突然ですが,質問です。
あなたがビールを飲むとしたら,いつ飲みたいでしょうか?
1.夏の暑い日
2.雨が降って,肌寒い日
私はすっかりアルコールを卒業したので,どうでもいいのですが…それでも敢えて答えるならば,1という回答になるでしょう。
なぜなら,ビールは冷やして飲むものだからです。
よく冷えたビールを,暑い時に,ぐいっと飲み干す感覚が,きっと何ともいえない快楽なのでしょう。
先日,興味深い話を聞きました。
天気予報によっては,テレビCMの内容が変わる…という話です。
具体的には,天気予報で,雨が降ることが予報された場合。
ビールのCMが減るのだそうです。
つまり,ビールの販売会社が,テレビ局に掛け合って,CMの放送日をずらすのだとか。
逆に,明らかに晴れている時は,ビールのCMが増えます。
例えば,台風一過の頃などは,テレビを付けると,ビールのCMばかりになる…ということがわかるのではないでしょうか。
つまり,ビールというものは,
「暑い時」
に衝動買いしてもらう,という販売戦略に基づいているのでしょう。
ということは,売れる時は「暑い時」となります。
さて,今日のテーマは,「売り時」です。
つまり,顧客にいつ売るのが最適なのでしょうか…という考え方です。
例えば,おでん。
コンビニのおでんは,いつ売れるのでしょうか。
以前にもブログで書いたので,覚えている方がいるかもしれません。
おでんは,9月頃に,非常によく売れるのだそうです。
一見すると,9月といえば本州ではまだまだ残暑が厳しい時期です。
けれど…暑い中で,ほんの少し気温が下がると,急に寒くなった感覚がして,売れるのだとか。
…感覚そのものが本当かどうかはわかりませんが,実際にPOSデータでは,9月におでんがよく売れている,ということがわかります。
このように,
「売り時」
を意識すると,そこから逆算して,マーケティングを展開することも可能でしょう。
気象条件を織り込んでマーケティングの展開…は,さすがにレベルが高いかもしれません。
ですが,毎年必ず訪れる日もあるでしょう。
例えば,年末年始,祝祭日,クリスマスなどの年中行事は必ず訪れます。
ここから逆算して,マーケティングや販売戦略を組み立てることができるでしょう。
出版業界においては,1月が旬だ,という話を聞きました。
なぜなら,年末年始の休暇で本を読む人が増えるからです。
あるいは,年初くらいは気分的になにか新しいことにチャレンジしよう…という人が増えるため,書店の売上が伸びるのだそうです。
あるいは,旬の素材を扱っているなら,はじめから
「6月の旬の食べ物は〜」
と,5月から宣伝して,6月に購入を促す,ということはできるかもしれません。
マーケティングにおいては,この
「いつ」
というものが,重要なのです。
この「いつ」という考え方は,マーケティングの様々な場面で活用できます。
例えば,アップセル。
顧客が購入した後に,さらなる上位商品を販売する考え方です。
このアップセルは,いつすればいいのか。
同じく関連商品の販売である,
「クロスセル」
は,いつ行ったらいいのか。
紹介依頼はいつ行ったらいいのか。
お客様の声の収集はいつがいいのか。
フォローアップはいつがいいのか。
最終的に「いつ」がベストなのかは,テストマーケティングしてみないとわかりません。
ぜひ,テストしてみて下さい。
テストマーケティングでは,よくキャッチコピーだったり,あるいはオファーの内容,デザインを変える…などを行うことは多々あります。
ですが…「いつ」という「タイミング」を考慮してテストする,ということも選択肢に入れてみて下さい。
この「いつ」というベストタイミングをテストするだけで,ライバルを圧倒できるかもしれません。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
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