例によって突然ですが、カピバラの好きな食べ物は何でしょうか。
ご存じの方も多いかもしれません。
私は、地球最大のげっ歯類、カピバラが大好き。
Facebookで私と「友達」になった方は、タイムラインにカピバラが急増して驚いているかもしれません。
そんなカピバラ好きの私ですので、基本的に完全草食動物…という知識はあります。
３年位前でしょうか。
おたる水族館に、カピバラがやってきたので、会いに行ってきました。
動物園では、野菜を食べさせています。
そこで、飼育員さんに、
「カピバラは、何が一番好きなんですか？」
と尋ねてみました。
すると、飼育員さんは、
「やっぱり草が一番喜びますね」
と言って、鎌を取り出し、近くの草を刈って、カピバラにあげていました。
それを聞いた私は、
「まあ、言われてみれば当たり前」
です。
さて、今日のタイトル、それは
【問題】カピバラとはどういう意味？
です。
調べた限りでは、カピバラとはもともと
「草原の支配者」
という、顔に似合わぬなんとも凛々しい意味があります。
日本で、誰よりもカピバラに詳しい、カピバラ写真家渡辺克仁氏の「カピバラ大好き」ホームページによると、
「カピバラの名前は、南アメリカのインディオのツピ族が使うグアラニー語からきていて草原の支配者という意味です。ツピー語のカッピン(草)ウバアラ(食べる)という語源説もあります。どちらにしても草を沢山食べるイメージだった様です。」
とのこと。
…という知識を知っていれば
「カピバラは何が好きなのか」
など、飼育員に聞かずともわかったはずでした。
知識は
「知っているだけ」
では使い物になりません。そこで自分の頭で考えてみる…というのも必要です。
ただ、今日のテーマとしては、
「もう一段深く掘り下げて知る」
ということです。
カピバラが
「地球最大のげっ歯類」
であることを知っている人はいるかもしれません。
ですが、更に深く掘り下げて、
「草原の支配者」
という意味まで知っていたら…
カピバラと草は切っても切れない関係…ということまでわかったかもしれないのです。
今の時代は、簡単に検索することができます。
以前にも書いたように、水道の蛇口をヒネる回数よりも、検索の回数が多いくらいです。
ですが、検索して調べたその情報は…もしかしたら、その表層だけではないでしょうか。
そこから、もう一歩、さらにもう一歩掘り下げてみることで、わかることもあるのではないでしょうか。
忘れられない体験が一つあります。
コンサルタントの北岡秀紀氏のセミナーに参加した時のことです。
「売上アップの方法は３つあります」
とのこと。
それは、世界ナンバーワンマーケティングコンサルタントのジェイ・エイブラハムにより提唱された考え方で、
（１）顧客数のアップ
（２）客単価のアップ
（３）購入頻度のアップ
この３つの掛け算が売上になる…という話です。
これ自体はマーケティングをかじった人でも知っている非常に有名な考え方です。
私も、彼の問いかけに対して、
「なんだよ、あの３つの掛け算でしょ、知ってるよそんなこと…」
と頭をよぎりました。
だから、彼の一言に凍りつきました。
「では、あなたがビジネスをしていて、売上を改善しようとした場合、この３つのうちどれから取り掛かりますか？」
そんなこと、考えてみたこともなかったです。
「あ、売上アップの方法は、客数、客単価、リピートのアップでしょ」
という雑学的な知識しかなかったのです。
だから、そこから自分の頭で考えて活かすことができなかったのです。
実際、そのセミナー会場で、この３つのどれなのかを挙手していましたが、大体３分の１ずつに分かれていました。
表層の、単なる知識を
「あ、それ知ってる」
では使えないのです。
もう一歩、さらにもう一歩掘り下げて知り、自分なりにその知ったことを噛み砕かないと、使えないのです。
「知識をたくさん集める」
よりも、より深く知って理解をも深めるほうが必要なのです。
ネットで簡単に調べられるからこそ…今の時代は、もう一段掘り下げて調べて、自分の頭で考える習慣が必要なのかもしれません。
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