「当たり前」を言語化すべき理由

「当たり前」を言語化すべき理由

「当たり前」を言語化すべき理由
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これはあくまでも人から聴いた話です。
必ずしも正確な事実に基づいているかどうかはわかりません。

数年前,世界ナンバーワンマーケティングコンサルタント,ジェイ・エイブラハムが来日した時のことです。
3日間のセミナーと,その翌日のプライベートセッション(コンサルティング)の実施を予定していました。

ところが,来日前に,どういう事情化わかりませんが,足にひどい怪我を負ったようなのです。
あまりの酷さに,セミナーの休憩の度に,処置をする必要が生じていたのだとか。
もちろん,怪我がひどい,ということは,それだけ激しい痛みが生じているはず。

鎮痛剤の服用を薦められたジェイは,断ったそうです。
なぜなら,
「彼らが期待するのは,(自分の頭を指差して)ココだろうからね」
とのことです。

鎮痛剤を服用するということは,痛みを感じなくて済む反面,意識が低下します。
思考力や判断力などが,最適とはいえない状態になります。

だからこそ,ジェイは思考力等が鈍らないように,痛みを我慢してでも鎮痛剤を摂らなかった。
…とのことです。

実際,3日間のセミナー中及び4日目は,クライアントの前で,一度も痛そうな素振りは見せなかった…とのこと。

これはあくまでも伝聞です。
私自身が確認した限りでは,私が聴講したプライベートセッションでは,ランチ休憩を取ること無く,ずっとコンサルティングしてきました。
なぜなら,食事をすることで,消化にエネルギーを使うため,思考力が鈍るからです。
あるいは,だんだん調子が上がってきて,フル回転している状況において,休憩してしまうと,集中力が切れてしまい,もとの最高潮に戻るまでに時間がかかるから…とのことのようです。

世界ナンバーワンがここまでやっているのですから,世界ナンバーワンどころか,日本ナンバーワンですらない身の私です。もっとがんばらなければなりません。

先日参加した,ある交流会後の懇親会でのことです。
普段は,札幌でその手の懇親会に参加した後は,2時間〜2時間半くらい運転して,家に帰ります。
ですので,アルコールはご法度です。

昨日はめずらしく札幌市内で宿泊しました。
飲もうと思えば,アルコールを飲むことはできます。

ですが,飲みませんでした。
ある意味,これが私のこだわりと言えるかもしれません。

よく冗談で,
「昔は浴びるように飲んでたけれど,今はアルコールを卒業した」
等と言っています。

あるいは,
「強いけれど,そこまでアルコールが好きじゃないことに気づいたから,飲むのを止めた」
とも言うことはあります。

ですが,一番正確な理由としては,
「仕事や勉強をする前後48時間は飲まないことに決めたから」
です。

なぜでしょうか。
私自身は,自分がコンサルティングを受ける時は,なるべく午前中を希望します。
理由は午前中のほうが思考力が明晰である確率が高いからです。
脳は,目が覚めてから時間が経てば経つほど疲労します。特に,ランチ後は消化にエネルギーを取られて,更に低下します。

つまり,自分がコンサルティングを受けるなら,コンサルタントがより思考力が研ぎ澄まされた状態の方がいいからです。

ということは,クライアントも,私がコンサルティングやコピーを書く時は,より思考力が高まっている状態のほうがいいはずです。
少なくとも私が自分のコンサルタントに対して望むように,私のクライアントも私にそのように望んで当然です。

その後のスケジュールの関係で,必ずしも食事を抜くことができるかどうかは何とも言えません。
可能な限り,コンサルティング前は食事はしないようにしています。
あるいは,コピーを書く時は,午前中を心がけています。

そして何より,アルコールは避けます。
私は医学的なことや,アルコールが人体にどのように影響するのかを詳しく知っているわけではありません。

ただ,私が言えるのは,
「運転することができないくらい,アルコールは思考力や判断力に影響を及ぼす」
のだから,運転よりも大変な,コンサルティングやコピーライティングの時に,アルコールの影響下では,仕事ができるはずがありません。

もっと端的に言うならば,
「酔っぱらいにコンサルティングを受けたいと思う人などいない」
ということです。

懇親会の席で,セミナー講師がアルコールで口が軽くなって,普通は話さないノウハウをぶっちゃけてくれる…ということとは全く別の話です。
懇親会に支払う対価は,飲食費です。
講師に報酬を払っているわけではありません。

ですが,コンサルテイングや,コピーライティングは,飲み会の席でやる仕事ではありません。
報酬をいただいて行う仕事です。

ということは,アルコールの影響下でこれらの仕事をするわけにはいきません。
…ということで,アルコールの影響がどれくらい続くのかはわからないので,最低でも48時間,くらいには思っています。

ということで,結果的にかれこれ10年くらいはアルコールから無縁で過ごすことになりました。

酔っぱらいに仕事してほしい人などいない。
当たり前の話です。
敢えて書くことでもないのでしょう。

ただ,いつもは
「運転するから…」
と言って,飲まない理由にしていたのですが,久々の飲もうと思えば飲める状況で,飲まないことを選んだ理由はなんだろうか…そう思って敢えて書くことにしました。

最後に。
当たり前だからこそ,言語化しなければいけないことは多々あります。
なぜなら,その当たり前が,他の人にとって,特別だからです。

お酒が好きな人にとっては,仕事をする前後48時間にアルコールを飲まない…というのは「当たり前」ではなく「ありえない」ことでしょう。

このような,「人とは違う当たり前」を言語化していくことが,差別化につながっていきます。
ぜひ,あなたの当たり前を,敢えて言語化してみてください。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

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