私が知らない間に,事件が起きて,収束していました。
あるSNSのコニュニティで炎上騒ぎがあったようです。
私が好んで参加するコニュニティ…と言えば,私のプライベートをご存じの方はわかるでしょう。
げっ歯類に関するコニュニティです。
みんな,このげっ歯類…ハムスターが大好き。
だから,様々な写真や動画が投稿されます。
(カピバラが一番好きですが…さすがに,カピバラを飼っている人は皆無でしょうから,ここではハムスターとしておきます)
そのハムスターに関してばかりがずらりと並ぶ,そのグループ。
私にしては,単なるパラダイスです。
…そして,それだけでした。
「ハムスターはかわいい」
「ハムスターが大好きな人だけが集まるコミュニティ」
「みんながハムスターに関する写真や動画を投稿する」
そんなコミュニティで,なぜ炎上騒ぎが起きたのかわかりませんでした。
すでに,事件が終息して,炎上の火元が何なのかはわかりません。
炎上そのものが無かったことにはできません。
前後の文脈から判断すると…
・ある人が,ハムスターにかじられた
・かじられて流血している写真を撮影
・その写真をSNSグループに投稿
・流血写真を見た人が過激に反応。炎上。
という流れのようです。
ただ,炎上の元となる記事を探していた時に,不自然な表示を幾つか見かけました。
グレーになった,投稿者名の表示です。
つまり,もはやそのSNSのグループから退会したから,名前がグレーになっている,ということを示します。
いくつか,記憶にある名前です。
その名前とともに,何匹かのハムスターの顔や名前もちらほら出てきます。
特に,たくさんの愛らしいハムスター写真や動画を投稿していた方の名前がグレーになっているのを見て…個人的にはショックを受けました。
個人的に,全くの見ず知らずの方で,「友達」でも何でもありません。
彼ら・彼女らの投稿するハムスターの写真や動画を目にすることはできないということです。
何とも残念で,がっかりです。
さて。
きっとあなたも幼い頃に,親,学校や幼稚園・保育園の先生,あるいは親類の大人から,一度や二度は聞かされたことがあるのではないでしょうか。
「みんな仲良く」
ということです。
もちろん,誰もが誰とも仲良くできれば,実にユートピアな世界ができあがるでしょう。
ですが,それは本当に可能なのか。
単刀直入に言えば,絶対に不可能です。
なぜか。
世の中には,
「誰とでも仲良くしようとする人が嫌い」
という人が,必ずいるからです。
これはさすがに,極端すぎるかもしれません。
ですが…例えば,上述の例です。
ハムスター好きな人の,ハムスター好きな人による,ハムスター好きな人のためのコミュニティ。
ここですら,炎上するのです。
ハムスターという生き物は,ネコやイヌに比べたら,ペットとしてはまだまだマイナーな部類です。
だから…そんなマニアックな生き物を飼っている「濃い人」すなわち,それだけペットに対する深い愛情を持っているだろう人が集まるコミュニティでも,炎上はするのです。
なぜか。
例えば,ほんのすこしだけ,気遣いが足りないだけ,かもしれません。
具体的には,ハムスターが,人の顔の上を歩いている写真が投稿されているのを見たことがあります。
私はハムスターを見たいのです。
オッサンのキモい顔のドアップ写真を見たいとは思えません。
すぐに,その画像を非表示にしました。
ただ,元は「人の顔」です。
「ふざけるな!グロ画像など載せるんじゃねーぞ!!!」
とブチ切れる…ようなマネはしません。
あくまでも,個人的な考え方ですが,老若男女,美醜を問わず,接写の顔写真はグロ画像だと思っています。
だからといって,この考え方は一般的ではないでしょう。
ならば…人の顔をグロ画像,と断罪して,いいことなどありません。
ですが…。
流血写真,という明らかに人が過敏に反応するような写真だったらどうなるでしょうか。
これが,炎上の元だったようです。
ハムスター大好き,という共通項で集まった人たちですら,考えや気遣いの違いから,炎上しているのです。
「みんな仲良く」
などと,単なる妄想であり,常軌を逸した発想でしかありません。
もちろん,目の前の人と,仲良くなれれば,それは幸せなことです。
ですが,仲良くなれない…とわかっていながら,それでもその人に媚びへつらってでも仲良くしようとすることは,果たして正常でしょうか。
その,仲良くなれないことが明らかな人に対して,時間とエネルギーを注ぎ込んで…しかも,すでに仲良くなっている人,あるいは考え方や観念などが似通っていて,すぐに,とても仲良くなれるであろう人をないがしろにしてでも,その相容れない人と仲良くしようとする。
これは,合理的でしょうか。
ある意味,狂気と言えるかもしれません。
つまり。
全ての人を「顧客」にすることはできないのです。
マーケティング,広告宣伝,プロモーションにおいて,
「顧客を絞り込まない」
ということは,ある意味,狂気だということです。
誰とでも仲良く。
それがどれだけ狂気なのか。
あるいは,既存顧客や,優良見込み客を蔑ろにする,愚かな発想だ,ということです。
私たちは,ただの人間です。
神でも無ければ,歴史に名を残すような偉人レベルのカリスマなどを持っているわけではありません。
普通の人です。
ならば,人として…本当に大切にすべき,大切な顧客を大切にしてください。
「誰とでも」
という発想は,今すぐにでも捨ててください。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
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