どんどん気温が下がり,いよいよ,本格的に冬という感じになってきました。
冬となれば…避けて通れないのが,肌荒れ。
アラフォーのおっさんである私が,肌荒れを気にしても仕方が無いといえば仕方がありません。
とはいえ,放置するわけにもいかない事情があります。
それは,ささくれ。
冬になって乾燥し,肌が荒れると,指先の爪の根元にささくれが増えます。
ささくれ自体,特にきにすることなく30年以上生きてきました。
引っかかると,面倒なので,適当にむしると…血が出ます。
それでも気にせずにいました。
ですが,あるとき,このささくれで大問題になりかねない事態を迎えたのです。
それは,司法書士の仕事をしているときのことです。
不動産の名義変更関係の書類を準備していました。
名義変更には,登記済証…いわゆる,権利証が必要になるときがあります。
その時も,権利証という書類を手で持って処理していました。
ですが…うっかりしていて,権利証に血を付けてしまったのです。
慌ててティッシュを拭き取ろうとして…こすってしまい,血の付いた範囲を広げてしまいました。
良いか悪いかはともかく,書類に血が付くのは,とても見栄えが悪いものです。
まして…権利証といえば,高額資産である,不動産の価値の象徴とも言える書類です。
「血塗られた権利証」
三流サスペンス以下の,縁起でもない話です。
幸い,その権利証は,すぐに名義変更を済ませて,書類としての効果は失効したため,問題になることはありませんでした。
ですが,登記完了して,新しくできあがった書類に血を付けてしまったら…さすがにこれは言い訳できません。
一昔前だったら,文字通り「権利証」ですから,印鑑で押印されています。
朱肉で汚してしまった…風にごまかすこともできるかもしれません。
ですが,今はもう,印鑑で押印されているわけではない(電子公印です)ので,それも不可能です。
さすがに,ささくれを放置することで,仕事に支障を来すということを実感しました。
ではどうしたらいいのか。
きちんと塗るべきものを塗って,ケアすればいいのでしょう。
ですが…よくわからない成分が含まれているような…特に,女性が使うような,肌に悪そうなものを塗るのはぞっとする話です。
非常に偏見のある見方ですが,基本的に化粧品というものは,肌に悪いもの…というのが私の考えです。
知り合いの化粧品会社勤務の方に聞いたのですが,化粧品の原価は数パーセント程度。
つまり,それだけ安く大量生産できるようなものを肌に塗っているようなもの,ということでしょう。
(※すべての化粧品がそのようなものとは限りません。すべての女性がそのようなことをしているとは限りません。念のため)
一部の温泉ですら強すぎて,真っ赤になったりひりひりしてしまうような,弱い肌の私です。
そんな有害そうなものを肌に塗るわけにはいきません。
…とはいえ,書類を血で汚すわけにもいきません。
そんなことを考えていたある日,ネットでたまたま,何かのまとめサイトでの投稿を見て,びっくりしました。
ある女性が,高級クリームで肌をケアしているのを見て,新宿二丁目のニューハーフの方から,
「ニベアクリームを使いなさい」
というアドバイスをうけたそうです。
実際にその通りにしたところ,赤ちゃんのような肌になった…のだとか。
繰り返します。
女性は,体に悪そうな,よくわらない薬品をつかってスキンケアをしている…という観念が私にはありました。
私が,手のケアをしたい…と思って調べたところで,多くの場合は女性向けのアドバイスになることでしょう。
ですが,この投稿を見て…早速,ニベアクリームを入手しました。
ここでの意志決定を,自分で振り返ってみて意外だったのです。
とにかく,肌に何かを塗るのは嫌でした。
塗らずに済ませたいものでした。
どうしても塗らなければ…とは思うものの,女性が使うような肌に悪そうなもの(個人的な偏見です)を塗るのは耐えがたい苦痛です。
ですが…ニューハーフが「ニベアクリーム」を推奨しただけで,即決したのです。
ニューハーフの方が,「男性」なのか「女性」なのか…という議論は脇に置きます。
単純に,生まれ持った肌質は,男性のものだったはずです。
今回アドバイスしたのが「新宿二丁目のニューハーフ」です。
つまり…お店で接客するような方だということです。
それこそ,女性に勝るとも劣らない容姿で着飾っている…ということが予測されます。
生物学的に男性として生まれてきて,男性としての肌を持っているにも関わらず,顧客に支持されるような容姿になるくらい,きれいな肌になった。
その要因が,ニベアクリーム。
これは非常に信ぴょう性の高いと判断した。
だから…別に私自身は肌をきれいにしたい…ということではないでしょうが,安全で効果的な商品である可能性が高い,と判断したのです。
もともと,ニューハーフという存在は…それだけハンディキャップを負った存在です。
女性のような見た目の美しさを求めて,それこそ女性よりもずっと努力しないと,新宿二丁目のような激戦区では生き残れないことでしょう。
…二丁目には踏み込んだこともないし,生きている間に踏み込むこともないでしょうから,実際のところはわかりませんが。
つまり,それだけ努力を積み重ねる必要性の高いであろう存在が,オススメしている。
これは極めて「信ぴょう性が高い」と判断できるわけです。
そう考えると…「ニューハーフ」は,とても「権威性が高い」人たちだ,と言えるかもしれません。
ある意味「意外性」があって…よくよく考えると「信ぴょう性」も高く…結果的に「権威性」もある,ニューハーフ。
一昔前だったら,眉をひそめられておわりだけだったでしょう。
ですが,今の時代だったら,意外と「信ぴょう性の演出」としてコピーに活用できるかもしれません。
商品の効果効能に関する権威性,信ぴょう性を演出するのは…必ずしも女性とは限らず,あるいはどこかの研究室や大学教授ではない,という話でした。
この考え方を応用すれば,身近なところから,権威性,信ぴょう性の高い声を集めることができるかもしれません。
例えば,履いていて足が楽な商品について,誰からお客様の声を集めたらいいでしょうか。
その効果効能を,大学の研究室でデータ化して証明してもらえるなら,これがベストでしょう。ですが,とてもコストが高くつきます。
ならば…先ほどのニューハーフのように,「必要性が極めて高い」だけの【一般人】を探してみるのも手です。
おそらく,看護師や介護福祉士などが,立ち仕事のエキスパートかもしれません。
同じ「立ち仕事」でも,歩き回るのではなく,文字通り「ずっと立っている」のが仕事であれば,警備員や,百貨店の店員なども該当するでしょう。
このような人からお客様の声をもらえば…大学教授のような人とは違うけれど,信ぴょう性は演出できるのではないでしょうか。
ニューハーフのように,「意外性」の側面から,お客様の声を集めることを考えてみてください。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
追伸
割とよく見かけるのが…かえって胡散臭く感じさせる「お客様の声」です。
信ぴょう性を出すためのはずが,本末転倒もいいところです。
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