、こういった用途別、対象別のフライトがあれば…と考えることがあります。

最後に。
全米屈指のコピーライター、マーケティングコンサルタントのダン・ケネディ。
彼は「ナンバーワンになる」ために、もう一つユニークな考え方を紹介しています。

それは、既存にない分野を創設して、そこのナンバーワンを自称するという考え方です。
もちろん、全くのゼロからの新しい分野を探すことは困難を極めます。
ですが、既存にあるものを少し変えただけで、「既存にない」分野になるのです。

例えば。
私がある意味お世話になっている写真家の渡辺氏。
彼は、「カピバラ写真家」を自称しています。

おそらく、犬の写真家、猫の写真家、動物の写真家などはいるでしょうが、カピバラ写真家は他にいないでしょう。
けれど、カピバラ写真家を名乗ったその瞬間に、ナンバーワンになれるのです。
結果的に、マスコミに取り上げられたり、トークショーなどに、「その分野の専門家」として呼ばれることになるのです。

セグメント次第で、いくらでもナンバーワンになれます。
ナンバーワンになることで、結果的に憶えてもらえるのです。

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