このタイトルを見て,
「えっ」
と二度見した人がいるかもしれません。
あるいはギョッとした人がいるかもしれません。
知っている人は,
「ああ,あそこね」
とすぐにわかるでしょう。
個人的には,誓約書云々は興味ありません。
北海道で唯一,カピバラに触れ合える動物園…ということのほうが,ずっとベネフィットを感じます。
ただ,日本全国で見た場合,カピバラに触れ合える動物園は,他にもたくさんあります。
カピバラ,というところでは飼育頭数が多いために「カピバラの聖地」としてのポジショニングを確立した長崎バイオパークと比べると…まあ普通と言えば普通です。
カピバラ,という点では,突き抜けることはできません。
持ち味は,やはり件名の通り「誓約書が必要」という点に尽きます。
この動物園は,「ノースサファリサッポロ」です。
動物園全体に,誓約書が必要なわけではありません。
カピバラをモフリにいくだけなら,誓約書は不要です。
「デンジャラスゾーン」という箇所に入るために,誓約書が必要なのです。
中には,
「落ちたら死にます」
などと,実にナマナマしく書いてある看板が,印象的です。
そこは,水辺の上の一本橋を渡る,という箇所で,下にはピラニアがうじゃうじゃ。
他にも,人間を丸飲みできるサイズのニシキヘビがいたり,ワニがいたり…
鎖でつながれたトラに,直接エサを上げるところもあったようです。
先日,ある人と話をした際に,ちょうどこの
「誓約書が必要な動物園の話」
をしたところ,その人からメールで,
「ちょうど今,テレビで,さっきの動物園やってるよ」
とのことでした。
今回は特にPR(パブリック・リレーションズ)の話をしたいわけではありません。
ただ…「誓約書が必要な動物園の話」というだけで,ネタになる,ということです。
実際この,ノースサファリサッポロのホームページを見ると,マスコミ取材実績が,ズラリ。
芸能人が,ハラハラ・ドキドキしながら,このデンジャラスゾーンを通り抜けるのは,とても「絵になる」のでしょう。
今の時代は,とにかく情報が氾濫しています。
情報が氾濫しているから,人々の注意力が非常に散漫です。
一番足りないリソースは「注意」だという人すらいます。
そんな中で,注意を払ってもらうにはどうしたらいいのか。
その一例が,このノースサファリサッポロです。
良くも悪くも突き抜けているのです。
普通の動物園に行ったら,
「動物園に行った」
…で終わります。それだけです。
何度も話をすることでもないし,聞いた側の記憶に残るわけでもありません。
ですが,
「昨日,誓約書が必要な動物園に行ってきたよ」
と言われたら,
「…は?」
と思うでしょう。
この
「…は?」
これが,注意を惹くということです。
今回は動物園の例なので…動物を使った,極端な例でした。
本来,人間という生き物は,そこまで強靭ではありません。
野生動物と力比べをしたら,あっさり負けるのも珍しくないでしょう。
実際,人間を丸飲みできるニシキヘビに,素手で戦っては勝てません。
トラやライオン,ワニにも勝てません。
ピラニアと,水中で戦っても勝てません。
それが本来の姿ですが…どこか,人間の勢力全盛だからこそ,忘れてしまっているため,
「意外性」
があるのです。
もともとは,あるけれど,当たり前すぎて忘れられ…だからそれを話すと意外性がある。
きっと,あなたのビジネスにもあるはずです。
顧客や取引先,関係者や家族,従業員などに
「意外に思ったこと」
を訊いてみて下さい。
マスコミの取材が殺到するかどうかはわかりませんが,注目を惹くことはできます。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
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