ここ数日，自分のクライアントについて，ガッツリと競合調査に励んでいます。
競合が多ければ多いほど，いかに差別化して，いかに競合他社ではなく，自社に来てもらえるかどうか…というアプローチがひつようになります。
そんな差別化の１つとして，「独自性のアピール」があります。
ですが，独自性をアピールしようとして失敗している人も多々いるようです。
そこで，今日は差別化するために，独自性をアピールするにあたって，気をつけるべき３つの点を解説します。
１．わかりづらくなっていないか
独自…ということは，裏を返せば，他の誰もが知らない，ということになります。
だからこそ，その独自性をいかにわかりやすく見込み客に伝えられるかどうかが鍵です。
つまり…独自性が強くなればなるほど，コピーライティング的な，わかりやすく伝えるテクニックが不可欠なのです。
特に…広告主側，言い換えるとその商品やサービスの販売者側にしてみれば，非常によく知っているもの。
つまり，
「見込み客がその商品やサービスについて，よくわからなない…ということがよくわからない」
という現象がおきます。
例えば，紹介プログラム。
紹介すると，お礼が出る，というマーケティングシステムがあるとします。
ですが…オリジナリティを追求すると，複雑になってわけわからなくなります。
その結果，「紹介することで収益を得る」というわかりやすいところだけを切り取られて…何かと結びついて，
「あ，ネズミ講ね」
という誤解になります。
あるいは，整体技術。
これも突き詰めてオリジナリティをわかりやすく伝えていかないと…一歩間違えると，スピリチュアル系と混同され，
「ああ，アッチ系ね」
という誤解になります。
さらに別の例だと，コーチング。
はたして，コーチングというものを正確に理解している人は，人口１０００人あたりで１人いるかどうか…。
そんな感じでしょう。
２．信頼性・信ぴょう性の喪失
わかりづらさは，そのままその人の信頼性，信ぴょう性の喪失に繋がります。
「なんか独自性とか何とか言ってるけど…わけのわからないことをまくし立てて，騙そうとしているんじゃないのか」
などと思われたら大変です。
あるいは，
「なんでそんなわけわからないことばかり言うのだろうか…いい人だと思ってたのに，頭の中は残念…」
などと思われたら，なんとも切ないものです。
３．顧客にベネフィットがあるか
独自性に関する大きな過ちのひとつが，コレ。
すなわち，独自性の追求や，そのアプローチが，顧客にとって何らベネフィットになっていないものです。
例えば，英会話スクールに通おうとしたとします。
ネイティブの人から，ネイティブな発音を学びたいとします。
この場合，外国人講師であることが望ましいでしょう。
では，そんな時に独自性の打ち出し方として，
「当英会話スクールの外国人講師は，みな５ヶ国語を流暢にしゃべります」
日本人が英語を学びたい場合，講師がロシア語やドイツ語，イタリア語を喋れたとしても，何らベネフィットにはつながりません。
一見すると，すごそうでも何ら意味はないのです。
あるいは，別の例として，私。
私は現役司法書士のセールスコピーライターです。
極めて独自性は強い半面，顧客には何らベネフィットはありません。
もし私が司法書士や行政書士，その他士業の集客サポートをするのであれば，これはベネフィットになるかもしれません。
ですが，わざわざ司法書士や行政書士の売上アップを仕事にしようとは思いません。
つまり…現役司法書士だからといって，全く何のベネフィットにもならないのです。
余談ですが，反対だったら…アピールの仕方ではベネフィットになります。
例えば，
「人間心理を学んで，いかに読み手に行動させるのかを追求し続けている現役セールスコピーライター兼司法書士が，あなたに変わって売掛金回収のために督促状を書きます。セールスコピーのテクニックを駆使した督促状を債務者が読むことで，他の何よりもまっさきにあなたに支払いをしないと…と思ってもらえるようになります」
という感じでしょうか。
話を戻します。
特に，独自性がいくつもある場合など，きちんと顧客にリサーチして，どんな独自性のアピールが顧客にとって嬉しいかどうかを確認しなければなりません。
究極の独自性は「個人」です。
あなたという人間は，この世に一人しかいません。
つまり…あなたの名前を書けば，それだけで究極の独自性は実現しています。
ただ…それだけではダメだ，ということはご理解いただけるのではないでしょうか。
その独自性をわかりやすくつたえて，きちんと顧客にとってのベネフィットをつたえなければならないのです。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
追伸
２〜３通りしか集客法を知らない。
このままではまずい…けれどどうしていいかわからない。
そんな方は一度こちらをご覧ください。