このブログをご覧の方は、それほど多くはないでしょう。
とはいえ、実際にご覧いただいている方の職種や立場を考えると、多岐にわたるはず。
では、
「経営者」
など、一定の責任ある立場の方、という前提で考えた場合。
今日のタイトル「あなたのビジネスは何ですか?」という問いに対して、実は答えは1つだったりします。
整体師だろうと、歯科医だろうと、化粧品販売だろうと、家電量販店のオーナーだろうと不動産屋だろうと。
あるいはコンサルタントだろうと、印刷物制作だろうと、レストランオーナーだろうと、八百屋だろうと携帯ショップだろうと。
どんな職種だろうと、みな共通しています。
あなたのビジネスは何ですか?
その1つの答え。
それは「教育ビジネス」です。
ここにりんごがあるとしいます。
1個150円です。
…これで売れるでしょうか。
売れるかもしれないし、売れないかもしれません。
ですが、多くの場合、「りんご1個150円」と書いて、売っています。
こんなビジネスを、「コモディティ化(一般消費財)」と呼んでいます。
要は消耗品です。
消耗品ということは、他のものにとって替えることは簡単です。
そのようなビジネスだと、大量生産、大量消費で、価格競争に陥ります。
差別化できない消耗品を脱出するにはどうしたらいいのか。
一つの方法が、
「教育」
なのです。
先日、「未来世紀ジパング」という経済系情報番組を見ていました。
確か、香港だったかと思うのですが、香港の日本料理店に、
「日本産活鮃(ひらめ)」
と銘打って、ヒラメのにぎり寿司を販売していました。
日本産なのに「活」ヒラメです。
その仕掛けが、流通の発達によって青森で水揚げしてから30時間で店頭に到着することができるようになった、という報道でした。
ちょっと想像してみてください。
まださほど競争がない状態なので、
「日本産活鮃」
で売れます。
では、他の多くの店が、
「日本産活鮃」
と称したらどうなるでしょうか。
偏見に満ちた表現をするならば、香港も「中国」です。
「中国」
の食に対する安全性の欠如、そして何ら根拠なく他のものを平気で真似するモラルの欠如はあえて言うまでもありません。
本来は生で食べられるような状態ではないヒラメでも、平気で「活鮃」などと称する可能性は十分にあります。
表示だけでは差別化できません。
どうすればいいのか。
そこに、教育が必要なのです。
どこからどのようなルートを通って、なぜたった30時間で、青森から香港まで活鮃が届くのか。
それをきちんと【教育】することで、
「あ、この店は本当に活鮃なんだな」
と顧客は理解できます。
その理解が、他の店との差別化要素になるのです。
顧客が何かを買うときには、常に理由が必要です。
なぜ、あなたから買うのか。
あなたの商品やサービスは、私が買うことでどんなベネフィットやメリットがあるのか。それはなぜなのか。
こういった「理由」をきちんと丁寧に説明すること。
それが【教育】です。
そして、教育を怠ったビジネスが、コモディティ化に陥り、価格競争に突入するのです。
最後に。
差別化できる要素がまるでない業種、というのもあります。
どんなメーカーでも、やっていることは全く同じ…ということもありえます。
例えば、ビールメーカー。
どのビールメーカーでも、基本的に工程はほぼ同じ(らしい)です。
あるビールメーカー、シュリッツビールが業界シェア9位の低迷にあえいでいました。
現代広告の父と呼ばれる、クロード・ホプキンスがコンサルティングして、ビール制作の工程全てを広告に乗せて顧客に教えるように指示。
ビールメーカーの経営者は
「どこも同じことをやっています」
といったのですが、クロード・ホプキンスは、
「どこも同じことをやっているのかもしれないが、その工程を顧客は知らないのだ」
とのこと。
そして、このシュリッツビールは業界シェアナンバーワンになったのです。
教育する、ということの大切さを思い知らされる事例です。
あなたも、
「あなたが当たり前のように知っていて、顧客が知らないこと」
を伝えてあげて下さい。
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